elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

どうやら韓国のサッカー熱がガチで復活してるらしい

ワールドカップ後の世界のサッカー情勢を見ていると、今回の大会で各国の風向きがだいぶ変わってきているという印象を受ける。

特に韓国代表の復活は日本のサッカーファンの間でも話題になっていて、ドイツを公式戦で撃破してからの勢いはすさまじい物がある。

 

それまでの韓国サッカーは、若者は野球で足球(チュック)はちょっと古いという認識をされていたところから、代表が結果を出して盛り上がってきてイケメン選手も多くちょっとしたアイドル化の傾向にあるようだ。

 

実際ロシアワールドカップでもソウル市内のライブビューイングがかなり盛り上がり、K-POPのアーティストが出演するなどの盛り上がりを見せていた。

少女時代が2010年に南ア大会の時、講演したこともある場所で今回はOH MY GIRLが公演していたのでアイドルファンとしても見どころがあった。

その模様をネットで配信したり、防弾少年団やRed Velvetともコラボして韓国サッカーは若者向けにシフトしようとしている感じは伝わってくる。

 

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ユーチューブなどで韓国系の動画めぐりをしていても、結構サッカー関連の動画が再生数がありネットで上手く行きつつあるなというのが韓国サッカーの現状だ。

先日のアジア大会で日本に決勝で勝って、ソン・フンミンやイ・スンウらの徴兵が免除されたことも韓国サッカーの未来を明るくさせている。

韓国人の立場としてはこれで思う存分ソン・フンミンが活躍してくれて、「2022年のカタール大会マジで凄いことになるんじゃないか」という期待感が漂っているようにも見える。

 

ドイツとスペインが弱体化して、イングランドが躍進、そして今大会に出場できなかったオランダとイタリアがやや盛り返しつつある。

世界のサッカーの傾向としてポゼッションの時代が終わり、フィジカルやセットプレーの時代になってきているのも韓国サッカーにとっては追い風となっているのかもしれない。

 

逆に日本代表はある意味ワールドカップで燃え尽きた感があるというか、自分自身一つ区切りがついたような感覚になっている。

むしろ敗退したり出場できなかった国の方が、それを糧にして次の大会に向かって行こうという空気感になって、ベスト16で日本は中途に燃え尽きた感があることも否めない。

 

ソン・フンミンが南ア大会後の本田圭佑ポジションで、イ・スンウが新星の香川真司のような感覚だとすればちょうどザッケローニ体制発足後に近い雰囲気だろうか。

若手が主力で未来は明るく、アイドル的な選手もいる、それは盛り上がらないはずがない。

女性人気はやはりサッカーは軽視してはいけないというか、日本もサッカーが一番盛り上がりのピークにあった頃は最近だとやはり内田篤人が代表にいたころだ。

サッカーにそれほど詳しくない人も「うっちーはかっこいいね」と言っていた時代を思えば、男しか盛り上がらないというのは興行としては物足りない。

「セレ女」だとか言っていたいて、柿谷曜一朗が篠田麻里子と年賀状を好感していたコマーシャルが流れていた時代の方がやはり活気はあった。もっとさかのぼれば宮本恒靖がツネ様だと言われ、ベッカムがイケメンの代名詞だった時代はサッカー熱が非常に高かった。

 

韓国サッカーの象徴という意味ではパク・チソンからソン・フンミンの時代になったというのもファン層の違いを表しているかもしれない。

御世辞にもパク・チソンはイケメンだとは言えないどころか、はっきりいってブサメンである。しかしソン・フンミンは韓国人好みの雰囲気イケメンと言えなくはないし、実際女性ファンはかなり多いようだ。

日本だと柴崎岳や南野拓実が正統派のイケメンで、もう少しキャラクターが面白ければファンも増えていくかもしれない。

中島翔哉はイケメンではない物の、なんだかんだでモテる感じのジャニーズでいうところの増田貴久のような雰囲気があるので、これからの活躍に期待したい。

 

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それにしてもOH MY GIRLがワールドカップ期間中にライブビューイングで出演していた時は、韓国サッカーもそろそろ斜陽感があったように見えたのだが大会が終わってみれば「次は行けるぞ感」みたいなものが出てきて盛り上がり始めている。

 

結果自体はグループリーグ敗退なものの、やはりドイツ代表に勝ったことは自身をつけた要因だろうし、その後アジア大会で優勝したというのは、ちょうど日本が2011年のアジアカップで優勝したときのような雰囲気に近い。

先日ウルグアイを撃破したことは、ちょうど日本が南ア大会後の初陣でアルゼンチンを撃破したときのような感覚だろう。

2019年のアジアカップで韓国が優勝すればさらに盛り上がりは加速するかもしれないし、今の韓国代表にはその力がある。

 

正直今の日本代表が韓国と対戦したとき、韓国に勝つイメージは湧いてこないのも現実だ。

久しぶりに強い韓国が戻ってきたというか、やはり韓国はそう簡単には倒せないライバルであったほうが対抗心も湧いてくる。

この前久しぶりにザック時代の時、札幌の試合で3-0で圧勝した試合の映像を見たのだが、この頃は日本が華麗なパスサッカーで韓国を圧倒していたんだなと驚いた。

日韓のサッカーの歴史においてパスサッカーが隆盛を極めているときは日本が強い傾向にあり、フィジカル寄りになってくると韓国が上回ってくる。

現にハリル時代に0-4で圧倒された際はその典型で、ユーチューブではこの試合のハイライト映像が「日本を倒した試合」として高い再生数を誇っている。

 

そういうところを見るともちろん悔しいなと思うと同時に、こうして愛憎のライバル関係が続くのは悪い事ではない。

一時、「日本のライバルは勝っても負けても後味が悪い韓国ではなくオーストラリア」なんて意見もあったものの結局定着せずあまりこの関係は盛り上がっていかない。

腐れ縁という言葉が相応しい程に、なんだかんだでレアル・マドリードとバルセロナの関係にも近くライバルは韓国だ。

 

しかも最近欧州がネーションズリーグというのをやり出してますます内輪に閉じ、ブロック経済を作り出そうとしている。

移民系の選手がヨーロッパの国々では代表になり、中々アフリカの国々も強くなっていかない。

「ヨーロッパが権益を独占している」という批判の声もあり、これからのサッカーは欧州一驚状態になっていく可能性が高い。

そう考えたときに、かつてアジアの連帯だとか大東亜主義と言われたように、結局のところ日本が協力する相手は韓国しかないようにも思う。

 

現実問題として韓国以外に日本の良い競争相手になる存在はいないし、現にTWICEの成功を見ても分かるように日韓はなんだかんだで相性がいい。

三浦知良なども近場の国で交流戦を増やしてもいいのではないかと語っているし、言う程韓国は敵視する存在ではない。

確かに2002年の日韓共催の頃は後に遺恨を残す問題がいくつかあったものの、その頃と韓国もだいぶ違う国になってきているというか、素直に先進国になったとところがある。

悪い面ばかりどうしてもお互いに取りざたするようなところがあるものの、ちゃんとしたところはお互いにあるし、逆に韓国でも一部の嫌韓的な行為がまるで日本人の全体であるように報道されることがある。

それで困るのは結局普通の人々であって、悪い対立はお互い利にならない。

 

その意味で韓国サッカーがこれだけ盛り上がってき始めているのならば、よい競争関係を構築する機会になるのではないか。

現実問題として日本と韓国、どちらも単独でワールドカップを開催することは不可能だが、あと一か国加えて共催という形にすればまたできなくもないし、後から問題になっただけで日韓W杯はポジティブな盛り上がりがあったのも事実だ。

それと何より韓国のサッカーファンは日本にも詳しく、驚くほど冷静な分析をしている。

ならば日本側もより韓国サッカーについて冷静な視点で見るべきなのではないか。国際的な情勢を真摯に見定めなければ、時代はあっという間に変わってしまうものなのだから。