鹿島アントラーズ鈴木優磨の勢いが止まらない。
7試合7発と絶好調であり、サッカーの世界で平均して1試合1ゴールというのは驚異的な成績である。自分がこの選手を知ったのは2016クラブワールドカップでありクリスティアーノ・ロナウドのゴールパフォーマンスをしていた姿を見たのがきっかけだ。正直な話それまで知らなかったがあの大会で強烈なインパクトを世間に与えた。スターはこうして現れるものなのかもしれない。
年齢もまだ20歳と若く日本サッカー界に新星が現れたと盛り上がっており、将来日本代表のフォワードを背負って立つのではないかとさえも言われている。今非常に勢いがあるストライカーでありその才能が本物であることを示している。
本人もギラギラした野心家でありまさにフォワードのメンタリティを兼ね備えて、何より明るくノリがいい。例のクラブワールドカップの後、クリスティアーノ・ロナウドにユニフォームをもらいそのことを嬉々として報告しているが実は予備のユニフォームだったというオチまである。
まさにその姿は典型的陽キャだ。
陽キャの中の陽キャであり、その姿は播戸竜二を彷彿とさせる。
見ているこちらまで明るくなる選手だ。
サッカーとはメンタル面も重要な競技でありラテン系の気質の国が強いことを考えれば陽キャ的なキャラクターのほうが海外では成功できる。実際長友佑都や香川真司などコミュニケーション能力が高く外国人選手と上手くやれる選手は長期的に活躍できる。
「あえて孤立する」わけにはいかないのがサッカーの世界だ。とくにラテン系の国では一緒にご飯を食べに行くことでパスが来るようになるなどピッチ外のコミュニケーションが欠かせない。まさにサッカーとはコミュ力のスポーツ。
コミュ力があれば多少技術がなくても活躍が期待できるし、コミュ力がなくて暗い選手だと特にラテン系の国では厳しいしラテン系の選手とチームメイトになったときは厳しい現実が待ち構えている。
そういう意味でまさに陽キャ感マックスの鈴木優磨は期待できる選手だ。サッカーにおいて陽キャであることは才能の1つ。技術だけが重要なスポーツではないのだ。
クリスティアーノ・ロナウドともコミュニケーションが取れた姿を見ると、槙野智章のように日本限定の陽キャではなく海外でも通じそうな陽キャだと期待せずにはいられない。
また海外挑戦だけでなく日本代表としてもこういった陽キャフォワードは必要。厳しい試合やビハインドの苦しい状況の時にこうやって陽キャが懸命に盛り上げ続けていると自然とチームメイトも鼓舞されて逆転につながることがある。視聴者としてもどんな時でも諦めずに戦うフォワードがいるとどこか心強いし試合終盤まであきらめずに視聴できる。松木実況の時にこういったフォワードがいると本当に盛り上がる。
岡崎慎司を尊敬しているという事もあり、その後釜としてゴールを量産するストライカーになってくれればと期待せずにはいられない。岡崎も常に笑顔でその姿は昨シーズンイングランドでも非常に愛されていた。フォワードにはこういった人格も必要なのだ。
そういう意味で鈴木優磨、今UMAと呼ばれている彼が将来日本代表に入ってくるならば非常に楽しみだし今アジアチャンピオンズリーグという国際舞台で戦っていることに期待せずにいられない。クラブワールドカップの時は非常に面白かったし、もし鹿島アントラーズがアジアチャンピオンズリーグで優勝してもう一度クラブワールドカップに出場するならば楽しみにせずにはいられない。とにかくなぜか見ていて楽しいフォワードなのだ。
しかも身長が182cmというサイズも魅力だ。
岡崎的なサイズをイメージしていたが意外と大きい。ヘディングが武器なのであればこの身長は魅力的。今後Jリーグの舞台でどう成長していくかが楽しみだし鹿島アントラーズ期待の若手がまた現れたという印象だ。鹿島と言えば大迫勇也を育て上げたクラブであるし、鈴木優磨が次なる系譜になれるのか。数年後日本代表はもしかしたら大迫と鈴木でツートップ鹿島という事になっているかもしれない。戦えるフォワードが2人揃えば日本代表は強力な前線を兼ね備えることになる。
そういった未来を期待せずにはいられない新星が今頭角を現し始めようとしている。
その男、名を鈴木優磨という。いま、わたしを最も興奮させる男の名前である。