elken’s blog

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サガン鳥栖、ビクトル・イバルボというトンデモ超人を獲得に成功

イバルボマジで来たか、というのがいうのが第一声だった。今季台風の目になることを狙う九州佐賀県をホームにするサガン鳥栖はコロンビア代表経験を持つビクトル・イバルボをその手に収めることに成功した。

 

このイバルボ、まさにトンデモ超人である。フィジカルモンスター、フィジカル超人という言葉が似合うほど身体能力に優れており身長は188cm、アフリカ系南米人として高いポテンシャルを備える。

得点数だけを見るならば凄くない選手だがまだ26歳という若さもあり全盛期を欧州で迎えていないということを鑑みるならばそのポテンシャルがJリーグで目覚めることを期待することは可能だ。

日本代表とも対戦経験があり今南米で熱い存在がまさにコロンビア代表、そのコロンビア代表に選ばれた経歴の持ち主というのは思わず期待せずにはいられない。

かつてASローマが獲得し、コロンビア代表にも召集された若手フォワードを考えれば有力株だ。

そもそもJリーグはぜいたくを言えない立場であり、そりゃ欧州トップレベルのガンガン決めているフォードが来てくれたら幸せだがそうはいかないのが現実だ。その中でこの開花しきれない才能を掘り出しもの的に獲得することができたサガン鳥栖の補強はもしかしたら大化けするかもしれない。

才能が期待されながらもくすぶっているフォワードなどトップレベルの選手にも数多くいるし、20代後半に急に覚醒するパターンはよくあることだ。現実にJリーグのクラブが獲得できる選手としてはかなりいい補強だともいえる。

ひょっとしたらヴィッセル神戸の獲得したポドルスキよりもよい補強になる可能性は高い。欧州基準の身体能力を兼ね備えたこのコロンビア人ストライカーは旋風を巻き起こすかもしれない。

 

ポドルスキは確かにドイツ代表得点記録で上位につけ、ガラタサライ時代もかなりゴールを量産していた。しかし既に全盛期を過ぎておりインテルアーセナルでパッとせず、周りのアシストに依存するタイプの選手だという事も留意しておく必要がある。チームとかみ合わなければ第二のディエゴ・フォルラン化する可能性は大いにある。

 

一方ビクトル・イバルボは、ブラジル人選手がこれまでも多数活躍し南米人の活躍が多いJリーグにおいてそのポテンシャルを大いに発揮させる可能性がある選手だ。もしかしたら第二のエムボマのような活躍をする可能性も否定できない。

規格外の身体能力を持ち、南米的なテクニックも持ち合わせる。逆に白人系のポドルスキは身体能力の面でそれほど高いとも言えず、日本の夏に適応できない可能性もある。コロンビアのタフな環境で育ったアフリカ系南米人のイバルボには大きな可能性を感じずにはいられない。

またサガン鳥栖、同じ南米からもスブットーニというアルゼンチン人DFを獲得している。南米人DF、とくにアルゼンチンのDFはタフでなおかつテクニカルでもある。さらにサガン鳥栖を優勝させるためにやってきたとも豪語する。

自分は密かにこのスブットーニ獲得にも期待していてアルゼンチン人DFがJリーグでどこまでやれるかということにも期待しているし、勝者のメンタリティを感じるような選手として期待感が持てる。

更に言えばサガン鳥栖の顔ともいえる豊田陽平の存在もある。豊田とイバルボ、フィジカル的にタフな2人のFWが率いるサガン鳥栖が今季Jリーグの舞台で大暴れする可能性は高い。

そして願うのであればサガン鳥栖が九州代表のような存在になってほしいという事。プロ野球パ・リーグではソフトバンクホークスというチームがいわば九州代表のような存在になっていて九州地域で人気が高いと言われている。

現在Jリーグ1部のJ1に在籍する唯一の九州チームがサガン鳥栖でもある。九州人は九州という一体感や同郷意識に拘る。サッカーファンの世界においてサガン鳥栖はそういった役割を果たせるのではないか。他の県にもサッカーチームはあるがJ1はサガン鳥栖だけである。

また福岡のチームではなく佐賀県のチームというのも、九州は福岡だけではないんだというアイデンティティの芽生えにも貢献するかもしれない。

現状まだ九州におけるJリーグ人気はそれほど高くなくサガン鳥栖もそのような地位を気づけていないが今後の活躍次第では九州のサッカーファンの心を惹きつける可能性はある。

J2,J3を見るときは地元のチーム、J1を見るときはサガン鳥栖という風潮が九州に芽生えれば九州のサッカーも発展するだろう。元々国見高校や、鹿児島城西高校、東福岡高校、そして全国を制した鵬翔高校などサッカーが盛んな地域でもある。ただこれまでプロがそれほど根付かなかった。

サガン鳥栖はまさにそういった九州の象徴、初めて全国レベルにある九州のサッカークラブともいえる。サガン鳥栖はサッカー版ホークスになれるか?

その人気は今回のビクトル・イバルボの活躍にもしかしたら懸っているかもしれない。