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elken’s blog

ジャニーズ、サッカー、軍事、創作などあらゆることを評論するブログ

日本の雪国でフットサルを流行らせたらテクニシャンが育つか?

サッカー サッカー育成論 Jリーグ スポーツ

日本のサッカー育成にも地域差があり、それぞれの地域に合わせた育成方法が行われている。その情報を調べるため数年前北海道のコンサドーレ札幌の育成事情について触れたコラムを読んだことがあり、その内容が興味分かかった。

それは北海道は雪が降るので通常のサッカーよりも室内サッカー、フットサルをしている子の方が多く足元が上手い子供たちが多いという事。

どうやら狭い部屋のスペースでやるので自然とテクニックが養われるという事らしい。そこに自分は大きな可能性を感じ「雪国ならテクニシャンが育つのではないか?」という考えに思い至った。

 

そもそも日本ではJリーグ春秋制のように豪雪地帯、積雪地帯でのサッカーのしにくさが問題とされている。Jリーグが欧州のシーズン(秋春制)と同一にしないのは積雪地帯で冬ホーム開催ができないからという問題が一番の理由だ。

端的に行ってしまえば雪国や積雪地帯、北方地域にサッカーは向かないという事になる。雪とサッカーは相性が悪いという基本的な事実がある。

 

しかし今年の高校サッカー選手権で優勝した青森山田高校は雪中トレーニングによって鍛え上げられたし、ロシアやスウェーデンなど一定の実力を兼ね備えた国は存在する。

ただ基本的にやはりサッカーは南方や温暖な地域のスポーツであり、例えば南米やアフリカで盛んなことはその証左だしスペイン、ポルトガルのようなラテンの南欧地域で盛んなのも事実だ。

そもそもサッカーのテクニシャンというのは南方系に多い。北方か南方かで言えば圧倒的にテクニシャンが多いのは南方になるしサッカーの強豪国も南方に多い。

ロシアはそれなりに実力があるといっても他スポーツの実績に比べれば物足りないし、北欧の国々もそれほど強いとは言えない。寒冷地におけるサッカーは育っていないし寒冷地特有のサッカー文化で世界的な存在になった選手は南方出身のサッカー選手に比べて少ないというのが定説だ。

 

これはおそらく、いや確実にウィンタースポーツの影響だろう。雪国は冬にはサッカーができないし、冬にスポーツをするならばウィンタースポーツになる。文化的にも冬季競技が根付いているし冬季五輪では信じられないぐらいにロシアや北欧が強い。

冬季五輪の時になるとロシアや北欧がまるで普段サッカーで見ている南米の強豪国のように感じる。

そう言った中で「冬にフットサルをする」というのはメジャーな選択になりにくい。実際その北海道の事例もサッカーをやっている子がフットサルや室内サッカーをする機会が多いというだけであって、北海道の文化としてそれほどフットサルが根付いているとは言えないはずだ。同様に北陸や東北などでもフットサル文化はそれほど根付いていないし、そんな話を聞いたこともない。ウィンタースポーツが発達しているのでそれをやれば十分だし、冬にフットサルというイメージがあまりない。

 

そこで思うのがウィンタースポーツに加えて「冬はフットサル」というイメージで冬にフットサルをする文化を根付かせれば日本サッカーの新しい人材の宝庫になるのではないかという見立てだ。

寒冷地からはサッカーのテクニシャンが現れない、その通説を覆せる可能性がある。わざわざサッカーコートを作らなくても体育館でできるし、道具もそれほど多く必要ない。冬に暖かい体育館でフットサルをすれば体も温まって良い運動になる。

 

例えば秋田県ではバスケをいわば県のスポーツとしてバックアップする体勢が整っていて全国的な強豪校も存在する。今後積雪地域に県のスポーツとしてフットサルを推す県が現れてきてもいいかもしれない。その県がテクニシャンの産地になれば日本サッカーの強化にもなる。

実際ブラジルにはフットサルで育った選手が多い。ボールタッチを多く行えるフットサルは育成の土台としてブラジルで重要視されている。ネイマールもフットサル出身だし、コウチーニョもプレーを見ると明らかにフットサル出身選手だと感じさせる動きをする。日本の雪国でフットサルが根付けば、もしかしたらブラジル的テクニシャンが積雪地域から現れるかもしれない。日本の育成改革のヒントや打開策は積雪地域の冬におけるサッカー文化の醸成にある。かつてユーゴスラビアが東欧のラテン、東欧のブラジルといわれテクニシャンの産地だったように北陸や東北、北海道を日本のブラジルの様にできるのではないか。

 

そもそも日本におけるサッカーの育成全体においてフットサルは間違いなく重要だ。

実際日本代表でも原口元気もフットサル出身者であるし、フットサル自体が日本の環境には適している。

ストリートサッカーの文化がなく空き地がない上に、屋外サッカーコートの数も少ない、そして今後それらを作っていく開発もそれほど行われないだろう。そうなるとやはり既存の体育館を利用するしかない。

そして社会人や学生の趣味としてもフットサルは普及している。日本は西洋的なサッカー国を目指すというよりもブラジルのフットサル文化を参考にフットサル的なサッカーをする国を目指していくのもありかもしれない。

密集地帯や狭いスペースでのテクニカルで素早い動きや連携というのが日本人には向いているしそこで勝負していくのがやはり一番だと個人的には思う。それを実現しようと思ったらフットサル経験というのは大きな武器になる。そしてそういったテクニシャンを特に育てるカギになりそうなのが積雪地帯でのフットサル文化だ。

元々はコンサドーレ札幌の育成事情から始まった話だが、もし積雪地域の子供たちは室内サッカーの経験が多く足元が上手いという話が事実ならば大きな育成のヒントになる事例だろう。

もちろんそれだけではサッカーには足りない物があるし、フットサルとサッカーは完全に同じ競技ではない。しかし様々な要素を組み合わせてフットサルのテクニカルなエッセンスをサッカーに持ち込むことは重要なヒントになるかもしれない。