elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

実際問題、平野紫耀がデビューしたらどこまでブレイクできる?

Mr.King平野紫耀デビュー待望論は根強い。

今の若手ジャニーズjrの中でも特に有望株だと言われそのデビューを望む声は多く、自分自身デビューした平野紫耀を見てみたいという思いがある。

「初めて会った日を君は覚えてるかい?」

不思議なことにこういうことは意外と覚えていない。あの坂道咲いていた桜もあったかはわからない。だけど平野紫耀をその時からずっと気になっていたことは覚えている。

「いろんな思い出全部眩しいけど次の階段すぐに登らなきゃ」

少年倶楽部やジュニアの番組は楽しい日々だった。

しかしいよいよ「デビュー」という次の階段を考えなければならない時が来た。

もはやデビューは秒読みであり、革命前夜ともいえる。

 

ジャニー社長は彼を舞台要員のように考えているようにも見えるが実力では地上波のテレビ番組でも通用する才能がある。

トーク、パフォーマンス、ビジュアルそのすべてにおいて才能は間違いない。平野紫耀の面白さはジャニーズに詳しくな人でも楽しめる面白さがあるし、ビジュアルについては言うまでもなく今流行りのタイプだ。そしてそのパフォーマンス能力は圧巻。今のジャニーズに珍しいほどに華麗にバク転を決める。そしてあのハスキーボイスは聞くものを虜にするだろう。

 

その一方で一抹の不安があるのも事実だ。

 

果たして本当に平野紫耀はブレイクできるのだろうか。

待望論の根強い天才がデビューしたあと順調にキャリアを歩むかと言えばそうではない部分がある。自分自身平野紫耀の才能は間違いなく評価している。しかしここからはアンチ意見ではなくファンとしての正直な意見を書いていきたい。

 

まず現時点でこの平野紫耀フィーバーはあくまでジャニオタ内部だけの盛り上がりに過ぎないという事であり、平野紫耀をジャニオタ以外で知ってる人は実質皆無に近いという現状のリアルな認識を前提として明確にしておきたい。最近MATCHのCMが放送されたりメンズのヘアスタイル雑誌の表紙にはなったりしているもののまだ一般知名度が弱いのは事実としてある。

また10代学生のブームとしても正直他のタレントの方が流行っている印象があり、若者の間ではすごくMr.Kingが流行っているという印象も感じない。

ジャニーズファンの「Mr.Kingは凄い、平野紫耀は凄い」という熱量と世間の無関心さのギャップというのは正直存在するとも思う。

 

10年前赤西仁、亀梨和也、山下智久が流行ったときはごくせんや野ブタ。をプロデュースという学園ドラマがありそれが学生の間でも話題になっていた。自分自身そこでジャニーズかっけぇなと思って知った立場であり、もともとジャニオタではない人がジャニーズをしるには流行となるきっかけが必要ともいえる。

やはり学園ドラマに若手ジャニーズが出演していてそれが学生の間で流行っているというのはジャニーズにとってすごく有効な手段であり、そこから若手がブレイクしていくケースが多い。

 

そう考えたときに平野紫耀を始め、M.KingやPrinceのメンバーは「世間で流行っている学園ドラマ」への出演がない。学生の学園ドラマ好きは異常というほどに学園ドラマからみんな出世していく。できれば主演であることが理想であり、それが若手ジュニアの登竜門ともいえる。

平野紫耀には有名学園ドラマの主演出演がまだ少なくそれゆえに知名度がまだ低いという印象が否めない。

 

また平野紫耀が普段ジャニーズファンに見せているキャラがそのまま一般に通用するかというのも実はまだ未知数な部分がある。「ジャニオタ受け」の部分と、「一般受け」の部分は違う要因で成り立っている。

自分自身はもちろん平野紫耀がジャニオタにしか受けないとは思っていなくて、世間一般にも通用する才能があると思っている。それゆえに早くデビューしてもらいたいとも思っている。

ただそこにはマーケティングや売り出し方に用意周到な戦略がなければならない。

定期的にアメリカでイギリス出身のアーティストが流行ることがあるけども、これはしっかりと構築されたプロモーション戦略によって成功していることが多い。

平野紫耀や人気ジュニアといえども無計画にデビューさせてはブレイクできない。そのプロモーション戦略やイメージ戦略をしっかりしなければならないし、ジャニーズファンに受けてる物をそのまま売り出したら順当に成功するというわけでもない。

まさしく「大人の事情」であり、もしかしたら世間一般受けに売り出すために平野紫耀自身もいろいろな変化をしていかなければならない部分も出てくるかもしれない。「昔の平野紫耀がよかった」という意見も今後出てくるのではないだろうか。

 

そもそも今の自分にはこの平野フィーバーが数年前の柿谷フィーバーや宇佐美待望論のようにも見える。数年前の日本代表に「早く天才柿谷や宇佐美をデビューさせるべきではないか」という世論が沸き上がり、とくに柿谷のブームは凄かった。2013年末に篠田麻里子と年賀状を出しあうというCMを全国区で放送していた時期はすさまじかった。本人もJリーグで得点王を争い「バルセロナ以外は移籍しない」と大言を言っていた時期である。

しかし現実的には「あの人は今」である。

柿谷=平野

宇佐美=永瀬

宮市=岩橋

柴崎=神宮寺

 

期待される逸材が順当に成功せずに終わるケースはジャニーズに限らずスポーツにもよくあることだ。

プラチナ世代全滅という悲劇をジャニーズ界で繰り返してほしくない。

 

決して盛り上がりに水を差したいわけではないが、今のアイドル界の競争の厳しさはかつてないほど激化している。

他事務所のグループや海外勢力の急増によってジャニーズ事務所がかつての権力や勢いを失っている状況で、今までの先輩ジャニーズグループのようにヒットするかと言えば難しいものもあるようにも見える。ジャニーズ内の競争に加え他の事務所との争いまで存在する。

 

キンプリのメンバーは間違いなく逸材でありそこに異論はない。その一方でかつてにくらべジャニーズのライバルが増え、無計画にデビューさせて送り出すとパッとしない結果に終わってしまうだろう。

それゆえにジャニーズ事務所には念入りなプロモーション戦略を求めたい。

このジャニーズjr黄金世代を誤った戦略によって浪費してしまえば今後ジャニーズ事務所の立場は大きく揺らぐだろう。

そして社運をかけているともいえるだけに事務所側が慎重になっているのも事実だ。しかし消極的な戦略をとればアグレッシブな他の勢力の後塵を拝してしまうであろう。

この「大人の事情」も絡んでくる重要な戦局に勝利する為に慎重さと大胆な戦略に期待したい。