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宮脇咲良‏はIZ*ONE移籍で松井珠理奈を超えることになるか

すっかり韓流アイドルとしての活動が板についてきている宮脇咲良は、もしかしたら想像している以上に飛躍していくかもしれない。

もう現時点ですらIZ*ONEの中で頭角を現していて、日本のアイドルの海外へのチャレンジという視点でも楽しみな要素が多い。

 

そんな宮脇咲良といえば、ある意味因縁の対決としてHKT48の時代からSKE48の松井珠理奈と比較されてきた。

総選挙前には二人の間にいざこざもあり、なおかつ松井珠理奈が1位のセンターを獲得したので、いわば宮脇咲良は一度は負けた存在だった。この二人の対決はファンも相当熱いので、しばしば話題にも上り今でも比べられている。

 

IZ*ONEへの移籍は2年半で、この期間に何が起きて二人の立場がどう変化していくかというのは大きな見どころだろう。

はっきりといえば宮脇咲良は目標としてセンターを掲げておきながら、結局一度も総選挙の女王になったことはない。

そもそも指原莉乃が4冠を果たすような独占状態が続き、それが終わった最初の年に松井珠理奈との直接対決になったのでまだ判断は早い。

しかし須田亜香里というダークホースの後塵を拝し3位になったことで、もはやライバル争いを繰り広げられるような比較対象ですらないという見方もできるようになってしまった。

 

重要なのは1位と2位の対決ではなく、途中で須田亜香里に割って入られた上の3位であり、更に選挙の女王である指原莉乃が辞退しているので、HKT票が集中してもおかしくは無い状況でこの結果となればやはりかっこが悪い。

いわば直々の教え子である宮脇咲良が指原莉乃の票を得てもおかしくは無かったはずだが、それ以上にSKE48と松井珠理奈のファンの情熱が上回った。

 

その悔しさは宮脇咲良が誰よりもよく分かっているからこそ、それを反骨心にしてこれからIZ*ONEで見返してやろうというのが今の心境かもしれない。

 

そもそもさくらたんにとっては、松井JといえばHKT48というグループ自体が無かった時代からのテレビの向こう側の芸能人だ。

年齢的にはほぼ1年差で松井珠理奈の方が上だが、アイドルとしてのキャリアの長さは比較にならない。古参の松井珠理奈ファンからいわせれば、宮脇咲良など「最近入ってきたような小娘」でしかないという認識でもおかしくは無い。

実際AKBファンも、未だに宮脇咲良がさくらたんだった頃のイメージは強いだろうし、まさかここまでの存在になるとも想像していなかったはずだ。

 

自分はかつて松井玲奈が推しメンだった時代から、松井珠理奈がある意味ライバルで、今度は宮脇咲良を推す立場からまた珠理奈が立ちはだかるということになる。

決してアンチではないし、ライバルとなるメンバーを批判するより良きライバルとしてリスペクトすることが自分は大事だというか心がけたいことだと思っている。

因縁めいたものを感じられずにはいられないというか、「また珠理奈か」と沸々と燃えるものもあり是非ともこの構図が盛り上がってほしくもある。

 

宮脇咲良

現状総選挙では一敗、PRODUCDE48では宮脇咲良が合格したので一勝となれば一勝一敗のイーブンの成績だろうか。

今までのAKB48系列にない特殊なケースとして、宮脇咲良が海外挑戦をしているということにある。

昔のインタビューなどを今振り返ってみると、宮脇咲良は「ただのお人形さんにはなりたくない」と高橋みなみとの対談でも語っていてなかなかの野心家だ。

ある意味野球選手がメジャーに挑戦したいとか、サッカー選手がヨーロッパに挑戦したいという感覚と同じように韓国への挑戦を選んだのかもしれない。

島津斉彬が幕末の時代から海外を見ていたように、宮脇咲良の視点は世界に向いている。

 

そんなアイズワンへの挑戦については、今のHKTから主力メンバーが2人も抜けるのはヤバイという意見も多く必ずしも歓迎ばかりではない。

「センター取ってないのに海外に行った」という見方もできないことはない。

海外に行って見返したい宮脇オタVSセンターの座から逃げたことを責める松井オタ、という構図も成立しなくはないし更に言えばHKTとSKEの代理戦争のような側面も存在する。

 

ただそれに対する反論があるとするならば、もう今の時代「AKBのセンター」自体が形骸化していてそれこそ今回だって指原莉乃が実況を務めたことが結果よりも話題になった。

前田敦子と大島優子が覇権を争っていた時代でもないし、いいタイミングで宮脇咲良は海外に挑戦して、むしろ今までにないポジションや前例を作り上げようとしている。

誰かが作った地位を狙ったところで、結局後追いにしかなれないし本家を越えられないというケースはどの世界にも有り触れている。

 

大体ルイス・スアレスだってリヴァプールでタイトル取ってないのに、バルセロナに移籍したじゃないかと笑

その後のバルセロナでの活躍はもう誰もが知るところでヨーロッパチャンピオンにも輝いた。

リヴァプールで王様をするよりも、バルサでメッシやネイマールと組んだほうが自分も次なる高みに行けることをスアレスは証明した。

それと一緒で、国内でAKBの1位になるよりIZ*ONEの主力メンバーの一人になったほうがもしかしたら得られるものも違うことになるかもしれない。

イングランドでリヴァプールの王様をしてもCLも国内タイトルも獲れなかったが、バルサでMSNトリオの一角になればスペインと欧州でチャンピオンになれた。

グレートブリテン島からイベリア半島へ移ったのと同じように、島国から大陸の半島にチャレンジするというのは似ているかもしれない。

 

レベルの高いスペインでプレーをしたい挑戦する感覚で、これからのアイドルは世界で結果を出してこそ認められる時代になろうとしている。

 

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ただ本人の夢がかなったことと同時にまだそれは切符を手にした段階でしかない。

IZ*ONEを見ていると最初に打ち出してきた曲がかなり攻めているので、野心家の宮脇とは合っているように見える。

またIZ*ONEのメンバーとも上手く行ってるようで、チェヨンとは大の仲良しで韓国のファンの間でも支持されているらしい。

今やさくらたんから「サクちゃん」として親しまれるキャラクターへと進化している。

 

そのさくらたん自身がチェヨンは韓流の先輩として憧れていたらしく、同じチームでやるというのはまさにメッシと組むスアレスのような感覚に近いだろうか。

ちなみにチェヨンはダンスが抜群に上手く、海外ファンの割合がとても高いので一緒にやっていて楽しいだろうし、認め合う関係は見ていてファンも楽しい。

 

ゲーム実況もしてみたり、海外に挑戦したり、何をやるか予想がつかない面白さがある。初期のAKBを作り上げた先輩にも劣らないような新しさがあるし、もしかしたらAKBグループが輩出した一番の世界的な有名人になる可能性だってあるんじゃないだろうか。

そして日本人が海外に目を向ける時代になっていく時代ともその姿は重なる。

このままHKTに残れば松井珠理奈を超える可能性は少ないが、IZ*ONEで上手くいけば一気に抜き去ることだって不可能じゃない、そういうことを内に秘めているのが宮脇咲良でもある。

単にアイドルとしてというだけでなく、これからの現代的な生き方としても時代を反映するような存在になっていきそうだ。

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