elken’s blog

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マジでマリーヌ・ルペンがフランスで勝ちそうな気配あるよな

最近フランスでマリーヌ・ルペンの勢いがとんでもないらしい。

この状況では本当に国民戦線がフランスで政権を取ってしまうのか?という報道がされるようになってきているし、トランプが政権を取ったこともありその可能性は軽視できないようになってきている。

 

ただ自分はそもそも「政権を取ってしまうのか」というような言葉自体が何かルペンや国民戦線が政権を取ってはいけないような言い方のように聞こえるし極右政権の危険性など少しバイアスがかかった見方のように思える。

正直な話今のフランスがそういった保守政権を求めるのは自然な流れだ。

国内でテロが起こり、トラックにのったテロリストが罪のない市民に突撃し多大な犠牲者をだしパリの街はあふれかえった難民の出すゴミやいつテロが起きてもおかしくないという恐怖が支配している。ゴミと恐怖が今フランスには蔓延しているのだ。

しかもそれが首都である。

日本に置き換えてみればなおさらわかりやすい。

東京がどこかの国からやってきた移民だらけになりスラム街のようになり、もう何度もテロが起きているのだ。いつ自分や家族の身に危険が降りかかるかわからない恐怖が今フランスを覆い尽くしている。

 

更に言えば人口比率も次々と変わり今我々がイメージする白人系のフランス人はかなり少なくなってきている。ベルサイユの薔薇でイメージするようなオシャレなフランスは今急速に失われつつある。

自分はサッカーファンでもあるのでサッカーフランス代表を見るとその移民の多さを実感している。ただその移民系の選手はいわば合法的な移民であり素晴らしい選手たちも多い。ポグバやヴァラーヌを悪い移民であるように批判するつもりはない。ベンゼマに関しては少し問題があるがそれは一部の選手だ。歴史においてもジダンアルジェリア系移民の子孫でありフランスに移民がもたらした功績は大きい。

移民系であってもラ・マルセイエーズを歌う者ならばフランスでは受け入れられる。

1998年フランスワールドカップでフランスが優勝したときは多様性の時代の本格的な幕開けであった。その時は未来はバラ色であるかのように思えた

フランスが選んだ自由平等博愛の理念、革命によって勝ち取った平等の精神、忍耐、寛容。フランス人はその価値観を非常に愛してきた。

 

しかしその時代はいつまでも続かなかった。

今やフランスはスラム街のようになっている。我々がイメージする美しいフランスは確実に姿を消しつつある。

実際フランスの人気スポーツでも実はラグビーが人気になってきている。それは白人比率が高いからだ。今フランスはそういった状況の中で確実に右傾化してきている。いや社会民主主義という理念によって左傾化しすぎていたものが中道になってきたというのが実体であろう。移民反対を極右と呼ぶのならば、移民賛成を極左と呼ばなければフェアではない。つまりこういった一方的なレッテル張りで政治を語ること自体がナンセンスなのだ。

 

マリーヌ・ルペン国民戦線について極右と呼ぶことはそれだけ支配的なメディアにとって都合の悪い存在であるという事なのだろう。しかしマリーヌ・ルペンは実際の所中道右派といった政策に近い。父親のジャン・マリー・ルペンは本物の極右だったが娘のマリーヌはそれほど極右ではない。通常の右派だ。ただそれがあまりにも左傾化しすぎたフランス社会においては極右に見えてしまうという構図だ。

 

さてこのさきの展望についてだが自分はルペンと国民戦線は勝利するとみている。実は自分のここ最近の選挙の予想はすべて当たっているのだ。

最近あった安保選挙は自民党の圧勝

イギリスのEU離脱選挙も小池百合子都知事選挙も、そしてトランプの大統領選挙も全て自分の予想通りになった。一応芸能人では指原莉乃の選挙2連覇も当たっていて、最近自分は選挙予想に強い。指原の選挙を同列に語っていいというわけではないがとにかく最近選挙予想で負けたことが無い。

いや正確には予想というよりも希望だ。

どれも自分が勝ってほしいと願う勢力が勝利した。

正直自分は今度の選挙でもフランスの国民戦線が勝ってほしいと思っている。

自分はフランスやフランス文化が好きだ。しかしその文化はシャルル・ド・ゴールの時代や1920年代のフランス文化黄金期、パリ万博の頃などの文化だ。

フランス筆記体は綺麗だし、画家も料理も最高だ。フランス軍もかっこいいし、ドゴールがNATOを離脱して自主性を重んじたフランスの価値観も好きだ。空母や戦闘機を独自開発したり必ずしも欧州のなかに埋もれることなく独立性を重んじてきた。

そういうフランスのかっこよさに自分は憧れる。多くの日本人が愛するフランス文化のほとんどが今の移民社会が生んだものではない。海の向こうのフランス文化愛好者としては素晴らしい文化をこれからも生み出し続けてほしいので保守勢力の勝利を願わずにはいられない。

そしてマリーヌ・ルペン国民戦線の支持者もきっとそういう時代に憧れているのだ。

 

アメリカ大統領選挙では予想外のことが起きた。

隠れトランプ派が勝利の要因になったのだ。フランスにも確実に隠れトランプ派のように隠れルペン派がいる。フランスより更に移民化が進んだアメリカですらトランプが勝ったのだ。欧州屈指の移民社会のフランスだが、アメリカほどではない。さらにテロで日常的に危険にさらされている。

アメリカでは都市部で共和党は勝利できなかったがむしろフランスでは都市部の方が反移民感情は高いかもしれない。

更に地方でも古いフランスの価値観を大事にする人が多いはずだ。更にロシア政府が国民戦線を後押ししているという裏事情もある。この世界的な右傾化の流れはフランスにも確実にやってきている。

そう考えると国民戦線が勝つ可能性は非常に高い。

そして仮に国民戦線が勝利したらフランス社会は変わるのだろうか、戦争は起こるのだろうか?極右政権というとどうしても戦争というイメージがある。ナショナリズムは無条件に否定されるのが現代社会だ。

仮にEUから離脱した場合イギリスと接近する可能性は高い。

実際の所EUというのはドイツの1人勝ちに近い状況になっている。

英仏のような欧州離脱組が新しい組織や同盟を作るかもしれないし、残ったEU組はドイツをリーダーに新しい時代に歩むかもしれない。1つの欧州という理念がなくなり、今度は欧州内で2つに勢力が分かれるかもしれない。

英仏VSドイツとドイツに依存する国家

こういった構図は世界史で何度も見かけてきた光景だ。

英仏の離脱に憤慨したドイツ、そしてドイツと接近する中国

ドイツと中国は非常に密接な経済的なつながりがあり歴史的にも関係が深い。

そしてロシアは逆に反EUを支援しており、その流れで国民戦線も支援している。

 

英仏露VS独

第一次世界大戦で見かけたような構図だ。

更にここに中国が加わり、ドイツ中国の同盟が完成すれば怪しい雰囲気が漂い始める。ドイツは欧州に味方がいない時アジアに同盟を求める。まるで70年前にあった光景だ。そしてアメリカはアメリカファーストでもはや他国の戦争にわざわざ血を流すことや税金を投入することを嫌っている。

アメリカは孤立主義モンロー主義に近くなろうとしている。

仮に第三次世界大戦のシナリオがあるならばドイツと中国で組んでロシアは意外に英仏の味方に付き中国とは対立する。元々中ソ対立を見ても言う程仲が良くないのが中国とロシアだ。アメリカは対戦の後半に遅れてやってくるといういつものテンプレ。

日本は簡単だ。歴史の教訓からアメリカのいる側につけばいい。アメリカが参戦しないなら日本も参戦しない。何のために苦労して安保を成立させたかと言えばアメリカの知覚にいるためである。アメリカについていけば戦争では負けない、もう負けるのはこりごり、これは歴史の教訓だ。

 

ロシア、イギリス、フランス、アメリカのような右傾化勢力

そしてドイツのような連合勢力

EUという連合組織の甘い汁をすすっているドイツはその維持に努めたいという思惑があるし、双方の貿易で利害関係のあるドイツと中国はこれからも接近するだろう。

徐々に次の時代の勢力図が自分には見えてこないだろうか。

自国優先で保守主義に走りたい国と、EUのような連合組織やグローバリズムを維持したい国との対立は今後鮮明になってくるかもしれない。保守主義側が自国の利益のために強硬なことをするのか、グローバリズム側が既得利権を保持するために強硬なことをするのか。

架空戦記のような話になってきたがその対立が次の時代の象徴になるだろう。

更にここに宗教問題も絡んで来る。保守主義の遠因は宗教問題であるし、宗教問題の遠因はグローバリズムでもある。これらの問題は相関していて一つの問題として切り離して考えることはできない。

メディアの報道だけでなくそういった背景を考察しながらこの問題について考える姿勢が今求められているのではないだろうか。