elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

ジャニーズは「ジャニーズ」だからかっこいいと感じたカウコン

毎年カウントダウンコンサートを見て思うのが、「ジャニーズだけの雰囲気」みたいなものがあるよなぁということ。

こればかりはどの事務所やエンターテイメントにも出せない謎の独自の魅力や雰囲気がある。

 

多分それは宝塚が好きな人も同じことを思っているだろうし、スポーツでもそのリーグ特有の雰囲気が好きな人がいる。

自分の場合サッカーならどうしてもイタリアやスペインのラテンな雰囲気の方がイングランドやドイツよりも好きだし、逆にサッカーの内容よりも雰囲気でラテンが慣れないという人もいる。

 

アイドルでもハロプロだけの雰囲気や韓流だけの雰囲気が好きな人もいるし、ゲームでも他にモンスターゲームはいくらでもあるのにポケモン特有の文化だけが好きという人もいる。

 

この理論を当てはめるならば「ジャニーズ事務所のエンターテイメントはやはりジャニーズっぽい」というところがある。昨今ローカルアイドルが増えてきているが、どうしてもただイケメンが揃ってるだけのアイドルにはどうも惹かれないという人がいないだろうか。

 

ジャニーズは遡れば1960年代のビートルズやシャルル・ド・ゴールが活躍していた頃から存在するエンターテイメント事務所であり、「昭和」の雰囲気が色濃く残されている。これはジャニー社長が重視する当時のエンタメや、アメリカの文化に憧れたところに原点があるからだと自分は考えている。

 

例えば今回印象に残ったのは東山紀之さん率いるジュニア軍団の披露した仮面舞踏会と、佐藤アツヒロ率いる光GENJIのSTAR LIGHTだった。

「東山さん、もう50越えてるのにかっけえええええ!さすが昭和の路上で闘争してた頃を知る生き証人だぜ」

むしろ若手の方が付いていけないレベルで今もハイレベルなパフォーマンスを維持してる東山紀之さんは本当に尊敬せずにはいられない。ジャニーズJr軍団を引き連れる姿はまさに「かっこいい上官」そのものである。

 

ミリタリーに例えると海軍の技術は一朝一夕では作ることができず、いくら中国軍が進歩しようとも明治時代の頃から存在する日本の自衛隊の伝統には追いつかない事と似ている。

ジャニーズというのはつまり昭和の頃から一つの体制によって継承されていると王朝のようなもので、それゆえに独自の雰囲気が今も存在する。

そういったジャニーズブランドの雰囲気が一般男子を「ジャニーズ」に変えていく。

 

普段ジャニーズに興味が無い人でも音楽番組などでグループ勢揃いで登場したときの迫力はカッコイイと感じる人がいるように、カウコンのジャニーズ勢揃いの姿は本当にかっこいい雰囲気がある。

自分がジャニーズが好きな理由はこの「エリート感」「精鋭感」にある。

こういう舞台で見るとTOKIOやV6のかっこよさにも改めて気づくし、ジャニーズかっこいいんだなと改めて感じる。

世代を超えてでも同じ事務所としての先輩後輩の上下関係があるというのは、自分が重視する巨大組織特有のエリートな雰囲気を感じさせる。

 

こういう集まりだからこそできることで言えばジャニーズのシャッフルメドレーは毎年恒例で面白い。

Hey! Say! JUMPが披露したキスマイの「キスウマイ」は輝いているオーラがあったし、村上信五のコテコテ関西弁でのA・RA・SHIのラップパートも最高だった。

 

KinKi Kidsの曲は「Anniversary」にしても「愛されるより愛したい」にしても優雅だと感じた。こういうジャニーズの集まりにKinKi Kidsの曲は定番で、「ジャニーズらしい曲」の極致はKinKi Kidsかもしれない。

 

カウコンを見てると少年倶楽部を見ているときのような雰囲気を感じるし、本来ジャニーズというのはバラエティで活躍することがメインではなくこういったエンターテイメントを披露するエリート集団だ。

ジャニー社長が最近舞台ばかり見ているというのは、あの方が好きなこういうエンタメの雰囲気はもう舞台にしかないかなのかもしれない。

 

そしてそのジャニーズらしい雰囲気を形成している理由はメンバーの選考基準や楽曲だけではない。

何よりもジャニーズの雰囲気に大きな影響を与えているのは衣装にある。

正直自分が今回のカウコンで一番見ていたのは衣装で、衣装かっこよすぎだろと思いながら見ていた。

個人的に一番かっこいいデザインだなと思ったのはKAT-TUN亀梨和也が来ていたあの赤い衣装で、ジャニーズに多いロングコートや腰巻スカートのデザインは自分が一番好きなタイプの衣装でもある。

そして衣装がド派手なことに定評があるグループといえば、もちろんNEWSで毎回ド派手なデザインは楽しみな要素の一つだ。

そしてKAT-TUN再始動おめでとう!

「充電期間を終えてあいつらが帰って来るぞ」という紹介からの3人の登場は本当にかっこよかったし、それぞれ決意が顔の表情に現れていて強い気迫を感じた。

 

ジャニーズにあって韓流とLDHにない物とすれば煌びやかな時代の雰囲気や振り付けでバク転を多用するという文化に加えてこういった衣装で、更に言えばアニメやゲームにもない。

ハロプロや宝塚も衣装が独自で、AKB48はチェック柄という文化があるようにジャニーズの衣装も「ジャニーズな衣装」が多い。

センスの近さで言えばもしかしたらジャニーズ事務所と一番近いのは宝塚歌劇団かもしれない。伝統があって正統派っぽいきらびやかな雰囲気、とまとめればアニメやゲーム、LDH、韓流とも違ってくる。アニメやゲームのようでありながらそれを巧くリアルな世界に当てはめているデザインが特徴だ。

 

そしてカウントダウンコンサートを見て思うのが「何かに憧れている心理状態」というのは幸せな状態であるという事で、別の言い方をすれば「カリスマ」や「アイドル」と言えるものかもしれない。

女性がスポーツの試合よりコンサートが好きな理由というのは対戦というよりも、憧れてる時の昂揚感に惹かれるからだろう。

カウコンの会場に来てるお客さんのうっとりしていて目をキラキラ輝かせている状態というのはある種の酩酊や心酔であり、その状態というのは幸せな状態である。

 

それに関して自分はいいことだと思っていて「カッコイイ存在に憧れてる状態って楽しいな」と自分自身改めて強く感じたし、ジャニーズというのはそこを上手く特化できているように思う。

48グループのように握手会で会えることをグループの最大の強みにしているならば、ジャニーズはその独自の世界観が作り出す憧憬、つまり憧れを魅力にしている。

女性ファンは握手会に行く男性ファンほどアイドルに触れる事を重視しておらず、むしろ遠い場所から憧れることに重きを置いているからジャニーズはこれだけ支持を集めている。

 

ジャニーズが程よくファンとの間に距離を置いているのは、雲の上の存在であるエリートな雰囲気を作り出す要因にもなっているように感じた。

それら諸々がジャニーズは「ジャニーズ」であることがかっこいい理由を形成している、そう感じたのがカウントダウンコンサートだった。

やっぱり自分にはかっこいい憧れとしてはジャニーズが好みに合う、そう実感した。

 

カウコン、それはジャニーズの特有の良さが凝縮された1年に1度の特別なイベントなのかもしれない。