リーガエスパニョーラと言えば現代サッカーにおける世界最強リーグでありレアル・マドリードやバルセロナという世界中の憧れを集めるクラブが覇を争っている。
クラシコは世界中の注目を集め、ほとんどのサッカー選手がこの2強を目指す。
そしてその2大メガクラブ以外にも実力のあるクラブが存在し華やかなテクニックを持つ選手が多いことで人気だ。
スペイン文化はまさにサッカーと共にある。
世界で最も熱くもっとも華やかなのがリーガだ。
そしてそれは日本人にとっても憧れのリーグである。日本で一番人気があるクラブはバルセロナだし、リーグとしての人気も非常に高い。当然日本人サッカー選手もリーガを目指す。
しかし現実として日本人選手の多くがこの厚い壁に跳ね返されてきた。
最近ではハーフナー・マイクが契約を解除され清武弘嗣がセビージャでスタメンを外され出場機会の無さに苦しみ移籍が噂されている。その中でかろうじて乾貴士が頑張っているのが現状だ。
かつてのアギーレ監督は日本人トップレベルの選手は十分活躍できると言っていた。
全盛期の本田長友香川ならもしかしたら通用したかもしれないが清武が苦しんでいるのは正直意外だった。代表では絶好調で日本で一番上手いと言ってもいい清武が通用していないのは日本サッカー界にとって衝撃。
とはいえまだ1年目だしそもそもセビージャのレベルが高すぎた。
最近本人は「セビージャの選手はコネて相手をはがす。自分もそのプレーに練習で取り組んでいる」と口にしているのでスペイン適応の可能性はまだ多いにある。
清武と乾が何とかしがみついて評価を勝ち取ればようやく「いつになったら日本人がリーガ・エスパニョーラで成功するのか」と言われる時代は終わるかもしれない。
しかしそれでもやはりリーガは日本人選手にとって鬼門と言える。
・言葉が通じなければ話にならない。スペイン語が必須
・日本人が持つ特性の選手はスペインにいくらでもいるのでオファーがない
・オファーがあってもかなり条件が悪いため日本人の実績があるドイツリーグに行きがちなので挑戦者がそもそも少ない。
やはりかなりシビアなリーグであるというのが現状。
乾貴士がリーガ挑戦のインタビューで「ブンデスリーガに比べて圧倒的に速いしねちっこく最後まで守備をしてくる」と言っていたがドイツでできていた日本人が得意とするプレーが急にスペインでは通じなくなる。
それでも乾は何とかハードワークを繰り返し、何度か得点を奪い徐々にではあるがスペインリーグでの日本人の評価を勝ち取ってきている。
「サイドを切り裂いたダガー」と評されたこともあり通用しなくはない時代になりかけてはいる。
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ただ挑戦者が少ない現実はある
セビージャに移籍できた清武がレアケースなだけで、代表主力級がやっとリーガの微妙なクラブにいけるぐらいなのが現状。そこですら通用しない。そうなれば主力クラスはもっと年俸がいいところいく。リーガは二強とそれ以外のお金ないクラブが極端なのが難しい。最近ではアトレティコもかなりすごいけど同時にレベルもかなりハイレベル
2010年南アフリカワールドカップ直後は「本田圭佑がアトレティコ・マドリードだったらいいんじゃないか」とかよく言われて「うーん、アトレティコか~」という微妙な反応もあった。今やアトレティコなんてビッグクラブで日本人選手は誰一人として通用しないレベルにある。
バルサ、マドリー、アトレティはまだ日本人にとっては雲の上の存在。
それ以外のクラブだと他リーグの同格クラブにくらべ年棒が低い。
そして年棒が低くてもいい若手とかは、今度は三強以外のクラブでも実力が足りずオファーがない。
そもそも三強というけどその下のバレンシアやビジャレアルなんかでも、内容や技術レベル的にはローマやユベントス並に高い。簡単に行けるレベルじゃない。
日本人のテクニック、そしてスペインで通用するようなアグレッシブさ、そういうものが底上げされたときにようやく行けるようになると思う。
特性が違うドイツだったら行きやすいけどリーガに在籍する選手の多くが日本人の上位互換タイプなだけに難しいよね。
安いし実績あるしで日本人はドイツでは重宝されてる。
でもスペインでは似たようなタイプでもっとすごい選手がいっぱいいるし通用するレベルの選手は年俸高すぎる。
仮に全盛期の頃の本田や長友がバレンシアやビジャレアル行けたとしたらミラン、インテルよりもう少し安い給料で頑張らないといけない。でもそのバレンシアやビジャレアルでもぎりぎり出られるか出れないかのレベルだと思う。そうなるとなかなか日本人にとってリーガはメジャーな挑戦先にはなりにくい。
そのレベルだったら日本人ではトップクラスだから他リーグの強豪に行く。
その条件の選手が日本人の若手でも普通にいるくらいになったときようやくスペインのクラブに数多くの日本人選手が在籍する時代になると思う。
スペイン人や南米人並みにうまいことに加えてプラスアルファがないと日本人はそもそもいけないんだろうなぁと思う。圧倒的に凄いワールドクラスになってバルセロナやレアル・マドリードに行くのはまだ先の話。
現状乾が「バルセロナと戦えて感動した。カンプ・ノウにこれてよかった」というレベル。そのバルセロナ側の選手にはなれていない。
いつか日本人選手がリーガに数多く在籍し、主力として活躍する時代が来たらその頃の日本代表はかなり強くなっているはずだ。
最近のCLの優勝はほとんどがリーガ勢。決勝がリーガ同士になったこともあったし、ELもリーガの独擅場。
間違いなくサッカーの主役はリーガエスパニョーラ
そのリーガで主人公になる日本人選手が現れれば日本代表も世界の主役になれるかもしれない