elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

全盛期のハルヒブームって凄かったよな

最近ハルヒの新刊が数年ぶりに発売されて話題になったものの、鬼滅最終巻程のフィーバーではない。

ところが昔はハルヒ新刊発売といえばそれくらい盛り上がっていた。

 

これは2011年くらいの時のものらしく、今考えればラノベの新刊ごときで列作ってた光景って考えられないよなぁと。

2010年代でも前半はまだゼロ年代の空気が微妙に残っていた時代で、この頃のオタクって元気あるよなぁと懐かしく思う。

テン年代ネットの節目は「ヒカキン前後」でちょうど前半と後半に分かれる。ヒカキンやYouTuberがわりとネットでも受け入れられるようになっていよいよ、ネットが完全に一般に普及した感がある。

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わりとネット論でも「2010年代初期頃は今ほど皆がSNSをやっていたわけではない」と語られることが多い。

ニコニコ懐古論でも2012年頃までは全盛期扱いされることも多い(もうその頃には自分はニコニコ離れしていたが)

 

ちなみにニコニコは逆に今、余計なのがつべに行ってくれたおかげで昔の雰囲気が戻りつつあるとも聞く。

 

個人的にはハルヒブームを当時の東京で体験してみたかった。当時田舎だったけど、それでも結構クラスでは流行っていたくらい全国規模だ。しかも今ほどスマホのようにネットが普及していない時代に。それがちょうど中学高校の期間がハルヒ全盛期と重なる。

わざわざハルヒが最速で見られる地域のビジホに泊まって見る報告とかワクワクしたもんじゃ。キャラソンまで人気だったし異常な熱狂の時代だったのぅ

 

個人的に今も深夜に酒飲んで思い出に浸りたいとき、長門有希の『雪、無音、窓辺にて。』を聞くことがある。そういえば最近、中の人が不倫で話題になったなぁ笑

 

ハルヒは声優が一般人気を獲得するきっかけで、声優のライブやイベントが巨大化していく走りでもあるし、『God knows...』の文化祭での演出はその後のアニメで多用されることになる音楽に合わせてダンスをするという原型−プロトタイプ−を築き上げた。

 

もちろんそれ以前にもないことはないのだが、本格的にハルヒが確立した要素は多い。

こういうとハルヒ厨がオタク文化を得意気に語るなと言われるかもしれないが、ハルヒきっかけでそれ以前のアニメも見たり、ニコニコMADで一昔前のアニメを知ったりという影響も大きかったように思う。

あと自分はニコニコ登場以前からネットをやっていたのでフラッシュ動画や面白画像で知ったケースもある。厳密に最初に見た深夜アニメはドクロちゃんだ。

ただ本格的にオタク文化が面白いとのめり込んだのはやはりハルヒからだ。

 

オウムがパソコン売ってた頃の電気街の秋葉原にも憧れがあるけど、ハルヒブームの時もどんな空気だったかは気になる。

歩行者天国のところで集団でハレ晴レユカイ踊って、警官が近づいてきたら虫が散らばるように逃げていく動画好き

当時ニコニコでそれ見たけど今も残ってるんだろうか。

 

というかニコニコってドワンゴが「リア充の人に見てもらわないといけない」といって無理に超会議とかで見分不相応な陽キャごっこして、本来の視聴層に見限られていったよなぁと自分は見ている。

そのやりたかったリア充ごっこは全部YouTubeに持っていかれたし、大人しく陰キャオタクサイトやってればよかったんだよなぁ・・・

 

 

ところで今回のハルヒ新刊、購買層の年齢ってどのくらいなのだろうか。ハルヒファンのボリューム層はおそらく30代だろう。未だにハルヒ好きなのは35歳ぐらいという印象だ。

ラノベ市場自体昔に比べて縮小しているし、もう古いジャンルなんだろう。動画の時代と言うのは前提としてマンガアプリが普及したし、鬼滅ブームを見てももう一度漫画の時代に戻ってきた感がある。そして王道路線も再評価された。

 

漫画はキャプチャ画像とかでSNS向きというのもあるし、ラノベの話って画像や動画、そして短文コミュニケーションにはあまり向いていないのかもしれない。

 

それと涼宮ハルヒの憂鬱自体、それなりに頭を使わなきゃ読めない昔ながらのSFに近い部分がある。

「ハルヒ程度が難しいとかこれだからゆとりはー」と思ったら自分が面倒なオタクであるという証拠だぞ笑

 

もう今どき色々と簡素化してそういう小難しいことは皆面倒なのだ。

ハルヒってオタク的には難しくないけど、大衆的には難しい部類に入る。一切疑問持たずに一度見れば全てがわかる君の名は。がヒットした時点でそういう土壌は消えている。

 

それとそもそもオタク自体がもうただの総合的に低スペックな男性層になっているというのもある。

昔のオタクは恋愛弱者ではあっても社会的弱者ではなかったと考察されることがあるし、社会不適合者ではあっても、自分の好きなことには無駄な能力を発揮する人々だった。

差別対象であると同時に、尊厳の対象でもあった。

 

自分の世代ぐらいまでだろうか「自分はまだまだ修行が足りないのでオタクには遠く及ばない」という意識があったのは。

自分で軽々しくオタクとは言えないし、それは上級者の先輩に対して失礼に当たるというオタク内でのある意味体育会的な雰囲気があった。

 

今はオタクという称号がだいぶ軽くなったし芸能人もオタク営業する時代だ。

それと結局オタクが「陰キャだけど本当は群れたいし、イキりたいし、女好きだし」というただの軽薄な存在に落ちぶれたのもオタク文化がつまらなくなった要因だよなぁと。

昔のオタクってもっとコアな奴がいると勝手に期待していたのかもしれない。

 

代表的なのはカオナシだのバチャ豚だの言われるバーチャルユーチューバーオタクのような層だ。

本当は彼らだって外に出てキャバクラやガールズバーで女性と話したいのだ。

ただそういうところは怖いし金ないし、嬢が清楚じゃないし、客が金払って話さないといけないし、まず自分が容姿見せないといけないしで敷居が高いのだ。

 

現代オタクはただ女キャラが好きなだけであって作品の内容に興味があるわけではない。

秋葉原が駄目になったのはオタクが性欲を全面に出すようになった頃と言う意見を見たことがあるが、もうそこから更に進んでただ女キャラだけがいれば作品の存在は必要ないという時代になった。

 

実はかつての握手会に並ぶAKBオタクとかラブライバーとかですらそれなりに陽キャだったし、ラノベ考察してたオタクはそれなりに知能はあった。

 

今は本当にオタクとしての特技すらない層が、Vtuberに癒やしや承認を求めているだけだ。アニメの二次元キャラは一方的な片思いだが、Vチューバーは金払えばどんな低スペ男であっても存在を承認してもらえる。

承認の快楽を一度覚えたオタクたちはもうひたむきに二次元を愛していた頃には戻れない。

 

本当は陽キャみたいに群れたいしイキりたいし女が大好き、でもそれがリアルでは叶わないからちょうどそれを代替してくれるVtuberに群がる。

男が弱体化させられた現代社会が生み出した哀しきモンスターなのだ

 

最近のオッサン「結婚できません高い物買いません、幼稚な趣味しかありません、ソシャゲとVtuberでイキります、大人らしさって何?」

なんかもう今のおっさんって幼稚になって全然大人って感じしないよなぁと(自分もその一人や予備軍であるが笑)

なお当のバーチャルユーチューバーオタク達は「俺たちはイケメンが多いし、現実の女性があまりにレベルが低いだけだし、金がある」と思っており自覚がない模様

 

仕方ないよこの国は

男が弱りきった国家は衰退していくという壮大な社会実験をやっているんだから。

男が活力ないというのは言い訳で自己責任、終わってるのはお前だけという論法を繰り返してきたことでどこまでも衰退していく。

実際はそういう男がたくさんいるにも関わらず、個人が情けないからという感情論にしてきたのがこの社会だ。残念ながらこれから男が活力を取り戻すことはなく、その受け皿としてバーチャルユーチューバーに癒やされるしかない層は増え続けていくだろう。

 

そしてかつてはあったオタクとしての情熱はなく、あるのは軽薄な欲求だけである。

ネット掲示板はわかりやすいテンプレ定型文で他者を一方的に煽るためだけの言葉しか流行らないし、こじらせた年寄の政治厨が男女左右問わず暴れるぐらいしか元気なやつはいないし、テレビ見てる奴と、Eスポーツを認めない奴は老害と叫ぶイキり陰キャもうるさいし、現実社会に疲れた男たちはVtuberというネットキャバクラに慰安を求めて並ぶしかない。

そんな世の中が続いていくんだろうなぁと思うと、ハルヒブームの時にあった情熱が懐かしく思うインターネット老害ゆとおじですよっと

スマホの普及に世界革新の夢を見たジョブズが悪いのよ〜ジョブズが〜

 

以前といっても数年前だがハルヒの一挙再放送があって、今見てもそれなりに面白いと思ったものだ。

原作読めばもっと色々と考察できて面白いのだろうけど、そもそも谷川流ってあの作品終わらせる気があるのだろうか笑

今回新刊出たのは進歩だろうか。玉入れ遊戯施設で十分な収入があるからのんびり一生かけて書いていくつもりかもしれない。

京アニ復活の象徴として数年後アニメ化されたらネットは盛り上がるだろうか。今回の新刊も鬼滅に比べると寂しいし、ネット老人同窓会みたいになってるからなぁ

 

今のアラサーがアラフォーになるくらいの頃に、平野綾とかがあの声を維持しているのか。

平野綾はスキャンダルでオタクから一時期めちゃくちゃ嫌われたけど、なんだかんだ今もハルヒ愛あるの伝わって一周回って許された感あるよね

そもそもガルパンに出てるし、コキンちゃんずっとやってるし声優業が嫌になったわけではないのになぜ叩かれていたのか。

昔はCD割ってフィギュア壊してたオタクも丸くなったし、平野綾もアイドル声優という年齢ではないしそういう執着も無くなったのだろう。

 

というか、昔の過激な声優オタクが今Vtuberにいってるんだろうなぁ。まとめてああいうイキリオタクを収容してくれることを考えればバーチャルユーチューバーも慈善事業と言えるのではないか?笑

普通の大人は家族や友人、あるいは居酒屋やバーがあるし、最悪風俗に行けばいい。

 

むしろ高齢化コンテンツは過激に喧嘩するイキリオタクやキッズが消えて、落ち着いた雰囲気になってるところ多いから恩恵受けてるまである。ガンダムとかはその典型だ。

キッズはいたとしても、オルガキッズみたいな面白おかしく茶化したいだけでそこまで迷惑な存在では無い。

 

女が入ると荒れるオタサーみたいなもので、Vtuber界隈は自分が一番大切にされてるかとかで嫉妬心が渦巻いてそうだ。認知厨といってAKB話題でさんざん見てきた話題を今Vtuberで再現してるんだろうなぁと微笑ましくもある。

 

そしてまさにハルヒがその平和的な高齢化コンテンツなのだろう笑

バーチャルユーチューバーがネットキャバクラやガールズバー、メイド喫茶であるならば、ゼロ年代コンテンツはネット老人ホームや同窓会だ。

シャナとか新展開あると聞いたし、コードギアスも新プロジェクトの発表されたばかりだ。

自分びっくりしたよ、福山潤の代表作ってもうルルーシュじゃなくおそ松さんなんだなって笑

いやぁ、そこはルルだろ〜

未だにお酒によったときはギアスの曲に浸る身としてはちょっと納得いかんね。

 

それとガンダムも何気にSEEDや00のプラモ新作ラッシュで、いよいよ本格的にゆとおじ狙いというかゼロ年代が懐古コンテンツ化してきたなぁと思うものが多い。

モビルジンのMGがまさか発表されると思わなかった(これはガチで嬉しい)

 

昔のアニメって作品が古くなると中の人がお年をめされてオタクも執着なくなり、自分も丸くなって純粋にアニメキャラ愛に集中できるようになるという魅力はある。

アイドル商売で若い声優使いがちだけど、声優は年取ってもやれるから素晴らしい。

そして中の人のスキャンダルに執着するような異常な連中は全部Vtuberに行けばいいんだよ。

 

本来の古き良きアニメオタクって純粋に二次元のキャラが可愛いというものだったわけで(90年代にも林原めぐみとか声優ブームあったが)、中身おばさんでも気にしてなかったし、一昔前のアニメならもう皆おばさんだからと気にならない。中の人の若さや容姿、清楚さに執着する風潮が異常だった。

 

男性声優ファンの腐女子とかは40代の声優が結婚とかでもショックとなるけど、女性声優ファンの男たちは結構皆丸くなったよなぁと。素直に祝福するムードになったのはいいこと。その代わりVtuberがかつての過激ファンのたまり場になったわけだ。

 

昭和アイドル好きとかもこんな感覚なんだろうなぁ笑

島崎和歌子の昔結構可愛いみたいな。今のガハハ酒好き姐さんの姿もいいし、荻野目洋子も今昔両方魅力がある。

正直福原遥以外、今の若手女優とか全然興味わかないしなぁ。渡辺麻友は引退してしまったし、KARAのハラはもはやこの世にすらいない。

あえて今、島崎和歌子ファンを極めるとかもありか笑

 

これから長続きするのはキャバクラ型コンテンツより、老人ホーム型コンテンツの時代かもしれない。

気長にハルヒの新刊を待つ人生ってのもありなんだろうね。あとゾイドとかとっくに終わってたものが復活するみたいなこともある。デジモンは虎の子の初代リメイクで無事コケたが。

 

あと特に海外人気のあるスポーツは絶対終わらず毎年新しい何かがある。逆にガラパゴス特化で安泰な将棋とかも人気は盤石で、コアな昔ながらの考察好きでオタク気質な人はそういうところに集まっている時代だ。

それぞれが老人ホームを見つける時代である。

 

そしてネットキャバクラなんかより行きつけの居酒屋を探すことの方が結局虚しくない。訳もなく居酒屋が江戸時代から廃れずに現存しているわけではない。

まあ一人でチェーン店以外入れないような層の受け皿にもなっているので彼らにとっての代替にはならないだろうが笑

 

ストロングゼロ飲みながらVtuber見るのが一番手っ取り早く安く癒やされるということを発見した日本の男たち。そもそもお酒飲まなくても楽しめるのでお酒弱い人やや健康意識高い人でも都合がいい。何気に安いカラオケ酒場でも席代と相手にお姉さんに出すお酒台がどんどんいるからね。相手も商売だからどんどん飲ませようとしてくる。

 

美人の若い彼女作ってディズニーランド行くことは努力も才能も金人脈も運も環境も必要だが、どんな底辺男でも200円ですぐさま手に入る幸福が目の前にあるわけだ。

ガールズバーだってオードリー若林がそこで話術鍛えたようにコミュ力やある程度の身だしなみは必要だ。

 

その上ああいうところは、姉ちゃんの機嫌取りのために相手の分まで酒を買わないといけないので、現代の貧しい男たちにはVtuberがちょうどいいのだろう。

女性相手のお店というのは金払って喜ばせてもらうのではなく、金払って逆に喜ばせてあげないといけない世界なので、ガールズバーやキャバクラがバカバカしいと考えるオタク達がまだマシだとVtuberに行く。

ちなみにオードリー春日は、サービスのいい外国人パブか熟女店に行くらしい笑

 

まあどうせ見るならそもそもFC2とかでエロ配信見たりチャットレディと話せばいい気がするけど、カオナシやバチャ豚はいい年して純情を求めてるんだろうなぁ

ひろゆき「そもそもアダルトに金を使うのがわからない」

ホリエモン「いや、ニューハーフの凄いのがあるんだよ」

(これ実際に言ってたこと)

 

まあ男というのは本質的に孤独で哀しい生き物よ

だんだん娯楽や居場所も無くなっていくし、老人ホームコンテンツを見つけないと寂しい、そう肌寒い年の瀬に思うね笑