elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

農耕民族の日本人がサッカーで成功するにはどうすればいいのか

サッカーはいわば現代における狩猟のようなスポーツだ。

ゴールを奪うという行為は獲物をしとめる行為に等しい。11人の仲間たちが共にゴールという獲物を狙うために協力し合う。

シュートという行為は弓矢などで獲物に狙い撃つ行為である。

そのように狩猟本能を刺激するからサッカーは楽しいしこれだけ人気がある。現代において気軽にやれる狩猟がこの競技だ。

狩猟本能

外国人フォワードは狩猟のようにゴールを奪っているとよく言われる。ゴールハンティング、ゴールゲッターという言葉のようにゴールはまさに獲物だ。そのため根本的に狩猟民族が有利というのが背景にある。それゆえに日本人フォワードは世界でまだそれほど大きな実績を残せていない。

欧州人やアフリカ人、南米人には狩猟民族として本能があり本能でゴールを奪うことができる。その一方で我々日本人は農耕民族であり彼らと決定的な差があるのも事実だ。そのためによく日本人はサッカーに向いていないと言われる。また農耕民族としての特性から横並びの文化や和を尊ぶ文化が尊重され現状を打開する個人や「個の力」がないともよく言われる。日本サッカー論だけでなく日本文化論の文脈においても農耕民族化狩猟民族かという話題は取り上げられる。

 

しかしそもそもの反論として日本人にも狩猟民族の遺伝子は存在するし狩猟の文化もある。縄文時代は狩りもしてただろうし、もっと遡れば石器時代のように確実に狩猟をしていた時期もあっただろうし。日本列島に日本人がいたころだけでなく日本列島にたどり着く前も含めれば遠い遠い先祖は狩猟をしていたのだ。

それゆえに呼び覚ませば十分に狩猟的なことは可能だと自分は考えている。日本人にも狩猟本能を呼び覚ませてゴールハンターを誕生させることができる。

更に農耕民族としての特徴が必ずしもサッカーにおいてマイナスではないのだ。農耕民族としての特徴もサッカーにおいて大きく役に立つ可能性は十分にある。

そうやって人工的に呼び覚ませた狩猟本能+発達した農耕民族としての特性を組み合わせればかなりバランスが良くなるのではないか。

そのためにはまず狩猟本能を呼び覚ます必要がある。

 

とにかく子供たちに狩りのようにゴールを奪え、ハンティングをしろと徹底的に教え込む必要がある。狩りをやる感覚を子供たちにやらせる。現代の時代に狩りができる貴重な機会がサッカーなのだ。

そもそもサッカー自体お行儀のよいスポーツじゃなくてもっと本能の発露のようなものだ。

お行儀よくおとなしいだけじゃダメ。厳しい争いを子供のころから乗り越えなければ世界には勝てない。実際メッシが幼少期に育ったアルゼンチンの環境もプロ顔負けに削りに来ている。そこを乗り越えてメッシは育った。子供のころから「戦闘」「狩猟」をやっているのがアルゼンチンなのだ。

「スポーツは心の教育です」と美しいことをやっているだけでは到底太刀打ちできない。

更に言えば優秀なストライカーはゴール前で非常に落ち着いている。冷徹なまでの落ち着きがある。冷静さは狩りにもサッカーにも必要。

しかしおとなしい=冷静ではない。

熱さの中に時として冷徹な駆け引きとして冷静さが必要になる。

とりあえず枠内に飛ばせ、とにかくシュートを打てといわれるがその中でも冷静に駆け引きをして相手の弱点に決めきる、それは狩りにおいて冷静に獲物の急所をしとめる行為と似ている。このように狩猟本能を全開にしてサッカーをする。しかし、狩猟は同時に頭も使わなければならない。

このように頭を使う面白さも狩猟にはある。

この2つを両立して最強のハンターになる、それくらいの勢いでサッカーをしなければ本物の狩猟民族のチームには勝てない。

 

しかしそれだけでなくチームワークも狩猟には必要。

シャチが協力して獲物を捕まえる感覚でみんなでチームプレーしてゴールを奪う事も大事だ。日本代表の試合でも上手くコンビネーションが決まって強豪国から素晴らしいゴールを決めた試合がある。日本人はそういうチームプレーが得意だ。

しかしそれは皆で畑耕そうみたいなノリのチームワークではなくシャチが獲物を協力プレーで捕まえるというノリでのチームワークになる。チームワークの種類にも長期的な連携と、瞬間的な連携が存在する。この瞬間的な連携を徹底的に極めることが日本代表を強豪国に飛躍させるうえでカギになってくる。

 

それと同時にやはり長期的な連携も必要だ。普段時間をかけてチームを作ることや選手能力を育成していくという行為はかなり農耕的な部分がある。ここは農耕民族の良さを前面に出して、丁寧にみんなで協力して作り上げていくべきだと思う。

狩猟本能を呼び覚ます部分は呼び覚まして農耕民族の良さが役に立つ部分では、その特性をフルに生かす。

これができれば日本サッカーももっと強くなるんじゃないかなと思う。

日本サッカーにはまだ大きな可能性がある。日本人の良さを向上させつつそれまで重視してこなかった部分をさらに育成する。そうすれば十分に世界に対抗できるのではないだろうか。