elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

大野智さん、嵐休止で旅人デビューか!?

周知の通り全国区の話題になっている嵐解散について、まだ先行きが未知数な段階で今思うことを素直に語ってみたい。

 

まず第一報を聞いたとき素直に衝撃で、未だに信じられないという思いが強い。自分自身、嵐というグループを愛しており、とりあえず松本潤の「解散ではない」という言葉に安心してもいる。

 

ただ同時にワクワクするものもあるというか、2020年以降のソロ活動で今までになかった個人の姿が見れるのではないかという希望もある。

 

なんたって嵐はもはや個人の領域を越えて一人ひとりが、多大な影響を及ぼす存在であり、それは同時に本人たちの自由と反比例する取引であったのも事実だ。

当然今までやりたくてもやれなかったことを個人ができる余裕も増える。

 

嵐がLove so sweet以降、グループ人気によって2010年代の邦楽シーンを席巻してきたことは言うまでもないことであり、ある意味この10年の旋風、いや文字通り「嵐」というセンセーションが2020年12月31日をもって一区切りつけるということになる。

 

もちろん嵐自体の解散ではなく、この休止は実質的に、リーダーの大野智、大野君の希望が2017年半ば頃を発端にして今回の結論に長い真剣な議論を重ねてたどり着いたようだ。

 

会見にあるように、暗い雰囲気ではなく大野さん自身も、ちょっと自分を見つめたいというアーティスト的な休止を望んでいるだけのようで、嵐に見切りをつけたとか、芸能界自体に疲れたということを否定している。

 

誰しも立ち止まることで見えてくるものがある、まして20年近く芸能界の最先端を突っ走って来たならなおさらのことで、ジュニア時代を含めれば更に長い。華やかな生活をしているように見えて、普通の生活に憧れがあるのもまた芸能人の宿命だ。

 

実際2019年の嵐のスケジュールは過去最大級だとも言われており、今からあと2年追い込みをかけにかかっている。

紅白の司会を担当し、東京五輪をサポートし、2020年のおおとりを飾る壮大なプランは公然の秘密としてささやかれてきた。

実際、先日のタキツバ引退のカウコンを見てもやっぱりジャニーズは華やかというか、なんだかんだで芸能界の主役という威厳があったように思う、何より歴代最高視聴率だ。

普段はジャニーズを毛嫌いしていても、こう言うときぐらいは見ておこうかなと思わせる存在感が、ジャニーズたる所以だろうか。

 

どのような結末、もちろん再開もあるはずだという希望はあるがその後の個人の活動に関して言えば5人それぞれのファンが既に思いを巡らせているに違いない。

グループとしての団結や仲のよさが魅力というのは、あくまで嵐入門の入り口であって、実際には個人の活動を追いかけているファンも多くて、本人たちもプライベートな領域を持っている。

 

むしろ逆にグループとしての活動が少なくなることで、当たり前の日常に気付き、かつての盟友と会って新たな一面を嵐メンバー同士で発見することだってあるかもしれない。

 

そんな前置きになってしまったが、今回の衝撃度でいえば、かつての中田英寿の引退と似ているようにも感じた。

大野智にしろ中田英寿にしろアーティスティックなセンスと性格の持ち主であり、自分の時間を求めたという経緯も似ている。

中田は20代の電撃的な引退から旅人になり、世界を放浪することになり、その様子は当時大きな注目を集めた。

 

それは外部から理解しようと思っても、想像は及ばないし、芸術家はしばしば気まぐれでありインスピレーションを大事にするため先行きを考えすぎない。アドリブでそのときの風任せで考えることもあるのだろう。

余暇に関して否定的にとらえる人は、工業製品をハイペースに増産することを良しとするかもしれないが、人智は熟成という技法を産み出したことを忘れてはいけない。

グアルディオラがスペインから名声と共に去り、アメリカで鋭気を養いイングランドで華麗なカムバックを果たしたのはつい最近のことだ。同じくクロップという指揮官も充電期間によってグレードアップされた。

 

この充電期間が大野智にもたらすものは何か。

そして同じく嵐のメンバーに何をもたらすのか。個人的には何より櫻井翔の大ファンなので、前述の通り個人の活動に期待している部分もある。

彼もまた旅人であり、過密スケジュールの中でも旅を愛してきた。ゲームを愛する二宮和也にしても同じような姿が似合う。

 

嵐ファンの全容は曖昧でグループと個人のどちらに重きをおいて欲しいかというバランスは人それぞれだ。

当然2020年以降は、SMAPのようにライブと冠番組は消滅するはずで、その覚悟は今からしておく必要がある。「VS嵐」も「嵐にしやがれ」もおそらくは、事実上の休止を迎えることになる。

今年の嵐のチケットは取りにくいというのも、あと少しの期間だ。

嵐のシングルがランクインし音楽番組で締めを飾る事もしばらくはおあずけだ。

 

当たり前の光景がこうして消えていき、2010年代というものを彩ってくれた嵐は次の旋風まで一休みすることになる。

ありがとう嵐、感謝カンゲキ雨嵐。

2010年代は間違いなく嵐が巻き起こった時代でした。