本田圭佑のCSKAモスクワ時代、レアル・マドリードで躍動していたメスト・エジルであり、世界最高の司令塔やトップ下の選手だと評する声は多い。
当時は本田が目指そうとしている世界一のトップ下という理想像に対して、「実際の世界最高のトップ下のプレーはこれだ!」と言われて本田と比較されていた。
ジョゼ・モウリーニョ政権時代ロナウド、エジル、ディ・マリアで高速カウンターをしていた時は凄かった。
あのロナウドが移籍を嘆いたほどに信頼を置いていたのがまさにメスト・エジルだった。
そして最近になってまたエジルが話題になり始めている。
アーセナル加入当初の活躍の時話題になり、その後怪我でしばらく話題にならなくなったものの再び復活し最近のエジルはもう本当にとんでもない存在になってきている。
この人本当に凄いなと思った。
南アフリカワールドカップのイングランド戦で「エジルすげぇ」と思ったが、あれからもっとすごくなって今全盛期にあるんじゃないだろうか。
一瞬、加入当初とは違い対策されてプレミアリーグには合わないって言われてた時期もあったけどその時期が嘘だったかのように今全盛期を迎えている。
おそらく本田圭佑の脳内にある現代型司令塔の理想像の1つとしてエジルがあると思う。
左利きでドリブルやキープも多用し、前線での攻撃に絡むスタイル。いわゆる攻撃的なトップ下である。
エジルがサイドでプレーする時を見習うべきだという意見を見たことがあるが、サイドでのエジルのプレーは間違いなく本田にとって参考になる。当然ながら中央でのプレーはなおさら参考にするべき選手の1人
似たようなプレースタイルではダビド・シルバも凄いし今全盛期にあるが、どちらかといえばシルバよりもエジルの方が本田には近いのではないか。
柴崎岳に「イニエスタを見習え」という前に、まずは本田自身が真剣にエジルのプレーを見習ってこれくらいすごいプレーヤーになってほしいとファンとしては思う。
この動画なんかほんと凄い、ほんと面白い選手であり現代型ファンタジスタの1人でもある。
本田がこれくらいできたらなぁ、そうすればワールドカップでのいい成績も見えてくる。
差は何なんだろうかと考えればきりがない。
パスセンスは天才そのものであってこういうのを見習えと言われてもできるものじゃないだろうしテクニックも凄い。よく宇宙人だと言われるエジルだけども見た目だけじゃなくてそのセンスはまさに宇宙人的、なぜそこが見えているのだろうという場所にパスを供給しゲームを自在に操る。まさにコンダクター、司令塔である。アシスト供給数がプレミアリーグの中でも群を抜いているのはまさにエジルが攻撃の重要局面を見抜く頭脳を持っているからだ。
おそらくずっと昔から天才と言われていた選手で、努力や忍耐で成り上がってきた本田とは根本的に違うタイプ。実は似て非なるタイプであって程遠い存在なのが現実なのだろう。
それでも自分は本田ファンなのでこの領域を目指してほしいと思ってるし、少しでも近づくことは可能なんじゃないかと思っている。
エジルみてても1人の個人技で違い作る、今の泥船ACミランに言ってもなんだかんだで活躍できると思う。危険な場所で一瞬にして流れを変える能力を持っている。その1人で違い作る能力が本田との微妙な違いな気もする。
それこそまさに本田の言う「個の力」で本田が怪我以降注力するようになったチームプレー、連携でもエジルは個の力で違いを作っている。
何もメネズやターラブトのように1人でドリブルして完全に決めきる、個人で完結するのだけが個の力ではなくエジルが一瞬で違いを作り出すのも個の力。
エジルの場合ACミランの厳しい状況でボールもらっても難なくチャンスメイクしそう。
そういうのこそまさに日本サッカーファンが本田に求めていることであり、エジルもまさに個の力を持っている選手だ。パスだけでなくドリブルや足技も凄い。派手ではないが通好みのスタイルを持つ天才パサーだと言える。
自分がエジルについて聞いた話ではこの人はドイツのゲルゼンキルヘンで「猿の檻」と呼ばれる金網で囲まれたサッカー場でひたすら練習していたという事。
ボールが飛びまくっても外に出ない手ごろな練習場がドイツにはあるらしい
日本はボール遊び禁止の公園が多いしサッカーがドイツ程には人気ではないのでなかなかそういう機会がない。あるとしても月謝払う練習場なんかになってくる。
そういう場所がもっとあってもいいかなと思う。
あとはこの人、今も部屋の中でボール遊びしていろいろな技を開発しているらしい。
家で普通にしているとき何げなくボールを触りたい気分になるもので、そういう時にすぐサッカーができる環境というのはいいと思う。
何気ないときの閃きは大事で、部屋でメスト・エジルは閃きを養いまくっている。
そういう普段の芸術センスがエジルのプレーを支えている。
彼のひらめきは普段の何気ない生活の中から生まれているのかもしれない。ピッチの上はエジルにとっていつもの日常の延長線上にある物なのだろう。