elken’s blog

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イブラおじいちゃん、ACミラン復帰決定!

セリエAで低迷し続けるACミランに頼もしい男が帰ってくることとなった。その名はズラタン・イブラヒモビッチバルカン半島にルーツを持つ38歳のスウェーデン人ストライカーでありカリスマである。

同じくカリスマのローランドが「ズラタンのようなエゴイスティックなフォワードが好き」と語るように、その存在感は圧巻だ。

 

近年欧州以外のリーグでプレーするというブランクがあったとしても、ヨーロッパの舞台に再び挑戦するというケースが増えつつある。例えばパウリーニョが中国からバルセロナに移籍したこともあったし、最近だと本田圭佑が欧州に再挑戦したばかりだ。今回のイブラヒモビッチに続きフッキの再挑戦も噂されている。

ある意味ビッグクラブコレクターとも言えるイブラでさえ年齢のこともあって、もはや自由に大きなクラブを渡り歩ける立場ではなくなっている。かろうじて名前だけは一流のACミランならば、過去にプレーしたこともあって良い選択肢だったのかもしれない。似たような選手で言えばバロテッリがビッグクラブばかり選んでいたがニースへの挑戦依頼ブランド信仰は捨てたように見える。

 

この移籍に関して自分はまずミラニスタとして、そして次にズラタンマニアとして歓迎したい。セリエAに関して言えば自分はミラニスタの部類に入る。本田圭佑以前からもサポートしていたし、本田のときはより熱狂した。ただ退団以降でもミランの動向は気にかけているし、可能ならばかつてのような名門として返り咲いてもらいたい。

欧州においてもっとも美しいクラブの一つがACミランだ。

もはやユニフォームとホームタウンのかっこよさにしか価値がないクラブだが、それでもミランミランだと信じたい。あのロッソネロのユニフォームと、ミラノという都市、この組合せほどかっこいい存在はバルセロナ以外に存在しないだろう。

 

今でも自分はFIFAというサッカーゲームで他クラブの有力選手を加入させてグランデミランを再現するという自己満足プレーをしているのだが、ゲームではなく現実に今度はイブラヒモビッチがやってくる。

神が帰還するなら間違いないだろう。

38歳といえばサッカーにおいてはもはや老兵の部類になるが、イブラに関してはデーモン閣下の年齢並みに関係ないことだ。現に同じ年のビジャがあれだけJリーグで活躍したのだから巧いフォワードならば疑いの余地はない。

 

更にセリエAといえば伝統的にベテランストライカーが活躍するリーグであり、技巧も兼ね備え、身体能力が衰えたとしてもそれはイブラ基準の老化でしかないことを勘案すれば尚の事不安は必要ない物と考えられる。

なにせディナターレおじさんがクリスティアーノ・ロナウドの得点記録を上回るリーグなので、この直接対決でクリロナに何が真の挑戦であるかを見せつけてくれるはずだ。一度マンチェスターで膝を傷つけた時にはもうかつてのイブラは見られないのではないかと思っていたらMLSで毎試合のようにアクロバティックなプレーでゴールを決めた。

確かにレベルの違いはありやや厳しくはあるが、それでもイブラの想定外さが上回るのではないか。かつてイブラが我々の予想通りのプレーをしたことがあっただろうか。常にズラタンマニアは良い意味で予想を裏切られ続けてきた。

 

メッシとロナウドの直接対決が終わって久しく、やや寂寥感の漂う昨今だがもうその心配はない。大正義ユベントスという安全な立場でゴールを乞食するだけの男に、落ちぶれた名門を率いて立ち向かうヒールとして扱われ続けた悪役が挑む勝負、もはや映画レベルのシナリオだ。

 

そう言えば長年一つのクラブでしか活躍できないと揶揄され続けているあの男もいる。彼の直系の尊師とも言えるディエゴはナポリで伝説となった。イタリア南部にあるクラブの永久欠番の封印を解くとしたらメッシしかいないだろう。

貧困の街で英雄となったマラドーナのように、メッシがあらたな挑戦をしもう一度ロナウドやイブラと三国志のように争えば面白いのではないか。最近のフットボールにはそういったドラマが欠けている。そういったものが一昔前の華やかさと言われようともイブラは帰ってきた。彼が、いや神が最後に何をしようとしているのか見届けたい。