強欲なバルセロナ、グリーズマンにも食指が動く
コウチーニョ移籍が正式に完了し、カンプ・ノウ界隈やバルセロナを愛する人々は狂騒の宴の真っただ中にあるが、どうやらこのクラブはまだ飽き足りていないようである。
次なるターゲットはアントワーヌ・グリーズマン、以前から彼をバルセロナへ導こうとするプロジェクトは水面下で進められていた。
一時マンチェスター・ユナイテッドの移籍が取りざたされたりアトレティコ・マドリードのフロントが激怒したりという報道があったものの、バルセロナはまだ諦めずに粘り強く交渉を続けているようである。
たとえ強欲と批判されようとも構わない、どんなことがあろうとも哲学と信念を失わないのがバルセロナだからだ。
正義が勝つという事を常に証明し続けてきた青と臙脂のクラブは、その新たなる戦士として今グリーズマンの獲得に邁進しようとしている。
コウチーニョもついに"約束の地"に辿り着くことができた、いずれアントワーヌ・グリーズマンもカタルーニャにやって来るはずだ。
シャビ「アントワーヌの心は既にバルセロナにある。一部彼の心を惑わそうとする人々がいるのは残念だね。彼はマンチェスターに行けばスペインとは違う気候や食文化に悩まされることになる。そしてもうひとつ最大の悩みがあるとするならば、もしその移籍が実現した場合に彼のボスはモウリーニョになるということだ。」
フットボールを理解する聡明な青年がなぜモウリーニョとイングランドを選ぶことがあるだろうか、いやない。
そういう噂がある事自体残念だよ、既にグリーズマンの移籍は既定事項だ。
更に言えばクラブへの忠義を尽くしたはずのグリーズマンを批判しようとするアトレティコ・マドリードの人々にも悲しみを感じずにはいられない。
シャビ「アトレティの皆さん、なぜ彼を批判するんだい？グリーズマンはクラブの危機のために男気残留を果たしたじゃないか。」
それにしてもここ最近のバルセロナの勢いは凄まじい。
なんと今季の補強総額が欧州のサッカークラブの中で最大だったと言われている。
正直プレシーズン時には完全に暗黒期到来を覚悟していただけに、蓋を開けてみれば優勝街道まっしぐら、そして銀河系の到来が訪れようとしている。
残念ながら銀河系の時代が訪れるかと思いきや暗黒期が到来しようとしているクラブも存在するが、バルサの場合はその逆となった。
夢は諦めなければ叶うということをコウチーニョが証明した今、グリーズマンも約束の地バルセロナへの憧憬を忘れてはいけない。
この移籍は必ず実現する、たとえそれを阻もうとする悪しきクラブや人々が存在していたとしてもだ。ジョゼ・モウリーニョが言葉の魔術でアントワーヌ・グリーズマンを惑わそうとするならば、それはフットボールの理念に反する。
彼は存在しない物をまるであるかのように聞こえさせる達人であり、詐欺師まがいの存在だ。これまでも数多くの有望選手が彼に騙されてきた、しかし聡明な青年であるグリーズマンにはその心配の必要もないだろう。
このフランス代表の新星はこれまでも判断を誤ることが無かった。
またディエゴ・シメオネはよき恩師のような存在であり、グリーズマンが旅立つとつことを既に容認しているかのような発言をしている。
「私は選手が成長する姿を見ることが好きであり、私のために尽くした選手が離脱することを批判はしない。彼が成長したいという事はよく知っている。」
ついに指揮官まで新たなる旅立ちの日を歓迎する発言をしている。
アスルグラナのユニフォームを着たアントワーヌ・グリーズマンの姿が見れる日は近い。
フランスの新たなる才能がカンプ・ノウで灯火のような輝きを見せる夜は目前にある。
