elken’s blog

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CL決勝レアル・マドリードVSユベントス 展望と予想、そして願望

ついに2016-2017シーズンのUEFAチャンピオンズリーグの決勝の組み合わせが決まった。スペインの名門レアル・マドリードとイタリアの名門ユベントスがこれまで堅実な戦いぶりを見せビッグイヤーに王手をかけている。

白い巨人か白い貴婦人か、スペイン語ではブランコ、イタリア語ではブランカ、共に白を基調とするチームの対決に決まった。

そしてこの2チームの対決は「ユベントスに弱いレアル・マドリード」「決勝に弱いユベントス」の対決でもある。マドリーは決勝に強いがユベントスには弱い、ユーベはレアル・マドリードには強いが決勝には弱いという不思議な構図が存在する。

 

そしてどちらのチームも今季は戦力が充実しており攻守ともに完成されていて弱点が見当たらない。どちらも攻撃力、守備力に長けており堅実性や安定性まで確保されている、まさに順当に勝ち上がったチーム同士の頂上決戦である。

強いて言うならば攻撃のレアル・マドリードと守備のユベントスだが、前者の守備も優れており後者の攻撃も優れているため非常にレベルの高い組み合わせが6月4日の決勝では見られるだろう。

またチャンピオンズリーグは決勝に限って日本でも地上波で放送される為、普段サッカーを見ない人にもぜひ見てほしい一戦である。

準決勝まではホーム&アウェー形式の2試合で行われるが決勝は中立地の一発勝負で決まる。レベル的にはクラブチーム同士の対決であるためワールドカップ決勝よりハイレベルと言っても過言ではない。

「ワールドカップの決勝よりレベルが高い」ともいえるし、国に当てはめるならばスペイン対イタリアの様な側面もあるだろう。数年前広島カープファンとして知られる有吉がバイエルンVSドルトムントの決勝をツイッターで実況していたが、普段サッカーに興味がない人ても間違いなく楽しめること請け合いであり、とにかくレベルが高くサッカー界最高峰の戦いという事に尽きる。

 

そんなUEFAチャンピオンズリーグ決勝のレアル・マドリードVSユベントスだが、個人的には絶対的にユベントス応援である。特にユベントスのファンでもなくむしろセリエAではACミラン応援の立場であるためユベントスへの思いれはそこまでないのだが、なんといっても自分は生粋のレアル・マドリードアンチである。

ユベントスに勝ってほしいというよりも、レアル・マドリードに負けてほしいの一言に尽きる。また決勝でユーベにマドリーが負けた場合「バルセロナはユベントスに決勝で勝ったぞ」と実質バルサの勝利も主張できる。

決勝でマドリーがユーベに負けるパターンが一番個人的にはおいしい展開である。

 

逆にレアル・マドリードが勝ったらこれは最悪の展開、通算12回目の欧州王者制覇となる上に史上初の二連覇にもなってしまうため絶対にユベントスには彼らの勝利を阻止して欲しい。

またユベントスに全く思い入れがないわけではなく、久しぶりにイタリアにCL王者が現れることはイタリアサッカーの盛り上がりにもなりここ最近スペイン勢ばかりの優勝も偏りすぎているのではないかという思いもある。

またブッフォンがCL優勝する姿を見てみたいという思いもあるし、特別ブッフォンのファンというわけではないがこうなったらビッグイヤーを掲げる姿も見てみたい。

活躍次第ではもはや半世紀遡るゴールキーパーのバロンドール受賞も見られるかもしれない。

 

ただレアル・マドリードというのは空気を読まないチームでもある。

前回大会でも「そろそろシメオネのアトレティコ・マドリードに勝たせてやれよ」という勝負で全く空気を読まず世界中のヘイトを集めながら盤石に勝利した。もちろんスポーツの真剣勝負の世界に「空気を読む」という考え方は無いのだが、レアル・マドリードが今回も順当に勝利する可能性も高い。マドリディスタを除いて世界中が白ける展開で勝ってきたのがこの白い巨人である。

やらかさないことが王者の風格であるが、それゆえにそのスタイルをつまらないと批判する者もいるし、これがいわゆる大正義チームの特徴でもある。

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その一方でユベントスも盤石なチームであり同じく勝者のメンタリティを兼ね備えている。ネタ要素や浪漫要素はどちらにもなく「ガチ勢VSガチ勢」のようなシビアな対決になるため、もしかしたら延長含めて0-0で終わり最後PK戦だけで決まる可能性もあるだろう。

サッカーは引き分けも魅力であり高い攻撃力と守備力同士がぶつかり合い拮抗した結果0-0に終わったとしても、それは非常に充実していた120分と言える。

またその後のPK戦も真にハイレベルな試合になると非常に高度な一対一の駆け引きが見られる為それもまた見どころである。

 

今回の決勝120分間1ゴールも入らず0-0で終わり、最後はPK戦でユベントスが勝利しブッフォンが英雄になってバロンドール獲得、この展開が個人的な予想であり願望でもある。

「サッカーはこういうもの」という本質を極めたような試合を期待したいし、レアル・マドリードにはいいヒール役になってもらいたい。

クリスティアーノ・ロナウドのドヤ顔ではなく、ジャンルイジ・ブッフォンの雄叫びと笑顔を見たい。

究極の矛を持っているが盾も十分に兼ね備えているレアル・マドリード、究極の盾を持っているが矛も十分に兼ね備えているユベントス、そして両者ともに盤石であり堅実である。今現在世界最高の2チームが決勝で対面するという組み合わせになった。

レベルの高さは間違いなく保障されており、1ゴールや少しの差が両者の命運を決める展開になるだろう。 いよいよ今季のCLもクライマックスを迎えようとしている、どちらが笑顔で大会を終えられるだろうか。ウェールズには行けないためテレビの前で様子を見てみよう。

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