elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

今回のコロンビア戦、とんでもない中島翔哉劇場になる

結果的には0-1で日本代表の負けに終わったものの、見ていて非常に満足度の高い親善試合で特に中島翔哉の活躍は圧巻そのものだった!

今日の試合で「中島代表に呼ぶな厨」が絶滅したのではないかというぐらい、あらゆる局面に中島翔哉が出現し観客を魅了した。

南米の代表チーム相手に個人技で遊ぶ日本人選手が見られる時代になった、これは凄い進歩だ。正直なところ贔屓目に見ても、全選手合わせても一番上手い選手だったように思うしハメス・ロドリゲスよりも上だったようにすら思う。

 

中島翔哉を代表に呼ぶなというのも、なんとなく甘い奴に見えるからとか、代表の士気が下がるとかいう感情的かつ曖昧な根拠でしかなく、直近のアジアカップの決勝を見れば中島が必要なことぐらいわかりきっていた。

要はなんというか、「出世欲のない最近の若者はこれだから」と勝手なイメージで批判しているような層がなんとなく気に入らないからそう叫んでいただけなのだ。

 

結局サッカーは実力なので、一番上手い奴が結果で示せば全世界共通で皆認めるようになる。外部の人間が「ステップアップを諦めてカタールに移籍する温い奴が来たら代表の空気が悪くなる」と想像したところで、実際に一緒にプレーする選手からみれば中島は絶対に来てもらわないと困る選手だ。

 

堂安も南野も中島がいなければ実力を完全には発揮することができない、良いパスの出してやチャンスメイカーでもある中島の存在によって自分達も活躍できる。柴崎にしても、中島に預ければ何かが起きると信頼しているし、後半の香川や乾との絡みは見事なコンビネーションだった。

中盤の層の厚さや競争の激しさに関して言えば、もう完全に脱アジア級で欧州や南米の中堅レベルには達している。

 

何よりも現場の人間が中島を必要としているわけで、間近で見たら信頼せざるを得ないだろう。上手いの一言につきる、それ以上の言葉はいらない。

更に今の代表は大半の選手が90年代生まれなので、中島翔哉の価値観に共感できる選手の方が多いように思える。ネットで他人に厳しい人たちは自分のことを棚にあげて、意識の高さを求める傾向があるので「子供たちに悪影響を与える」と大袈裟に批判していた。

 

だが、実際子供から見て中島翔哉ほどチビッ子に夢を与える選手はいないだろう。楽しそうにサッカーをして、小柄な選手が技術を駆使して、プレミアリーグでプレーするようなコロンビアのDFを翻弄している、その光景に全国のサッカー少年少女が勇気付けられるはずだ。

野球やバスケで164cmの人間が活躍することは難しいが、サッカーなら小さくても努力でエースになれる。

その体現者が中島だ。

 

普通バックパスを選ぶところでも縦に突破したり、囲まれている時ほど燃え上がって仕掛けたりする、そして足技で翻弄する、これぞ日本代表で見たかったようなドリブラーで本当に代表戦が見ていて楽しい。一体何度相手を抜くのかというぐらい簡単にドリブルしていた姿をみると、自分もサッカーをしたくなる。サッカーの楽しさを体現するプレーはむしろ好影響ではないか。

時代の価値観は確実に変化していて今の若い世代は楽しさ重視なところがあるので、むしろその姿勢は共感される。そして時代遅れな価値観で中島のカタール移籍を批判していたら、ちょっこの人価値観古いなと思われるだろう。

 

更にミドルシュートも果敢に打ち、その積極性は同じNMDにも伝搬していた。これほどミドルシュートが好きな攻撃陣がかつて存在しただろうか。

 

そして倒れた振りをして、相手の裏をかくプレーは、逆に南野から影響を受けたのかもしれない笑

NMDのワクワク感やは中島翔哉あってのものだと、アジアカップからの見違えるような変化を見て再確認した。

 

そして鈴木武蔵がまさかの先発メンバーで、しかもそこそこ通用していたのは意外すぎる発見だった。正直、武蔵がフル代表でプレーする姿が面白くてたまらなかったのは自分だけではないはずだ。

南野のワントップを試しもしたし、深刻な大迫依存をどう解決していくかの試行錯誤は今後注目だ。

個人的には柴崎と小林のダブルボランチが見れたことは良かった。二人とも自分の好きな選手なのでいつか見たいと思っていたが、まさか現実になるとは。

 

実況で「どこにボールが渡ってもファンタジスタがいる」とあったが、本当にプレーがワクワクするチームでこれからの進化が楽しみだ。

スコアだけみれば平凡な試合、しかし内容は最高に濃密で面白い、そんなコロンビア戦後だった。