UEFAチャンピオンズリーグベスト8が続々と決まってきている。
そして今日もそのベスト8に意外なチームが駒を進めた。レスター・シティ、今季降格圏内に沈み残留争いを繰り広げているチームが今の旋風を巻き起こしノリに乗っているセビージャを攻略した。
2ndlegレスター対セビージャの結果は2-0に終わり堂々のベスト8進出。
そしてまたも自分の予想は外れることに。バルセロナは奇跡の大逆転でベスト8進出、そしてこの組み合わせではセビージャの方がほうが進出するだろうと思っていたらレスターが昨季プレミアリーグ王者の意地を見せつけた。
毎年恒例と言えば恒例だがやはりチャンピオンズリーグは何が起こるかわからない。毎回予想とは違うチームが勝ち進むのがこの大会の恒例でもあり楽しみでもある。
サッカーに順当などという言葉はない、そのことを教えてくれるのがチャンピオンズリーグだ。
サンパオリ体制になりバルセロナ、レアル・マドリードに次ぐ3強とも呼ばれる旋風を巻き起こしているセビージャはこの試合組み合わせにおいてかなり有利だと言われていたし自分もそう思っていた。
なぜならばレスターシティは今季プレミアリーグで残留争いを繰り広げているチームであり、監督が解任されるなどいろいろとグダグダな要素が積み重なっていた。
まるで昨シーズンのレスターを見ているかのようだ。
カンテが抜けてヴァーディも波に乗れずもうレスターの奇跡は1シーズン限定の物なのかと思っていたらまだレスターにはUEFAチャンピオンズリーグという舞台が残されていた。
個人的な考えで言えばプレミアリーグのチームはレスターに慣れてレスター対策が進んでいたことに対して、他の国のチームではまだレスター対策ができていない未知のチームだったののかもしれない。映像でその戦術などのデータ分析などは可能だが、実際に対戦して見なければやはり対策できない物がある。
普段リーガ・スパニョーラで戦うセビージャにはそれができていなかったのかもしれないし、どうせ降格しそうなチームで昨シーズンはまぐれだという過小評価もあったのかもしれない。
それを言ったらレスター側も新体制になったセビージャに慣れていないし未知な部分がある。条件は一緒と言えば一緒で、その試合を制したレスターは賞賛に値するチーム。
そして日本代表の岡崎慎司もこの試合出ている。2ゴール目前にあった岡崎の動きだしやシュートまでの動き、そしてそこからシュートを打った姿勢は岡崎が衰えていないことを証明した。そのこぼれ球から2ゴール目も生まれているし、まるで昨シーズンの岡崎が今も見れているような気分になる。
そしてシュマイケルのスペシャルなセーブ。止めたときの会場の盛り上がりは凄い。やっぱりレスターって熱いチームだなと思ったし、もしかしたらもう1度サプライズを起こせるかもしれない。これでベスト4に行けたら本当に凄いし、ベスト4に行ったら何かの間違いで決勝に行ける可能性もある。サッカーは何が起こるかわからない。
いや何かの間違いと言っては失礼だろう、このチームは「プレミアリーグ覇者」としてこの大会に乗り込んでいる。サプライズ枠ではなく王者として堂々と乗り込んでいるチームだ。
ただもう一度奇跡を起こす上でレスターがこの大会でまだ一度もビッグなチームと対戦していないという事は問題になるかもしれない。その部分に関しては完全に未知数だし、これまでのベスト8進出決定チームを見てもレベルがもう一段も二段も上のチームになる。
次の組み合わせでモナコ、ドルトムント、そして万が一レバーゼンとぶつかればまだ可能性はある。マンチェスター・シティも昨季のプレミアリーグで対戦して勝っているので不可能な相手ではない。アトレティコ・マドリードが来た場合でもそのチームより上位につけるセビージャに勝っていることを考えればむしろ簡単な相手かもしれない。
奇跡はまだ続く。レスターが台風の目になる可能性はまだ多いに残されている。