elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

最近日本人からサッカー熱が消えつつあるのはなぜなのか

日本人のサッカー熱低下がここ最近顕著になって来ている。

広く名の知られたスターも見当たらず自国の代表も振るわず、Jリーグも劇的な盛り上がりを見せるかと言えばそうではない。

更に次なるワールドカップへの期待もできず、もはや今の日本サッカー界は希望を見失いつつある。

活況としておらず停滞している、それが正直なところだ。

 

始めに断わっておくのであれば自分は日本代表を応援しており本当にサッカー強豪国になってほしいと願い、この国にサッカーが根付いてほしいと思っている立場である。

 

更にサッカー日本代表はアジアの国としては十分に検討している部類であり、現にワールドカップ出場を確定させている。現代サッカー界は20世紀以上に様々な国が発展しており、確実に競争は厳しくなっている。

FIFAランクで言えば世界の50位、これは一見すると低い数字に思えるが世界の上位25%と考えればそれほど悲観する数ではない。

 

21世紀に入ってベスト16を2度達成した国はそう多くは無く、次回のロシアW杯でもベスト8を目標にする資格がある中堅国だ。アジアで最も欧州に選手を送り出しているにも日本であり、競技人口も多い、日本人が出場しない海外の試合でも盛り上がる程サッカー人気は高い。

 

しかしそれが大衆に根付いた物かと言えば現状、見離されつつあるというのが正直な実情だろう。

正直に言えば今の日本サッカー界はスター不足であり、華やかさに欠ける。

サッカー日本代表が、サッカーという競技を愛する人以外からも憧れの対象として見られるまでには至っていない。

かつてはサッカーに普段は興味が無くとも国民的行事の一つとして定着していたが、現在は日本代表に期待しても無駄だというムードになっている。

この傾向が始まったのは2014年のブラジルワールドカップ惨敗、そして2015年のアジアカップ敗退の連鎖から始まる物だ。

 

更に選手個人としても本田圭佑、長友佑都、香川真司らの主力選手が全盛期ほどの輝きを失いつつ下り坂にあるのも事実だ。

そして若手選手も確かに検討している選手は存在する物の派手さには欠ける。

逆に言えばそれは堅実であるという事でもあり、現在のハリルホジッチ指揮下の日本代表はそういった堅実なチームを目指しつつある。自分はこの姿勢に関して評価しているが、どうしても大衆の憧れの的とはなりにくいのが現実だ。

一部の人からは評価されるが、そこで止まっており広がりが無い。

 

今の日本人の本音で言えばもうそもそもサッカーに夢を見出す時代でもなく、サッカーの強豪国になりたいという思いは無いではないだろうか。

かつて明治時代に「西洋列強に追い付き強国になりたい」と願い、戦後は「アメリカに追いつき先進国になりたい」という渇望があった。日本人はこういった憧れと反骨心を原動力にここまで駆け上がってきたが、ここ最近の日本はいわば目指すべき目標という物を失っている状態にある。

 

その変わりとなる物が数年前までは「世界のサッカー列強に加わり、強豪国の仲間入りを果たす」という物だった。

キャプテン翼の頃はブラジルという眩いばかりのサッカー大国に憧憬を抱いていた。

しかし最近はサッカーの世界からも、特別な憧れは消えつつあり目指す対象を失っている。

 

帝国主義時代の列強、戦後資本主義時代の先進国、そういった大国への憧れは今の日本にはない。むしろ最近の日本は追い付こうと言う野心よりも、追い付かれようとしていることに気付かれないふりをし虚勢を張っている国になりつつある。

コンプレックスを反骨心に変えて憧れの国に追い付こうとしていた情熱そのものが今の日本からは消えている、そしてついにはサッカーからも消え去ったというのが真実なのではないか。

 

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人間は夢を追いかけ右肩上がりの時代にいるときに昂揚感を得られる。

そしてそれが燃え尽きる時も必ずやって来る。

日本という国が衰退しつつあり、個人の未来だけではなくスポーツでも希望を見いだせない。

仕方ないから水道水の美味しさや町の清潔さは世界一だという自尊心の拠り所を見つけ、自殺率の高さや少子高齢化の深刻さでは世界ワーストだという現実から目を背ける。

 

そういった停滞ムードにあるからこそ、いま日本人はもはや何かに憧れ夢を追いかけるという時代から現実の範囲内にある日常のささやかな幸せに活路を見出そうとしている。

端的に言えば今の日本人は元気が無くなってきており、もはやサッカーに夢を見るどころではないのだ。サッカーだけではない、壮大な夢や憧れをもう失いつつありワールドカップや世界のトップリーグで活躍することに以前ほどの羨望を持てなくなりつつある。

 

かつてJリーグが開幕し黄金世代や中田英寿が台頭し始めた頃や、ザッケローニ時代に本田圭佑が優勝を公言していた頃の前向きな感情を今持つのは難しい。

夢を見て楽しい時は始まった最初の頃だけであり、その後は現実に気付くことになる。

 

その現実というのが日本人にとってはやはりワールドカップは縁遠いという事だ。

ワールドカップ出場という一つの大きな目標を成し遂げた後に待っていたのはもっと厳しい世界だった。

この現実はあまりにも厳しすぎた、そしてもはや夢を見る事すら疲れるようになった日本人にとって日本がサッカー強豪国になるのを待つ時間はあまりにも長すぎる。サッカーではやはり主人公になることができないという諦めにも似た感情さえ芽生え始めている。

 

それならば他に娯楽はいくらでもあり、ささやかな幸せを満たすという方向に行くのは当然なのかもしれない。

 

しかしそれは日本サッカーが日本人に夢を提供することができなくなったという事でもあり、国民やサポーターに責任は無いはずだ。

スポーツというのはいわば華やかな夢を見せるための物でもある、その夢を見せられなくなったら、いや夢が無いという現実を悟られたら去っていく人々が続出するのは自然な事なのだろう。

次のワールドカップ、すなわちロシアワールドカップがもう一度サッカーには大きな夢がある事を示すことができる大会になることを願ってやまない。

サッカーは面白い、そのシンプルな事実は変わっていないはずなのだから。

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