elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

よくサッカーで闘志のある選手だけでチームを組めと言われるけど逆があってもいい

最近よくヒョロガリテクニシャンばかり集めてもどうせ弱いんだから、技術志向はもうやめにしてフィジカルや闘志を優先したチームを作れと言うことが日本サッカー界でも議論され始めている。

 

もうテクニックや技術のある選手でチーム作っても弱いだけだから日本代表は気迫や闘志のある選手ばかりで組めという主張だ。とくにネット民の間ではそういうタフで戦える選手を重視し賞賛する風潮があるように思う。

 

たしかにそれは面白いアイデアだと思うし、是非試してほしい戦術だ。

ただもう1つのパターンとして、とにかく頭のいい選手、知性のある選手だけで組んだチームも作ってほしいと自分は考えている。

結局日本人の強みって頭脳なわけでそこを磨かないのはもったいないのではないか。

頭がいいサッカー選手をあつめて頭脳派集団を作って徹底的に改善案を議論したり、それを実行していけば良いチームになるという姿を想像する。

 

日本人は個人のアイデアで突き進んでいく能力はそこまで高くないかもしれないが集団でアイデアを出しあって改善して改良していったときの勢いは凄まじい物がある。

かつて日本企業が世界を席巻したときにはそういう凄さがあった。

これをサッカーでもやってくれないかなと思う。

とにかく日本人は頭を使うことでしか生きていけない

 

国力という意味では資源がなく、スポーツという意味では身体能力がない日本人は頭を使うというジャンルで工夫と努力を実践するしかない。

日本人が馬鹿になれば一気に貧困国に落ちぶれ世界からの扱いも酷いものになる。

頭脳があったから明治時代は近代化ができて欧米の植民地、奴隷にならずに済み、戦後は先進国になることができて裕福な暮らしができた。

他のアジア、アフリカ諸国よりもいい暮らしができているのは日本人が工夫して頭を使うことを頑張ってきたからであり有史以来頭脳を駆使して生き残ってきたのが日本人でもある。

サッカーで生き残っていくためには頭脳を使う、それが一番の解決方法なのではないか。アフリカ系の選手がその狩猟本能や身体能力を最大限に駆使しているように、サッカーはその民族の特徴を最大限に生かす方が良いスポーツだ。

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ここに出てくる例でも、情熱や闘志にあふれたチームが必ずしも勝つとはかぎらないという例が出ている。

冷静に知的にやる方が強い、それはスペイン代表やバルセロナが示したことでもある。

 

その一方で現状日本のサッカーって頭がいい人がやる風潮でもないしサッカーをするとき頭脳を鍛えるという風潮もそこまでない。

個人的には「東京大学、京都大学に入学するぞ!ノーベル賞とるぞ!フィールズ賞とるぞ!」と頑張ってる人並に頭脳を鍛えようと意識をサッカーをする選手が持つようになれば、日本サッカー界独特のアイデンテイティを築けるのではないかと考えている。

それくらい頭脳を駆使しなきゃいけないっていう意識を持つべきであり、

「俺はスポーツだけやってりゃいいや、俺にはスポーツがある」というタイプばかりがサッカーをやってると日本サッカーの限界が見えてくる。

 

言葉は悪いかもしれないが「たまけり」とか「渋谷のスクランブル交差点で騒いでいるだけ」というレッテルが張られることもあるように、あまりサッカー界そのものが頭がいい人たちが多いというイメージで見られることは少ない。

実際には非常に物事について深く考えている人も多いのだが、そうではない印象をもたれることもある。

むしろ「サッカーは本気で勉強してる奴らよりもよっぽど頭使ってるから」という自負みたいなものが日本サッカー界にあってもいいと思う。

頭いいことがかっこいいとか、サッカーでは頭いいことがめちゃくちゃ大事という風潮が必要なのではないかと思うし、日本人はそこで勝負するしかない。

 

現状サッカーをやっている人の多くが、身体能力やフィジカルどうにかならないかなということばかり悩んでいてもっと頭良くならないかなって悩んでる人が少ない。育成論においてもフィジカルの強化方法ばかりが議論され、頭脳やアイデア、イマジネーションの部分で語られることが少ない。

フィジカルは日本人に素質がない以上、真剣に悩んでもどうしようもない。

ただ頭脳の素質は日本人はかなり持ってる。

アフリカの黒人が身体能力を本気で鍛えようとすればとんでもなく伸びるのと同じで日本人は頭を鍛えようとすれば、アフリカ人のフィジカル並に伸ばすことができる。

アフリカ人フィジカル凄くて羨ましいな、と日本のサッカープレーヤーは考えがちだが実は日本人は頭の良さで言えばかなり恵まれたものを持ってる。

それこそアフリカ人のフィジカルと同等レベルに、日本人の頭脳は凄い。

フィジカルではアフリカ系選手、コーカソイド、先住民の地が入った南米人には敵わないかもしれないが、持久力と頭脳では彼ら以上に凄い物も持ってる可能性がある。

 

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日本人がサッカーに向いていないと悲観するのではなく、持っている要素の中からポジティブな部分を見いだせるか、そして日本サッカーの強化のためにはもっとサッカーって頭脳大事なんだよという風潮を広めていく必要があるのではないか。

ただその頭の良さもいろんな種類があってアンドレス・イニエスタの頭の良さを簡単に説明するのは難しい。

こういうのが何か、まずそこから考えていく。それが頭を使うという事でもあると自分は考えている。