つい最近行われた元バルセロナの選手と元レアル・マドリードの選手によって行われた「クラシコ」でメッシの前に10番を背負っていたロナウジーニョが大活躍を見せた。実際にハイライト映像をバルサ公式サイトでみたところ「イケメンはやっぱりイケメンだった」と思わずにはいられない大活躍をしている。
ノールックパスや華麗なスルーパスも健在、3アシストで現役バルサとレアル・マドリードが見せた先日のクラシコと同じ結果となっている。
現在のバルセロナのユニフォームを着るイケメンが見られただけでバルセロナファンとしては感動だ。サッカーがエンターテイメントであることを教えてくれたロナウジーニョが再びその魔法を披露し、かつてクラシコでマドリディスタからスタンディングオベーションを受けたその才能が今も錆びついていないことを示した。
他の選手ではジュリ、メンディエタ、ダーヴィッツなども出場しており懐かしのメンバーである。その一方でレアル・マドリードのほうはそこまで有名な選手が出場しておらず今監督であるジネディーヌ・ジダンかベッカムが出場していればとも空想せずにはいられない。
試合映像ではダーヴィッツが躍動しており、引退しても選手の技術はさびないと思わせられるクオリティとなっている。そもそもロナウジーニョは形式的にはまだ引退しておらず一応今は無所属でありながらも選手としては活動しているらしい。
走れるかどうかはともかくまだ技術やセンスは現役選手にも劣らないレベルで維持しており、選手の知名度的にはJリーグに来てほしくもあるし盛り上げてくれるに違いない。日本での知名度や人気はもしかしたら現役の有名選手をはるかに上回るだろう。最後に中国リーグで一稼ぎしてから引退をするのか、もうこのまま引退するのか彼に去就に注目が集まる。
実際現在のルイス・エンリケは元バルセロナの選手であり同時代を彩ったジダンが現在レアル・マドリードで監督として成功しているため将来的にはバルセロナの監督というのも面白そうである。仮にジダンのように練習に参加すれば現役で通じそうなレベルの技術を披露するに違いない。
ただ監督としてはマラドーナを超えるレベルで無能そうでもある。名選手名監督に非ずという象徴のような選手になりそうだ。「規律がない」としてグアルディオラから追放された選手が規律をもたらす立場でなければならない監督はさすがに厳しいだろうか。
その一方でファンタジー要素のある面白いサッカーを披露してくれそうでもあり、どんなサッカーをするかどうかは興味本位で見てみたいものがある。ただこういうタイプはひっそりと余生を過ごし監督業からは距離を置いたほうがいいかもしれない。マラドーナのように監督業で大失敗し神話を崩すならばロニーは永遠のロニーのままでいたほうがいいだろう。
ガウショ、ロニー、そしてイケメン、様々な愛称で呼ばれてきたそのファンタジスタはサッカーを愛する永遠の魔法使いであってほしいと多くのファンは願っているだろう。気まぐれな天才はときおりこういったチャリティマッチやレジェンドマッチに出場して普段は別のことをやる姿が似合う。日本で言えば中田英寿のようにサッカー界とつかず離れずの引退後のキャリアが合ってもいい。そしてバルセロナには偉大なレジェンドがいたという事を時々懐かしく思わせてくれる、そんな天才であってほしい。間違いなく後世においても語り継がれる選手であり見る者を楽しませるプレーは100年後でも変わらぬ美しさや面白さがあるだろう。
またバルセロナのユニフォームを着たい時は、気ままにチャリティマッチに参加して気ままにプレーしてほしいと世界中のバルセロニスタが思っている、それほどロナウジーニョの見せてくれたプレーは今もバルセロニスタの心にある。暗黒時代を建て直し再びバルサへのサイクルを取り戻したブラジルの英雄はこれからもサッカーで魅せたように気ままな人生を歩んでいくだろう。