elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

今季のロナウドの得点数がヤバイ・・・ついにオワコンへ

2016-2017シーズンのリーガ・エスパニョーラの得点王争いは例年に比べえて落ち着いた印象を感じさせる。ここ最近インフレしすぎて40点、50点取るような争いが続いており感覚が麻痺していたため、現地点で得点王のメッシの33点ですらちょっと少ないなと思ってしまう程である。あと数試合で終わるリーグ戦終盤にしてはどこか大人しい印象がある。

メッシ、ロナウド時代以前ならばむしろそれで十分得点王狙えて大記録だと言われていたがここ最近はクレイジーだった。

 

そんな今季ラ・リーガ得点上位ランキング

1位:リオネル・メッシ→33ゴール

2位:ルイス・スアレス→26ゴール

3位:クリスティアーノ・ロナウド→20ゴール

4位:イアゴ・アスパス(セルタ)→17ゴール

5位:グリーズマン→16ゴール

今季のロナウドはやけに大人しい。50ゴールたたき出していた全盛期に比べてたったの20ゴールという印象を感じずにはいられない。もしかしてついにロナウドも衰えオワコンになったのか?いよいよBBC時代、メッシ、ロナウド時代の終焉か?

 

ここ最近のロナウドはプレースタイルを変更しボックスストライカーのようになっていたことに加え、大量得点差で勝っているときに以前ほど貪欲に追加点を狙いに行かなくなっている。

しかしリーグ戦終盤で20ゴールというのは「ロナウド基準」としては非常に少ない。

これでPKもしっかりもらっているのだからロナウド衰えたのか?という声が上がるのも仕方は無い。先日のバレンシア戦でもPKを外していたし、クラシコでは無得点に終わった。いまいちリーガではふるっていない。

その一方でレアル・マドリード自体は首位でありUEFAチャンピオンズリーグでは今期もベスト4に勝ち残り優勝候補だと目されている。ベスト4進出を決めたバイエルン・ミュンヘン戦では重要なゴールをたたき出し得点技術の高さを証明した。

 

これからのクリスティアーノ・ロナウドはがむしゃらに大量得点を狙う選手というよりも、休むことを覚えビッグマッチ専用の選手にプレースタイルを変更していくのだろうか。まだオワコンと言うには早すぎるどころか、着実にプレースタイルを変更し円熟味を増している。なんだかんだであと3,4年はトップレベルの選手として君臨し続けそうだ。

初期のプレースタイル:足技で魅せるポルトガルらしいウィンガー

中期のプレースタイル:ウィング要素からストライカー要素の強い選手になりゴールを量産

後期のプレースタイル:ボックスストライカーとしてペナルティエリア内に特化しつつも貪欲にゴールを量産

円熟期のプレースタイル:休むことを覚えビッグマッチに集中するストライカー

 

ラウル・ゴンサレスの得点記録を数百試合少ない試合数で越え、今後もその記録は50年破られることは無いという伝説を残したことは間違いない。これで生粋のレアル・マドリード育ちではなくポルトガルリーグで育ちマンチェスター・ユナイテッドから途中加入しているのだから間違いなく凄い選手である。

 

しかしそれでもも「個の力」で試合を決められる選手でなくなっていることは紛れもない事実である。以前のような理不尽なミドルシュートや豪快な突破はほとんど見られなくなっている。Jリーガーにもサイドの突破を封じられるのが現在のロナウドであり仮にマンチェスター・ユナイテッドに復帰した場合、今のユナイテッドを建て直し優勝に導くだけの力はないだろう。

あくまでレアル・マドリードの王様として特別待遇を受けボールが集められているからこの得点数を維持していられるだけで、他の名だたるストライカーでもロナウドと同じ特別扱いを受けるならそれ以上の得点数を記録するはずだ。

そしてマドリーがいつまでもそういったロナウドの時代を続けていけば世代交代ができない可能性もある。もしかしたらこの後にロナウド時代の代償として大きな空白期間がやってくるのではないか。

現にアルバロ・モラタは非常に効率の良いプレーをしており新たなエース格はモラタに受け継いでも十分に成功するだろう。しかしレアル・マドリードにはそれができない。怪我明けの選手でも有名ならば出場させろというブランドビジネスを得意とする上層部にその決断はできないのだ。

メッシのように中盤の選手やアシスト役、プレイメイカーとしての起用もすることができずエースとして扱わなければ不満を示す、今ロナウドはそういった扱いにくい選手になりかけてもいる。得点を決めるときはしっかりと決めるが決めない時は本当に存在感がない。その上中央でポストプレーを得意とするタイプではなくセンターフォワードとして起用することができない。

 

つまりロナウドをこれから活躍させようとしたら突破力のあるウィンガーと中央でポストプレー役や潰れ役をこなす利他的なセンターフォワードの存在が必要になる。

わざわざその2枚をロナウドのために「犠牲」にするほど価値があるかどうかは意見が分かれる。一人の得点力のためにチーム全体の得点力を下げる必要があるのだろうか。研ぎ澄まされたそのゴールハンターとしての能力に2人の選手を起用するべきなのか、それともより流動的なサッカーを目指すのか、エル・ブランコの指揮官としては悩ましい部分に違いない。

バイエルン戦でみせた得点能力に関しては疑いがない。いざという時の鋭いゴールゲット能力はいまだ健在である。ヘディングでみせる跳躍能力も相変わらず健在でスペースに入り込むときの動きはむしろ今最高潮に洗練されている。

ロナウド

その一方でコンスタントな得点量産能力はもはや失われており、チームの軸として特別待遇をするほどの選手出ないことも確かだ。実際に今季のゴール数は終盤にもかかわらず20ゴールをやっと超えたレベルであり全盛期の面影はない。仮にロナウドをかつてと同様に活躍させるならば中盤の枚数を削りウィンガーを補強して4-4-2でロナウドシステムを作り上げなければならない。中央でのポストプレーやスペース作りも免除、守備も免除、サイドの突破も免除で得点能力に全神経を注がせるのであればかつての得点能力は数字上は取り戻せるだろう。

 

しかしそこまでする価値があるかは疑問である。

「マドリディスモ」というイデオロギーを優先するならばこれからもCR7というスターを存続させたいだろう。依然としてCR7には世界トップクラスの人気があり、イメージ上ではメッシと同等の存在であるかのように扱われている。現状白い巨人がメッシやネイマールと同等のスター性を持つ選手をロナウド以外に保有できていないことは彼らのビジネスにとって致命的な問題である。

仮にロナウドの時代が終わればスター不在になり、いくらサッカーそのものが洗練されたとしてもロスブランコス、白い巨人レアル・マドリードというブランドイメージはかつてほどのものではなくなるだろう。

 

確かにイスコやモラタは現地マドリディスタからは信頼が厚いが国際的なスター性では地味だと言わざるを得ない。この白いクラブはそういった堅実に勝つことを優先するチームではなく話題性やスター軍団としての価値を重視するクラブでもある。

モドリッチやクロースもいい選手ではあるが絶対的なスターではなく、故障がちのガレス・ベイルは「王」として軸にすることはできない。またハメス・ロドリゲスもワールドカップ直後の話題性は失っており10番としてスターに仕立て上げるミッションは失敗した。

それに加えて今高い得点能力を兼ね備えたエースになりうる華やかな若手選手は移籍市場に存在しない。ロナウドの後継者としてマドリーの絶対的エースになる選手」と求人をかけてもなかなかそのスペックに当てはまる選手は現れない。

それゆえにロナウドの時代に依然としてこだわり続けなければならない事情がある。逆にそこにこだわり続けているから歪なシステムが続いているとも言える。

かつてモウリーニョは「レアル・マドリードは政治だ」と言った。政治でありビジネスであり、そしてサッカーとしても成功させなければならない。マドリディスモが支配するこのクラブの経営と指揮は複雑な事情が絡み合う。このロナウド時代と心中するのか、それとも脱却し改革し次世代につなげるのか。今レアル・マドリードは今後10年を左右する岐路に立たされている。

 

飲めばロナウド体型!【FIRAマッスルサプリ】