elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

マルアン・フェライニとかいうなぜか生き残るアフロ

サッカー界で「アフロ」と言われればあの男しかいないだろう、ベルギー代表のマルアン・フェライニだ。

その特徴的なヘアスタイルは彼の代名詞であり、もはやアフロと言えば通じる。

 

そんなフェライニだが彼の頭髪の生命力と同じように、サッカーにおいても非常にしぶとく生き残るのだ。マンチェスター・ユナイテッドという有力な選手を豊富な資金力とネームブランドによって次々と補強するクラブにおいても、結局は主力選手として生き残る。

 

プレミアリーグやマンチェスター・ユナイテッドの事情を常にチェックしているわけではないが、たまに"赤い悪魔"の近況を聞いたときにも相変わらずマルアン・フェライニがいる。

新シーズンを迎えるユナイテッドにおいてポグバ、マティッチと共にフィジカルに長けた中盤を形成しておりこの3人のコンビネーションが醸成されれば今シーズンのプレミアリーグを席巻するのはジョゼ・モウリーニョ率いるマンチェスター・ユナイテッドかもしれない。

 

元々はエバートン時代に本来は守備的中盤の選手だったフェライニを当時の監督デイビッド・モイーズがストライカーの後ろ、いわゆるトップ下で起用し覚醒したことが彼のブレイクの始まりとなる。

その長身から繰り出される圧倒的な空中戦の強さにより、並み居るプレミアリーグの屈強な猛者達を抑え得点を量産し表舞台に名をとどろかせ始める。

 

その後マンチェスター・ユナイテッドの監督に就任したモイーズは散々な数シーズンを送り、香川真司が在籍していたため日本人サッカーファンにとっても非常に印象に残っている。その時に「教え子」として連れてきたのがマルアン・フェライニであり当初は「ただ単にモイーズが気に入っているだけ」と揶揄されていたが、その後に就任するファン・ファールやモウリーニョにも重用されなぜか生き残り今日に至るというわけだ。

いざというときの「フェライニへのロングボール」という戦術は後継の指揮官が次々と頼りにしてきた。

 

あの散々なモイーズ政権時代の唯一の遺産がフェライニであり、モウリーニョ体制2年目を迎える今シーズンについに大きな花を咲かせるかもしれない。戦術はセンタリングしかなかったが、フアン・マタを獲得しアンデル・エレーラを熱望し続けていた例を見みるともしかしたらモイーズは選手を見る慧眼だけはあったのかもしれない。

フェライニ

そんなモイーズの最大の弟子とも言えるフェライニは、やや戦術が似ているモウリーニョのスタイルにもフィットし躍動し続けている。

仮に「三大なぜか生き残るサッカー選手」を上げるとするならばカリム・ベンゼマ、長友佑都、マルアン・フェライニの3人を選出したい。地味に息の長い選手であり「まだいたのか」と普段そのクラブを見ていない人でさえも彼らの生命力に驚嘆する。

一時的にブレイクする選手よりもこういった厳しい競争に晒されながらも結局最後は生き残っている選手の方が実は優秀な選手なのかもしれない。

 

この3人を見ても頻繁に監督が変わるという事態に遭遇しているが、いつの間にか監督の信頼を勝ち取っている。

実際にトレーニングをし間近で見た指導者にしかわからないストロングポイントが彼らにはあるのだろう。

フェライニと言えばそのプレースタイルの特徴として「ラフプレー」も挙げられるため嫌いな人も多くいるが、それは別の言い方をすれば味方にとってはタフで心強い選手とも言える。

現代サッカー界においてフィジカル面で傑出した選手の十傑に選ばれても不思議ではないそのタフさは監督から重用される理由だ。

 

このアフロの男、実は相当に凄い選手なのかもしれない。

ところでマンチェスター・ユナイテッドで共闘していたウェイン・ルーニーは彼の独特なヘアスタイルに対して何を思っていたのだろうか。

今季フェライニが大きく活躍した場合、それはもしかしたら自分に対する当て付けではないかと考える先輩に対して気を遣わなくて済むようになったことが隠れた要因だったりするかもしれない。

そんなアフロの男マルアン・フェライニは今季のプレミアリーグで大きく評価を上げる可能性を秘めている。