elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

東欧の狙撃手ルカ・モドリッチのプレースタイル

今現代サッカー界で最高のセントラルミッドフィルダーといえばルカ・モドリッチは間違いなく最有力候補だ。

クロアチア生まれのこの非凡な才能をもった天才司令塔はいまレアル・マドリードに戦力として活躍する。そのプレースタイルはまさに狙撃手のように正確無比な長短のパスを使い分け、ミドルシュートを狙い抜く。

中盤のコンダクターとしてあらゆる場所に顔をだし、2.5列目、3列目、そして1.5列目など縦横無尽にポジショニングを変更しあらゆる場面で効果的な動きをする。90分トータルで見たらもっともそのチームのサッカーに影響を与えていると言っても過言ではない選手だ。レアル・マドリードでもモドリッチがいるときといない時ではそのサッカーの質ががらりと変わる。

 

彼のその華麗なプレースタイルを生み出したのは旧ユーゴスラビアクロアチアという土壌だろう。元々ユーゴスラビアは東欧のブラジルと言われ華麗なプレースタイルを持つサッカー選手を数多く輩出してきた。天才テクニシャンはユーゴスラビアから生まれる、それがサッカー界の定説と言ってもいいほどだ。

多民族国家が一つになれるスポーツとして旧ユーゴではサッカーが愛されてきた。バルカン半島系の血気盛んな気質、そして同時に華麗なセンスが様々な名選手を育ててきた。

モドリッチ

ユーゴスラビアと言えば同時に東側の中で独特な地位を確立してきた国でもある。米ソ冷戦のはざまにおいて第三世界の新しい道を模索した国だ。基本的には社会主義陣営であったが決してソ連に取り込まれることなく時には勇気をもってソ連と距離を置いた。その多民族を指揮し独特な地位を気づいて来たのがまさにチトーという指導者だった。チトー亡きあとは悲しいことにユーゴスラビアは分離と崩壊への道をたどることになる。

モドリッチもその紛争と無縁ではなく空爆の爆撃音がなるピッチで必死にサッカーの練習に打ち込んだという。社会主義国だから娯楽の数も限られている。サッカーボールこそが何よりのおもちゃだった。

少年ルカはサッカーボールを熱心に追い続けそのプレースタイルを磨き上げ、ボスニアリーグ、クロアチアリーグなどで頭角を現しイングランドトッテナム、そして最終的に白い巨人スペインのレアル・マドリードにまで上り詰めた。

 

もはや世界最高のセントラルミッドフィルダーと言っても過言ではない存在だ。

パス、ドリブル、守備、全てにおいて一級品でチームのために全力を尽くす。どんな時でも手を抜かず一生懸命サッカーをする姿はどこか安全にサッカーをできることの幸せをかみしめているように見える。

紛争を経験しているからこそ心の底からサッカーができる楽しみをかみしめて、そして何よりサッカーを楽しんでいる。

彼のプレースタイルを見るとまさにサッカーを楽しんでいるという事が伝わってくる。ファンタジーあふれるプレーにはまさに空爆の中でもサッカーボールをおもちゃとして追いかけたつづけた少年の心が流れているのだ。

 

アウトサイドでボールを蹴ることはテクニシャンの特徴の一つだと言われている。右足アウトサイドにかけてロングボールを蹴るプレーはまさにモドリッチの代名詞であろう。ピッチの右サイド方面にいるところから右のアウトサイドで左サイドや中央のスペースにボールを出すプレーは何度も試合中に見ることができる。

通常その姿勢であるならば左足を使った方が良い場面でも彼は拘って右足を使う。そこはまさにテクニシャンとしてのこだわりであろう。通常左利きの選手は左足に拘って明らかに左足を使っているなということが伝わってくるが右利きの選手はレフティの選手に比べれば両足を得意とする選手が多くあまりこの選手は右利きだなという印象がないことが多い。

しかしモドリッチはそういう見慣れた右利き選手でありながら右利きだなということが特徴的に伝わってくる選手の1人だ。あまりサッカーを見てこの選手は右利きだなという印象を感じないことが多いが、ことモドリッチにおいてはなぜかその印象を感じるのだ。主観なのかもしれいながモドリッチを見ているとそういうテクニシャンとしてのこだわりを感じることがある。

試合中中盤を支配しゲームを操る、世界最高のフォワードを活躍させ自分も華やかな見せ場を作る。まさに旧ユーゴスラビアらしい華やかな司令塔なのがルカ・モドリッチだ。