elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

岩橋玄樹のキンプリ復帰はいつごろになるだろうか

既に多くの人の話題になっているように、岩橋玄樹がパニック障害の治療に専念するため活動休止を発表した。

あまりにも急すぎる事で、すんなりと状況を受け止めきれない人の方が多いだろうし、自分自身も正直何が本当の事なのかわからない。

 

今年つい最近デビューして、いろいろな過程を経てようやく6人で紅白出場かという直前にメンバーが休止を発表するという展開に誰も付いていけないだろう。

天使の尻尾や天使の涙とテレビで明るく語っていたほんのちょっと前の姿からすると、パニック障害だということは想像がつくはずもなかった。

 

それゆえにうがった斜に構えた見方をする人も少なくは無い。

「途中で辞めるならデビューしなければよかったのに」という心無い意見や「実は多い隠したいことがあり事務所が療養という事にしている」なんていう陰謀論まで出始めており、苦労している本人のことを思うと本当に可愛そうになる。

ただ大多数のファンはKing & Princeへの復帰を時間をかけても待つというスタンスのほうが大半だ。実際パニック障害というのは個人差もあっていつごろ元気になるかというのは判断が難しいようで、明確な時期というのは当然わからない。

 

ちなみにKinKi Kidsの堂本剛が過去に復帰を果たしたり、芸能界ではIKKOも「焦らずゆっくりと」と経験者としてエールを送っているので絶望的なわけではない。

岩橋玄樹の場合は小さいころからずっと抱えていたらしいけれども、パニック障害は「ストレスの溜まりやすい環境にいると発症しやすい」らしくデビュー後の環境の激変も症状に拍車をかけたのではないか。

 

アイドルのコンディションの問題は決して珍しい物ではなく、例えばOH MY GIRLというガールズアイドルグループでも拒食症で辞めて行ったメンバーがいるし、何より応援している人の身体上の問題というのは見ていてとてもつらいものがある。

自分自身、一番それを感じたのはサッカーの本田圭佑で、こういう時ファンは見守る以外の事が出来ないという無力感にも襲われる。

 

また日本ではまだメンタル面の症状に対して理解が不十分なところがあり、れっきとした脳機能の問題という認識があまり周知されていない現状がある。

逆に言えば医学的な問題として治療に専念すれば治る通常の症状と同じで、そこに変な偏見を持つことは好ましくない。

 

パニック障害だいう字面を見て大袈裟にとらえるよりも、もっとごく普通に有り触れた療養だという受け止め方をした方が本人も戻ってきやすいはずだ。

無理に活動を続けていくよりも、休むべき時には休むという風潮になるべきだと思うし、当然のことがながら芸能人も一人の人間だ。

 

そしてもう誰もが思っているように、ジャニーズというのは本当に何が起こるかわからず、順調にいかないことも含めてジャニーズだなという考え方も必要だと最近つくづく思う。別の言い方をすればそういった苦労や困難を乗り越えていく過程も含めて応援する意義になるというか、どのグループも絶対何かしらある。

まるで苦労が無い順風満帆なグループなどジャニーズには一つもないといっても過言ではないし、自分が応援するグループ以外の苦労もわかってこそジャニーズファンだとも思う。

 

岩橋玄樹担当の人は多分「セクバでやってた頃の元気ないわちが懐かしいなぁ」とか「Mr.Princeで神宮寺勇太と岸優太と一緒にやってた頃が楽しそうだった」と思うかもしれないけど、今回の事を乗り越えて復活する岩橋玄樹を地道に待つしかない。

神宮寺勇太が岩橋の復帰を願う思いに匹敵するぐらいの強さも必要になるかもしれない。

こういうジャニーズは簡単に別メンバーを補充するという文化でもなく、休止という事はその席はまだ岩橋君のために残されているという事を意味する。

キンプリが今後長く活躍するためにも岩橋玄樹の存在は必要なはずだ。

時期は問わないけど本人にその意思があるなら絶対に復帰してほしいし、その時は最高に歓迎するという姿勢で待ち望みたい。

Love musicに出演したBLACKPINKが中々よかったという感想

Love musicという音楽番組をまず初めて知ったというのが正直なところで、番組表を見ていたら「BLACKPINK出演」と書いていてこの度見てみた。

若年層向けのアーティストがよく出演していて、日曜深夜ということもあり新しい先鋭的なことを心掛けているようなプログラムだという印象を受けた。

実際に自分も知らないアーティストが出演していて、「今の若者にはこういうものが受けているんだ」と思いながらも、傍から見ればBLACKPINKもそうなのかもしれない。

 

このLove musicという番組、面白いのがアーティスト紹介の時にいかにもカタコト風の日本語で紹介する作りで、Mステを更に若者向けにしようという深夜番組という雰囲気を感じがある。

深夜に徹夜で見るコンテンツというのは解放区的なアンダーグラウンドであり、若者文化の土壌でもあった。

この番組自体それほど過激で先鋭的というわけではない物の、深夜にBLACKPINKを日本の地上波で見るという感覚は中々新鮮だった。

というのも自分にとってブラックピンクを見るのは、大抵がyoutubeで、今の若い世代もスマホで動画を見るというのがライフスタイルになっている。

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「普段ユーチューブで見る人達」というのが自分のBLACKPINKに対する印象で、日本の地上波で見るブルピンはまた違って見えた。

何が一番違っているかといえばやはり"カメラワーク"に尽きる。

日本のJ-POPと韓国のK-POPの最大の違いが何かと言われれば、自分はカメラワークなのではないかと考えている。

 

韓国のアーティストが日本の番組に出演したときに一番感じるのが普段との印象の違いで、特にカメラワークが一番違う。

どちらが優れているかというわけではなく、それぞれ独特な雰囲気がある。

 

これはスポーツにも言えることで、例えばサッカーだとイングランドとスペインでは全然見え方が違う。

韓国のK-POPは、カメラワークでいえばかなりダイナミックで計算されていてイングランドプレミアリーグのような印象を受ける。海外出身メンバーが多数在籍していることも含めて、アジアにおけるアイドル界のプレミアリーグのような立ち位置だ。

一方で、日本はよりローカルな魅力があり日本固有な雰囲気がある。

スペインリーグがラテン系の選手の技術を上手く映し出すのに向いているように、日本もまた日本のアーティスト向けのカメラーワークになっている。

 

国によって見え方が違うというのはスポーツにも芸能にも共通していて、「日本のカメラーワーク」で見たBLACKPINKもまた普段とは違う感じがあった。

披露した曲は『トゥドゥッ-トゥドゥッ』で、自分の場合youtubeで公式にあげられている韓国版のほうを最初に見ていたので受けた印象がまるで違った。

 

日本の番組で見る韓流アイドルも普段とは違って新鮮味があるし、逆に言えばもっと日本のアイドルを韓流のスタジオやカメラワークで見てみたいという思いもある。

それほどカメラワークはエンターテイメントにおいて重要な役割を果たしている。

 

もう一つ面白かったのが、BLACKPINKのインタビューでアンジャッシュの渡部健と自然体な感じで話す姿がとてもよかった。

一番思ったのが「ジスさんこんな感じだった?」というぐらいイメチェンしていて、髪色が明るくてなおかつメイクも日本向け風だったのでいつもと全然違う印象を受けた。

ただ喋り方はいつもと同じ感じだったのでとても不思議な感じがした。

逆に他の3人はいつも通りというか、特にジェニーは可愛かった!

 

ジェニーは自己紹介で自分のことを「チェニ」と言っていたけれども、これは韓国語の発音で言えば間違っていない。

韓国語は名詞の最初の音を濁音で発音しない上に、日本のカタカナでいう長音記号、伸ばし棒がないので「チェニ」と発音する方が韓国語的には正しい。

そのジェニーは、日本語での紹介を言い間違えてそれを言い直すシーンがあったり、別の韓国の番組では「日本アイドル風の自己紹介をする」ということをやっていたりと、ちょっとずつ日本語担当メンバーになりつつある。

4人全員並んでみるとやっぱりジェニーが自分には一番可愛く見えるというか、ますますジェニーが好きになった回だった。

他にはメンバー間で喧嘩しそうになった時に、全員で意見を出し合って解決するというジスのリーダー論が見れたり、ブルピンハウスという宿舎の話が聞けたりと中々見ごたえがあって楽しい時間を過ごすことができた。

 

そしてこの番組、『AS IF IT'S YOUR LAST』というBLACKPINKの代表曲でもう一度ブルピンを見れるようなので次も楽しみだ。

このAS IF IT'S YOUR LASTという曲は自分が一番好きな曲で、『最後のように』と邦訳されることもあるが自分の中では『マジモチョロ』と呼んでいる。

マジモチョロを日本の地上波番組で見れる機会も中々ないので楽しみなのと、日本語訳が上手くはまっているところもこの曲の魅力となっている。

BLACKPINKのブラックなかっこよさと、ピンクな可愛さ、共に見れたとても面白い出演回だったなと思う。

中島健人主演『ドロ刑』感想と、そもそもジャニタレ出演ドラマについて思う事

実は先週、ついに始まった『ドロ刑』の1話を見逃すという大失態を演じてしまい、2話から見ることになった。

このドラマ、Sexy Zoneの中島健人が主演を務め、コマーシャル出演で年間トップに立った超有名俳優である遠藤憲一との共演ということもあって放映前から注目を集めていた。

 

しかし、見逃すッ!

なんと普通に見逃すというミスをしてしまい2話からの視聴参戦ということになったのだが、率直な感想を語るのであれば「わりと気に入った」という印象になる。

土曜夜はドロ刑を見て、日曜夜は初耳学という中島健人的週末ラインはこれからしばらく自分の習慣になっていきそうではある。

 

まずそもそもの問題点として「今時若い子は刑事ドラマに興味ない」というところからがスタートで、正直自分もこのドラマはなんか地味だという印象が強かった。

 

日本で刑事ドラマが一大ジャンルを築いていた時代などもう数十年前の事で、今の時代わりと刑事ドラマをまともに見たことが無い人はかなり多いはずだ。

精々某バーローを見たことがあるかどうかというぐらいで、刑事が男子の憧れだなんて時代でもなくなってきている。

 

まさにそれがこのドロ刑のテーマで、中島健人が演じる斑目勉(まだらめ つとむ)というキャラも情熱にあふれた新米刑事というわけではなく「イマドキの新社会人」というキャラクターからスタートする。

 

昔ながらの熱い刑事ドラマ、もしくは今時の視聴者から見ると暑苦しい物語と違って、このドロ刑は職場の先輩はやる気が無く給与さえあればそれでいいという、ある意味仕事としての刑事に慣れ切った職場が舞台になっている。

 

この全体的な意識の低さが絶妙に見ていて心地よいというか、キャラクター全員がいかにも現代人らしい等身大の姿でこの「ユルさ」のようなものが見ていて面白い。

自分自身最初は「刑事ドラマ見るの大変そうだな」という印象があったものの、まさかここまでゆるいものだとは思っていなかったというか、土曜の夜にゆっくり見れそうなドラマとしてこの雰囲気は結構好きだ。

 

おそらくは過去の刑事ドラマで何度も解説されたり演出されてきた展開も、刑事ドラマが全盛期を過ぎた世代にとっては新鮮味があって、頭を使うような見方としても楽しめる。

ただそれ以上に大義や大志とは違うリアルな部分が上手く描かれていて、中島健人演じる主演キャラクターも等身大の感じだ。

 

中島健人のキャラクターとしてケンティーだと呼ばれ、セクシーサンキューなキャラとしてファンが期待しているのは青春学園ドラマや恋愛ストーリーのようなものかもしれない。

しかし最近であれば平野紫耀が主演を務めた花のち晴れのような学園物語と違って、新社会人年代になった中島健人がこの物語の軸だ。

衣装も学生服とは違って、地味なスーツ姿で絵柄としてそこまで派手なわけではない。

かといって堅苦しい真面目な感じとは違って、むしろそれこそまさに「イマドキ」のような感じの新人で最初はあまりやる気が無い。

タクシーで追っている人物を尾行していくものの、現金を多くは持っておらず「そんなこと教わってませんよ」なんてシーンもあり、新人の失敗談のような話も描かれていた。

 

そもそも最近のジャニーズファンの求める物として典型的な恋愛ストーリーはむしろ興味が無く、美人のヒロイン役が出て来られても困るという風潮はあるかもしれない。

そう考えるとこのドラマは男役ばかりで、女性役も登場する物の恋愛展開は皆無のような内容なのでむしろ安心して見れる面もあるのではないかとも思う。

昨今わりと男ばっかりの話の方が面白く、昔のように恋愛を前面に押し出したトレンディドラマや学園ドラマが求められなくなってきているという傾向もある気がする。

 

全体的に「中島健人と愉快なおっさん仲間たち」という構図で、ここに華やかな恋愛要素が入ってくることも想像できないし、その必要もないという絶妙なバランスがある。

むしろこのドラマ、ケンティーの可愛さを楽しむドラマだと言っても過言ではない!

ヒロインはいらない、中島健人がその役割も担っているからだ。

これまで中島健人は映画も含めて煌びやかな青春ストーリーを演じてきたことに比べると、全体的に地味でなおかつ刑事ドラマというこれまた今の時代にそこまで流行らないジャンルとの組み合わせになっている。

 

しかし実際に見てみると、中島健人がバーに入り浸って酔いながら本音を語って、遠藤憲一に話をつっこまれるシーンがあったり、刑事として成長してかっこよく決めたりするシーンがあったりと、期待していた以上の見ごたえがあるし何より雰囲気が良い。

今時のドラマとしては1話完結型が普通になっているように、毎回面白い悪役キャラが出てくる感じとしっかり見れば見ごたえのある作りこみもよく、かつて櫻井翔が出演したザ・クイズショウのような感覚で楽しめるかもしれない。

典型的な学園ドラマのような華やかさはない物の、見ていて落ち着くし終わってみれば寂しくなっているという感じのドラマだ。

 

そしてそもそもジャニーズがドラマに俳優として出演するという流れも、最近ではもはや普通の事となり、以前ほど「ジャニタレを出演させるな」という意見も見かけなくなったように思う。

 

なんというかそもそもテレビの流行や、ドラマを見ることが大人っぽいというブランドも無くなりドラマというジャンル自体がかつてのような圧倒的な華やかな存在ではなくなっている。

ただ、だからこそドラマ製作者側も殿様商売をやっていられなくなったというか、本気でしっかりと作るようになったという事情はある。

つまり最近のドラマは華やかさが失われ面白くなくなったと言われている割に、実際見てみるとちゃんと面白いドラマはいくつもあってむしろ平均的な質の高さは上昇している部分もある。

ドラマというだけで価値がある時代が終わり、真剣に作らないと他のジャンルに取って代わられるという危機感もあって今のドラマはむしろ面白い。

 

いわゆるジャニタレ主演ドラマというものが全盛だった時代も過ぎ、言う程どこもジャニーズばかりというわけでもない。実際、最近ジャニーズのドラマで印象に残っている物が何かと聞かれれば、普通の人は「いつも嵐がやっている印象」というのが本音なのではないか。

華やかな新人ジャニーズがどこの学園ドラマにも出演しているという時代でもなくなってきているというか、求められるニーズが変化している。

 

またなんだかんだでジャニーズ出演ドラマというのは、時が経っても話題にされるし後に語られる傾向がある。これは文化としては良い事で、誰にも語られず昔の作品として埋没するよりは、新規にファンになった人が過去の作品を見るという流れはジャニーズが持つ良い文化遺産であるようにも思う。

ジャニーズファンでなくとも、このメンバーの作品は覚えているという人も多いし華がある。

これも日本文化の一つといえば一つだ。

 

ジャニーズが出演するドラマは予算がかけられるという事もあって、単純に製作費が潤沢で華やかに作ることができるし見る人も多く盛り上がりやすい。

ドラマ離れだと言われている今の時代において、新しい層が見るとするならばやはりジャニーズやイケメン俳優がきっかけになるのは必要な事なのではないだろうか。

 

「いかにも日本の芸能界らしいこの感じ」がむしろ懐かしくなるというか、ジャニタレ出演ドラマが輝いていた頃が今思えば華やかだったようにも思う。

もちろん今のドラマ作りにおいて本当にしっかりと作りこまれて面白い作品があるのも事実である一方で、やはりこういった文化も無くなってしまうと寂しいだろう。

そして何より今の時代ジャニーズのドラマも中々いい作りにはなっているし、過去を振り返れば思い出深い作品も多い。

ジャニーズは日本のドラマ文化を盛り上げているという側面もあるので一概には批判できないし、何より自分自身ジャニーズ出演ドラマは大体とりあえずチェックはする。

こういった文化は無くしてはならないというか、今後も続いてほしい文化の一つであるように思う。

三大なぜか聞きたくなるラッパー 櫻井翔、エミネム、そしてダヒョン

日本でヒップホップと言われる場合、それは音楽ジャンルであり、ラップは音楽における技能の一種である。

実はこの基本的な分類をよく分かっておらず自分は混同していた。

要するにHIPHOPもラップも、ジャンルか技法かの違いであってよく混同されるし、また別の世界ともコラボレーションすることがある。

 

例えばアニソンにラップが使われることは一昔前は良く批判されていたが、今ではアイドルソング、とりわけK-POPにおいてはもはや「一つのグループに一人ラッパーを加えなければルール違反なのか?」というぐらい必ずラッパー担当のメンバーがいる。

 

ただこれは逆に言えば日本がHIPHOPやラップミュージックについて無関心、無頓着であることの裏返しで世界ではもはやラップを取り入れることは常識となっている。

何も洋楽やK-POPにかぎらず、東欧や東南アジアの音楽を聴いてもラップやHIPHOP要素は取り入れられている。

つまり実はアニソンにラップを使っていたのは最先端の音楽を取り入れていた最先端の試みだった!?

 

その最先端、いや先鋭的なラッパーといえば日本では櫻井翔がその一人なのではないか。

嵐の櫻井翔は一昔前は「サクラップ笑」とネタにされていた感がある物の、今の音楽トレンドをちゃんと聞いていると「いや、櫻井逆にすごくね?」と再評価したくなってくる。

 

正直なところ、櫻井翔という男は時代に登場が早すぎたように思う。

普通に「10年以上も前にこれをやっていたなら凄い」という過去作が無数にあるのだが、当時どうしても日本におけるラップやHIPHOPはちょっとかっこつけた物でしかなかった。

今思えば櫻井翔は先見性があったというか、尖がっていたなと。

なんせKAT-TUNの上田竜也が「金髪時代の兄貴は凄かった」と語るほど、昔の櫻井はヤバかったのだ。

今では迷彩模様の私服から、迷彩模様の私服に着替えるというファッションセンスをとある番組で晒して以来、毎年のように関係者から迷彩模様のグッズをプレゼントされるという迷彩テロを受けている彼も昔はファッションリーダーだった。

「かっこいいけどダサい要素がある」から「ダサいけどたまにかっこいいところもやっぱある」になりつつある現代の櫻井翔さんも、昔はちゃんとかっこよかった。

その実例がまさにラップであり、ガチで作詞していた頃の櫻井は自分の心理状況や意志を投影していて今の若い世代にもぜひ聞いてもらいたい一説が多い。

 

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エミネム、この男もまた櫻井翔と似たような世間の風潮に立ち向かった反逆児的ラッパーだ。

基本的にラップやHIPHOPというものは白人が作り上げる音楽シーンに対して、地下世界、あるいは郊外的な表には出せないことを歌う音楽ジャンルだった。

そしてその更に逆をやったのがエミネムであり、「白人なのに黒人音楽のラップをやる」という二重の反逆を行った開拓者だ。

ある意味、演歌は日本人が歌う物から黒人も歌うと試したジェロのようのような衝撃度はあったかもしれない。

Lose yourselfという「エミネムさんが教えてくれるシリーズ」で有名な曲も、ちゃんと原曲を聞いてみれば難しい逆境から立ち向かっていくような世界観だ。

初コピペどものコピペにあるように、やはり厨二病ならばエミネムを推していなければならない。

実際英語のリスニングの練習としてもエミネムは聞く価値があり、Rap Godはラップミュージック史上最高難易度の曲と言っても過言ではない。

 

とにかく「アイドルはラップをやらない」を覆した櫻井翔のように、白人はラップをやらないという常識を覆し世界にそれを認めさせたのがエミネムだ。

普通はやらない人がその世界にチャレンジして、新しいジャンルを築き上げる、そのことに大きな意味がある。

 

もう一つ聞きたくなるラッパーに魅力的な要素があるとするならば、それはやはり「聞きたくなるかどうか」だ。

ラップという世界は何も技術だけではない、大切な根幹要素は技能ではなく自分のスタイルを持っているかに他ならない。

櫻井翔がジャニーズ界でラッパーの道を切り開くきっかけとなったのも、思い悩んでいた時期に「好きに自分のことを表現すればいいじゃない、自由なスタイルでやっていいのがラップだよ」とラッパーの先輩に背中を推されたからだ。

 

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ラップという音楽は自分のスタイルを持っていれば上手いかどうかじゃない、聞きたくなるか、魂がこもっているかどうかだ。

その人が歌う事に意味があるかどうか、その意味ではTWICEのダヒョンはなぜか心を惹きつける。

 

そう考えると自分が自分がなんだかんだで聞いているのはダヒョンのラップで、TWICEの音楽を聴いていれば自然と聞こえてくる。

TWICEのラップ担当といえば相方のチェヨンがいるけれども、技術としては明らかにチェヨンの方がこれぞラップのスペシャリストという感じで抜群に上手い。

チェヨンは本当に歌詞の作詞からデザインセンスにおいて天才肌で他を寄せ付けない才能がある。

 

その一方でダヒョンはどことなく親しみやすいというか、キャラクターも面白く聞いていて楽しい気分になるポジションだ。

しかしながらダヒョンも負けてはおらず、声に関してはチェヨンに対して透き通っているイメージがあり、その両端の違いが上手く聞こえてくるところがTWICEの魅力になっている。やはりパク・ジニョン氏は音楽プロデューサーとしてよく考えているというか、バランスが分かっているから凄い演出家だ。

K-POPはラップの技術をと非常に重要視しており、男女のグループ問わず数え切れないほど上手い人材がいくらでも存在する。

ダヒョンのラップはもちろん音楽で活躍する以上、高いレベルにあるものの本物のトップクラスの中で上位とは言えない。それでも聞きたくなる、それがダヒョンの魅力だ。

 

それぞれの共通点としてやはり「本家」ではない物に対して、違うスタイルを打ち出すというか必ずしもエリートではないところから登場してきた背景がある。

普通ではやらないという異色さ、そして異色だからといって単なる珍しさだけでは終わらない。

むしろ偏見を持たれてからこそがスタート、その逆境からの始まりにラップとしての魂がある。

音楽の成り立ちとして反発から始まっているのだから、同じく反発される運命にあるというラップの宿命、それが世界を惹きつけている。 

新星日本代表 無事ウルグアイを撃破、もしかして歴代最強じゃね?

世間的にはそれほど注目を集めず、地味だと思われてきたワールドカップ後の日本代表が、この度南米の強豪ウルグアイと対戦した。

結果は4-3というスコアで勝ちきったものの、その内容は公平な視点で見ても圧勝の一言に尽きる。

 

正直なところこれが東アジアの国と南米の国の試合とは思えない程、日本がウルグアイを圧倒しておりもしかしたら更なる追加点もあり得る試合だった。

更に言えばウルグアイも決して手を抜いていたわけではなく、エースのカバーニはシュートを決められなければ地面を激しく叩き、ゴールを決めれば闘志と喜びを露わにしていた。

 

素直に言えば単純に「アジアと南米の力量の差が縮まった」という事に他ならない。

かつてアジアといえば南米を大の苦手としており、むしろ欧州の国々に比較的善戦するという傾向があった。狡猾でずる賢い南米の巧さに翻弄され、スタミナやアジリティで欧州には善戦するという構図から、むしろ南米の方がアジアにとって戦いやすい相手になろうとしている。

 

事実としてここ最近、日本と韓国が南米相手に勝利を収め続けており、もはやかつてほど南米への苦手意識は無くなってきている。

これまでは南米と言えば雲の上の存在だったが、今ではもはや追い付こうとしている印象の方が強い。信じられないことにもはや南米がアジアのお得意先となっているのだ。

もちろん南米ホームで戦った場合には違う結果になるかもしれないが、着実にその差は近づこうとしている。

 

大体この流れは日本の鹿島アントラーズがクラブワールドカップでコロンビアのインテル・ナシオナルに勝利し、韓国代表がコロンビア代表に親善試合で勝利を収めた頃ぐらいから始まっており、南米相手にもアジアは十分に戦えるという機運が醸成され始めている。

 

その後、ワールドカップで日本代表が公式戦でコロンビアに勝利を収め、ワールドカップの舞台でも勝ち目があるという可能性を示した。

コロンビア、ウルグアイ共に立て続けに日本と韓国に敗れ去り、ブラジルやアルゼンチンもかつてほど圧倒的な存在ではなくなりつつある。

 

個人の技術の差が戦術や育成の成長によって狭まり、なおかつビデオ判定によって以前ほど南米の狡猾さが発揮しにくくなってきているというのが大まかな流れなのではないかと自分は見ている。

 

これから南米の国々が強みとするのは試合運びの巧さといったサッカー的な経験に限定されるようになり、技術とフィジカルの差はかつてほど大きくはなくなろうとしている。

現に今回のウルグアイ戦を見ても、むしろ日本代表選手の方が華麗な南米人らしい技術を披露しており、特に中島翔哉のシザースは見事だった。

堂安律のドリブルも迫力があり、南野拓実の得点力も光った。

 

逆にウルグアイ代表はこれと言った見せ所も無く、得意のカウンター攻撃は迫力を欠き、要所では南米人らしいセンスを感じさせるものの全体の攻撃としては上手く機能していなかった。

さすがにウルグアイもアジアに二連敗となれば国民も許しはしないだろうはずで、この試合に勝つモチベーションは高かったはずだ。

しかし現実の結果として内容でも得点でも日本に圧倒され、このアジア遠征は二連敗で去っていくことになった。

サッカーファンならば南米人のアジアに対する差別的行為を嫌という程見てきた経験があるだろう。そういった過去を考えると、いよいよ南米がサッカーでもアジアに勝てなくなったという事実は感慨深い物がある。

 

むしろアジアにとってこれから難しい相手となるのは欧州であり、アフリカ系の選手を高度に教育して無尽蔵に投入できる西欧の国は今後強敵になっていくだろう。

南米に以前ほど苦手意識を持つ必要はなくなっているが、同時に欧州の壁も厚くなってきている。

 

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それにしても今回二得点を決めた南野拓実は、笑ってしまうぐらいの超絶イケメンだ。

攻撃参加の意識も高くなおかつ見栄えがいいので、男女ともに見ていて楽しい選手だ。9番というストライカーの背番号がとてもよく似合う。

自分は以前から南野拓実は山崎賢人に似ていて、喋り方も顔も永瀬廉に似ていると思っていたのだが、まさかこれだけ代表で見た時が華があるとは思わなかった。

今の日本代表はとにかくギラギラ感があり、スピード感のある連携が非常に見ていて楽しい。

個人技でも連携面でも前に進む速さが特徴であり、アグレッシブな爽快感がある。

 

これほど攻撃的かつ野心的なサッカーをしている代表はこれまでなかったのではないか。

いよいよサッカーにもアジアの時代が来たか、そう思わせてくれる代表になろうとしている。