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elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

東欧ルーマニア軍の銃って謎の魅力あるよな

東側諸国マニアがはまるルート

初期段階:おっソ連軍かっこええな。ドイツ軍よりソビエト連邦や!ウラー!

中期段階:なんだかんだで現代ロシア軍かっこええな

末期:チャウシェスク政権時代のルーマニア軍最高なんじゃあ

このほかにもバリエーションとしてユーゴスラビア軍、東ドイツ軍、ハンガリー軍などいくつかのバリエーションが存在する。まず軍事オタクとして最初はオーソドックスな西側の軍多いん目覚めるが徐々に東側の独特なレトロな魅力や悪役感の虜になっていく。そしてその中でまず最初に惹かれるのは大正義ソビエト社会主義共和国連邦だ。しかしそこからさらにマニアックな領域に進むと東欧の衛星国の魅力に気づく。それぞれソビエト連邦の影響を受けつつも独自の工夫を行って微妙な違いが存在する。

その中でもルーマニアは独特の魅力がある。

東欧の共産圏に属しニコラエ・チャウエシェスクという強烈な独裁者が統治し人民宮殿などという巨大な税金の無駄遣い建築を建造。結局ろくに完成もせず国民からは散々批判されルーマニア革命が起き、最後は軍からも見捨てられクーデーターの末盛大に失脚する。そのシーンは映像にも残り20世紀の社会主義の崩壊を象徴する姿となった。その後ルーマニアという国は混乱し、現在も国際舞台に立ち直れていない。

しかしそのチャウシェスク政権時代、強固な独裁と共産主義国家にありがちな迷走、そしてソビエト連邦という国を模倣した衛星国としての独特な魅力を兼ね備えている。社会主義マニアがルーマニアの魅力に取りつかれるのはそういった社会主義陣営内の小国という絶妙なポジションが持つ特徴が主な理由だ。

特に銃器に関しては独特の開発を行っている国として有名だ。

最も有名なものはFPKとAIMだろう。

AIMを端的に説明するならばルーマニア版AKMでありその最大的な特徴はフォアグリップにある。サバゲーマーやエアガンファンなどがルーマニア軍カスタムをする場合はこのハンドガードの部分にあるフォアグリップを再現することが多い。

ガンマニアの間でもルーマニア=特徴的なフォアグリップというイメージがありその独特な見た目がマニアを惹きつける。

この目で見た政権の崩壊―ルーマニア「革命」の7日間

 

更にPSL狙撃銃(FPK)とも言われるというルーマニアドラグノフともいえる狙撃銃が存在する。ドラグノフと比べると少しハンドガードは太いという事が特徴だ。ユーゴスラビアのツァスタバM76ほどAKっぽくはないが、ドラグノフにはなりきれていないのがルーマニア製のFPKになる。

ユーゴスラビアのツァスタバM76は7.92x57mmモーゼル弾という第二次世界大戦におけるドイツ軍の主力小銃Kar98kと同じ弾丸を使用するが、PSLスナイパーライフルは7.62x54mmR弾というモシンナガンやドラグノフと共通の弾丸を使用する。

ユーゴスラビア→ドイツの影響を受けドイツ陣営だったクロアチアの設備を流用しツァスタバがM76を開発、7.92x57mmを使用

ルーマニアソ連の衛星国として本家と同様モシンナガンやドラグノフと同じ7.62x54mmRを使用

この違いが非常にマニアックであり両国の歴史を象徴している。ユーゴスラビアは元ドイツに協力したクロアチアに設備が残されており冷戦期も第三国として社会主義陣営でありながらソビエト連邦とは距離を置いた。

一方ルーマニアはよりソビエトに近い衛星国としてその特徴を受け継いでいる。

ユーゴスラビア製ツァスタバM76とルーマニア製PSLの違いを端的に説明するとより歴史的なドイツの影響を受けつつAK47を狙撃銃化したものがM76、よりソ連に近い国として見た目はドラグノフ、中身はRPKやAKMに近い物がPSL狙撃銃という事になる。

PSL狙撃銃

東欧の社会主義国家を見ても微妙に違っていたり、それぞれが独特な魅力を持っている。意外なことに東ドイツ軍がそれほど独自で銃器開発を行っていなかったことも大きな違いである。ソ連から信頼されていた国は独自で銃器の改良がおこなえ、東ドイツは元々の敵国として兵器開発は管理されたという歴史の流れが関係しているのも面白い。

 

結局ルーマニアという国はルーマニア革命によって社会主義体制の終わりを迎えた、そして本家ソ連も崩壊し冷戦は終結した。社会主義の時代は終わりそれらは過去の国となった。それゆえに今懐古感情としてかつての東側諸国への注目も再び集まっている。今それらの国々を研究すると非常に面白く、現代の国にはないような20世紀の模索や憧憬というものが読み取れる。現実は華やかなものではなかったがどこか懐古心を誘う共産趣味や東欧趣味というのはこれからも21世紀に生きる我々を惹きつけるであろう。