elken’s blog

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ネイマール「メッシ・ロナウド時代が終わらなすぎて辛いンゴ・・・」

ネイマール所属のPSGがCL敗退決定した直後に、衰えという言葉が辞書にない二人が大活躍で駒を進めた。

 

クリスティアーノ・ロナウドは自身のハットトリックでユベントスを逆転勝ちに導き、それに負けじとメッシも2G2Aで鬼神のごとき活躍を見せる。

今年も例年と変わらずに「メッシロナウド双頭体制」が維持されている。

 

一方のネイマールと言えば今年既に27歳を迎えサッカー選手としては最もバランスの良い年齢を迎えているはずだが、どうしても結果がついてこない。

思えば昨年のロシアワールドカップで全世界に醜態を晒して以降、完全にネタキャラ化しているのがネイマール・ジュニオールさんだ。

 

先に断っておくと自分はこういったネイマールの小者っぽさや人間くささのような不完全な所も魅力だと思っているし、永遠の二番手が似合ってしまう男だとも思っている。

生粋の陽キャと見せかけて意外と繊細でどこか憎めない。

 

ただ同時に、メッシクリロナによる最大の被害者としては時々可哀想に見えることもある。

以前自分は「これから全盛期を迎えるネイマールであっても、衰えたメッシに及ばずバロンドールは取れない」と彼がバルセロナに居た時代に書いた。

本当にそれが現実化しつつあるというか、想定していた以上に「飯栗」の二人が衰えない。一体彼らは何者なんだ?もう十分やり尽くしたはずだろうと思いきや向上心が底無しで、プロ意識が高い。

 

一方ネイマールと言えばゲーム実況をやったり、サンバに遊びに行ってパリで批判を浴びたりだとかそういう話ばかりがあがる。

彼のインスタグラムを見るとゲームの映像と、異常に上半身裸率が高い写真ばかりがあがっている。

君が生粋のブラジル人でパリピで陽キャなのは十分伝わってきた、じゃあ次はPSGやワールドカップで結果を出してから盛り上がってくれないか、と思われても仕方がない。

 

今回のユナイテッド戦、ネイマールは離脱中で外から自チームの敗戦を眺めるしかなかったのは悔しかったはずだ。しかしあの時の表情も哀愁が漂って小者っぽさを引き立ててしまう。

 

ブラジルワールドカップでスニガに攻撃されて欠場した次の試合でドイツ代表にチームが惨敗したこともあったように、大事なときにおらず負けている印象が強い。

 

そういう何気ないシーンが面白いのもまた魅力ではあるものの、サントスで名を上げ鳴り物入りでバルセロナに入ってきた当初から見てきた立場からすると、もうこんな時間が過ぎてしまったのかと感じずにはいられない。

結局上の世代に勝てず、迫り来る新世代に焦り始める姿は他人事ではいられない。

 

ネイマールに限らず、例えばドイツならゲッツェも昔は将来のバロンドール候補と期待されていたし、日本ならば宇佐美や宮市が10代の頃から期待されてプラチナ世代だとか言われていた。

イスコも偉大なイニエスタの壁は越えられずくすぶっているし、行方不明となったこの世代の選手は数知れず。

進路を間違えたポグバに、天井が見栄始めてきたアザールなどもお仲間だ。

 

ただメッシクリロナ時代の被害者という意味ではイブラヒモビッチやスナイデルもそうだし、サッカー選手のピークは短いという常識を破壊する二大巨頭があまりにも異次元すぎる。

 

正直モドリッチがバロンドールを獲得した時、ついにこの二人の時代も終わったかと思ったら、翌年からまた平常運転に戻り何気なく復活している。

なぜ衰えないんだい?皆バロンドールを貰えなくて困っているよ。

今思えばモドリッチの世界最優秀選手は忖度の違和感しかない気さえしてくる。クロアチアが優勝していればもう少し説得力はあったはずだが。

 

バロンドールはなぜ僕じゃないんだい?と苦言を呈したグリーズマンにしろ、ゴルファー転向を仄めかしているベイルにしろ時代が悪かった選手は多い。

ネイマールがメッシに追い付けないなら、ベイルはロナウドに追い付けなかった。

ロナウド不在のレアル・マドリードを牽引することできないベイル、自分が真のエースになったPSGを高みに導けないネイマール、この両者がスペインに移籍したときは新時代が始まるという大きな期待感があった。

結果、あれから5年経った今でもメッシとロナウドが万全の状態で伝説を継続している。

 

まだPSGにトップのビッグネームが移籍する時代ではなかった中でも道を切り開いたイブラヒモビッチならともかく、ネイマールはビッグイヤーを掲げなければフランスに移った意味はなくキャリアを数年無駄にしたことになる。

ブラジル代表としてコンフェデレーションズカップを優勝した頃や、バルセロナで三冠を達成した20代前半が彼の最も輝いていた黄金期になってしまうのか。

 

「挑戦して失って後悔もして、それでも学んだ」とお得意のインスタグラムで語るネイマールにはどんな未来が見えているのだろうか。

スケールは違うが、あの日思い描いていた未来と違って、自分の人生結局小者で終わるなんて落ちも、多くの平凡な人間にとっては人間味があって嫌いにはなれないが・・・