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elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

悲報:DAZNの配信、やっぱりサッカーに向いてない

今年はDAZN元年といわれサッカー界、とくにJリーグサポーターの間ではこのDAZNの配信が話題になっている。基本的に最も素晴らしかったことはDAZNが高額でJリーグと大型契約したことだ。

半ば買い叩きのような金額で契約していたスカパーに比べると日本サッカー界にとっては非常にありがたい契約と言える。

スカパーがJリーグサイドから見限られたのは残念だが当然の結果と言える。

そしていよいよJリーグが開幕し実際に多くの人がこのDAZNでの新しい配信というスタイルに適応し始めようとしている。

 

しかしその結果は散々な物だった。

まず公式にあげられたハイライト動画ですら少しカクカクしている。

更に映像が途中で混雑し止まることも頻繁にあるらしく90分間中20分は動画が止まっているという事態すら起きている。

一応ほとんど止まらずに見ることができたとしても基本的に1分遅れでもはやライブ放送とは言えない上にやはりカクカク感が否めないためツイッターはかなり荒れている状況になっているようだ。

従来の放送型であるならば受信できるテレビであればほとんど問題がなく環境の格差がなく見ることができた。止まることもなく画質も安定している。テレビがあって衛星放送契約すればある程度何とかなった、最低限の基準は保証されていた。

一方ネット回線による配信になるととにかく環境に左右される。

PCゲームやオンラインゲームが環境に左右されるのと同じでその環境に依存するのがDAZNの配信だ。光回線、そして有線で最新のPCでも駄目な場合はダメ。

 

正直その公式のハイライト動画を見て自分はタダでも見ないだろうなと思った。ましてお金を払って配信を受信できる環境を整えてまで見ようとは思わない。公式のハイライト動画ですらカクカクしているのだからライブ配信だとさらに見れたものじゃないのは明白だ。

しかもサッカーとは90分間ずっと見続けるタイプのスポーツであり動きの大きい動的スポーツある。その映像を90分間見るのは正直よほどJリーグの試合が見たい人、熱心に応援するJリーグクラブがあってどうしても見たい人に限られるだろう。そこまで熱心でなければこの配信を90分間見続けるのは正直苦行である。

欧州サッカーはスカパーやWOWOWがあるのでわざわざ劣悪な配信で見ようとは思わないのでよほどJリーグが好きな人にしか需要がないのが現状だ。現状JリーグファンもスカパーがなくなってDAZNしかないから仕方なく見ているわけであって率先して見ているわけではない。

正直な話安かろう悪かろうであり、自分に至ってはタダでも見ようと思わないという感想だ。

やはり配信という文化はやはりサッカーには合わないのか?

配信を快適に見ようと思えば回線技術がより向上するための時間が必要であり、技術的に10年後の水準でなければならないというのが現状だろうか。まだ技術的にサッカーの配信は早すぎる、そういった感想を抱かずにはいられない

 

しかしそもそも理論でいえば、日本文化において有料契約の放送自体が文化には合わない。日本人はお金を払って放送を見るという習慣がない。欧米ではスポーツはケーブルテレビや有料チャンネルを契約してみることが当たり前になっているが、野球の地上波放送が毎日のようにあった日本人にとって有料でスポーツを見ることは違和感があることなのだ。

スポーツはタダでみるものというのが日本人の発想でありお金を払う気がないのが現実だ。日本人はとにかく何でも無料という価値観に慣れ過ぎていてコンテンツにお金を払うことに抵抗がある。いつもタダで見ますよ、という発想である。

スカパー時代も確かにコアなJリーグファンや既存層にとってはよかったかもしれないがもっとマクロな視点で見れば、有料契約でわざわざ見ていた人は結局世の中で言えば少数派。だからJリーグもそれほど利益が出ずスカパーから買い叩かれていた。自分自身欧州サッカーセットが精いっぱいでJリーグセットにまでは手が出なかったのが正直なところだ。

最終的にどう日本にサッカーを根付かせるのかという問いに関しては今も答えが出ていない。DAZNの配信も1つの模索であり、スカパー時代も最適解ではなかった。まだ「サッカーをどう見るか」という答えは暗中模索の段階にある。

 

しかしこれは見慣れてる人の意見、これまでスカパーやWOWOWに見慣れてきた人の現段階の意見でもある。もしかしたら手軽さや安さをクオリティより優先する人は既存ファンが考えている以上に多いかもしれない。

前述のように今まで衛星放送契約でしっかりサッカーを見てきた人は世の中の全体で言えばかなり少数派でありそのクオリティを知らない層にとってはDAZNの配信でも何の問題もないだろうし、安くてどこでもタブレット端末で見れるという利便性を重視するかもしれない。

例えばブラウン管やアナログ放送時代のテレビは今見れたものではないが当時はそれで満足していたし、ゲームに関してもPS4を知らなければPS2が凄い物に見えるのである。

DAZNの配信はタダでも見る気がしない」という自分の意見もハイスペックPCでゲームをやっている人が「ソシャゲ、スマホゲーに関してはタダでもやる気がしない」というのと同じなのかもしれない。しかし現実にはハイスペックゲーミングPCやPS4でゲームをやっている人など少数派であり、ほとんどのひとはソシャゲに満足しているし多くの人がソシャゲをやっている。

利便性が高い事や廉価であることは時にクオリティの高さより優先されるのである。現代日本人は徹底的なまでにカジュアル信仰でありもはやそんなに凄い物を求めなくなっている。「DAZNの配信はしょぼい」という既存層の意見は今後古いものになっていくかもしれない。

 

ここで配信型の前例として成功しているコンテンツとの比較もしてみたい。

例えばニコニコ動画では野球の配信で非常に成功しているという印象がある。更に将棋でも成功している。「ニコニコは野球と将棋を見るために有料チャンネルにはいってる」という人はかなり多い。

一方でニコニコ動画ブンデスリーガも配信されていたがそっちの方の話は正直サッカーファンの間でほとんど話題にもならない印象だ。

野球の場合映像的に止まっている時間が多く、何十分も見続けるスポーツではなくちょくちょく休憩をはさむことができるしニコニコのコメント機能でゆっくりと実況出来るという特性があり野球には向いている。

更に将棋も動きのスピードが速いわけではなくそもそも球技ではないので映像配信向きだ。コメントで考察したり語りあうことに向いている。

一方でサッカーのような動的球技にはやはり向いていないのが現状だろう。ネットでの実況もあることにはあるがやはり実況にも向いていないしずっと見続けるタイプのスポーツである。サッカーのような動的スポーツにおいて動きが止まることや配信が遅れる事、カクカクすることは致命的である。この問題の改善にはまだ10年単位の時間を要するだろう。DAZNとの契約が終わるころにようやく改善されるかもしれないという段階だ。

その10年の間に新しいサッカーの観戦文化、配信という視聴スタイルが根付くかどうか、本当にクオリティより利便性を重視するファンが多くいるのかどうか。

この先10年というのはそういったスポーツ視聴における社会実験の側面もある10年になるのではないだろうか。