日常アニメと言っていいのかわからないが「すごーい!」「フレンズなんだね」という幼児言葉で流行中のけものフレンズ。ネットやっていれば少しは情報が入ってくる。いつも自分が見ているサイトで取り上げられているのである程度は話題を知っているし、興味がないわけでもない。
1話たりとも見ていないし、見たいとも思わないが批判することだけは好きな自分にとって今回の11話の炎上騒動は興味深い。
どうも今まで「日曜朝にやりたかった」というほど平和な日常アニメとして受けていたものが急にシリアス展開になり始めて荒れているらしい。アニオタというのはこういう時にアニメに本気になってネットで騒ぐのが好きな人たちだし、自分も昔はアニメを見ていた人間としてそういうノリが今も残っているんだなということはうれしくもある。
ただ変わったなと思うが、日常アニメしか見れない層がだいぶ増えたなという事。鉄血のオルフェンズのラフタショックにも言えることだけどただかわいいほのぼのキャラみてすごーい!って言いたいだけのファンが多くなった。
昔のオタクと言えばもっとガチガチに考察する、アニメというどうでもいいものに本気になり世界観を語るファンがおおかった。
今はほとんど考えずにテンプレワードで馴れ合いたいだけというか、日ごろの疲れを日常アニメで癒すというスタイルのファンが多い。
皆アニメにほのぼのとしたお花畑の幻想を求めているだけで、そこで急にシリアス展開にしたらこれだけ荒れるんだなぁとも感じる。
そんなけものフレンズが実はものすごく作りこまれたものでこんな展開になるのかということはむしろ賛成で、逆に見たくなったというかけものフレンズを見直したと思ったほどだ。ただの動物題材にしたしょうもない日常アニメなのかなと思っていたらまさかまどマギ路線的な物だったとはという衝撃がある。
元々日常アニメファンしか見ていないと言われていたが実は、ガチで考察してる人が結構いるらしく考察班が頑張り過ぎと言われてもいるらしい。
そういう考察系オタクは逆にこの展開賞賛してそう。そういう古いアニメオタク文化の持ち主はこの展開むしろすげえ、伝説になるぞと思っていて、最近のガチで何も考えてないにわか日常アニメファンはショックをうけているという構図だろうか。
逆に自分はこれで評価し直したし12話で伝説作ってほしいとすら思う。日常アニメ乱造の時代でアニメ終わったなと思ってたけど、まだこういうのがあるんだなと。
最近はキャラ退場しないでくれとか、戦争物とか嫌だよ、平和にアニメ見ようよとか、戦闘いらないとかそういうアニメファンが多かった。ほのぼのアニメみて居心地の用意アニメファンコミュニティにいて、考察なんてせずそういうゆとりが多かった。
そんなことを言いながら自分もゆとりというダブスタだが、アニメに関してはゆとり化しすぎてたなと思う。
争いの無いほのぼの日常アニメか、何の苦労もなく俺TUEEEできてモテまくりラノベ原作アニメが多かった。12話次第では、そういうアニメのゆとり化に対して一石を投じる作品になることもできる。
そもそも自分がけものフレンズを叩いてたのはサーバルキャットをこのアニメで知ったようなにわかが得意げにサーバルちゃんとかいってるのが好きじゃなかった。
ミサワ的な言い方をすると「けものフレンズのせいでサーバルキャット好きって言えなくなったわ~」
あとはこれはアニメではないが芸能にも同じことを思っていて「欅坂のせいでサイレントマジョリティって言葉使えなくなったわ~」とも思ってる。
昔はそういう濃い面倒なオタクが多かった。
それが今はゆとり化、にわか化してきてオタクもだいぶ普通の人間になったなとは思う。
最近のアニメも量は倍増したが、中身は半分になった。オタクの数も増えたけど、その代り一人のオタクの濃さは半減した。アニオタも腐女子もヤバイ奴ら感はなくなった。
昔のオタクはもっと一つのことをコアに突き詰める系の人が多かったけど、今はアニメやオタク趣味でもカジュアルに簡単にてっとり早く済ます時代。
色んなものがカジュアルに気軽にできる者になってきてるのかなとは思う。ゲームも手軽にできるスマホになってきてたり、アニメも考えずに見れる日常アニメになってきたりしてる。
その象徴がまさにけものフレンズだと思って、自分は鬼のように叩いていたけど、まさかそのけもフレがいい意味で予想を裏切ってくれた。キャラが退場したり頭使う展開の方がやっぱアニメは面白い。そういうアニメがもっと多い方が良いし、結局評価される。どうでもいいアニメを消耗品として乱造する時代はそろそろ終わりにしないといけないのかなと思う。