elken’s blog

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サッカーフランス代表さん、若手が凄すぎてW杯優勝待ったなし

フランス代表と言えばかつては育成アカデミーの代名詞だった時代から少し低迷期に入っていたが、ここ最近再び育成大国であることを示し始めている。

 

元々サッカーフランス代表は移民系選手の宝庫でありティエリ・アンリやジネディーヌ・ジダンはその象徴例だが、昨今はポグバ、ヴァラーヌ、カンテ、サニャ、コマン、ラビオ、ユムティティなど更にバラエティに富んでいる。

 

ここ最近のフランス代表は完全に有望な若手選手の宝庫として覚醒しており、次から次へと新しい選手が世界的スターへの切符を手にしている。

 

EURO2016こそ決勝で栄冠を逃したものの、近年最も力をつけている代表チームといっても過言ではなくロシアワールドカップでは間違いなく優勝候補の一角だ。

アントワーヌ・グリーズマンとポール・ポグバという二大スターを筆頭に新世代の選手が全盛期を迎えるのがちょうど2018年に開催されるロシアでのW杯になる。

2014年にドイツ代表が人種混合チームで優勝した例を見ても、現代サッカー界は他民族チームでなければ勝てなくなっている時代に差し掛かっているとも言える。

もしかしたらここにオーバメヤンも含まれていた可能性があるのだから恐ろしい。

 

ベンゼマ、リベリー、ナスリの時代から世代交代に悩んでいた時代が嘘のようであり、近年最も活気がある代表チームだ。このサイクルはブラジルワールドカップでフランク・リベリーのチームから脱却したときに始まったとも言えるだろう。

サッカーフランス代表

日本代表の立場からすると本当に反則級であり、20年に一度レベルのフィジカルエリートが毎年無尽蔵に何十人と輩出されるようなものだ。

それこそバスケットボール黎明期に黒人選手の投入が暗黙の了解で制限されていたような事例に近く、フランス代表はそういった制限無しで無限にアフリカ系選手を投入しようとしているチームだ。アフリカ系だけでなく、フランスの旧植民地は想像以上に広域に渡っており無尽蔵という言葉が適切である。

 

ただでさえ子供の数が少なくなり少子化の時代に向かいつつある日本は、人材を他のスポーツやスポーツ以外の部門とも取り合っている状態にある。

一方で世界は移民混成のチームがスタンダードになりつつあり、むしろこれから欧州が更に有利になっていく時代だとも言える。例えばベルギー代表は移民を"解禁"するような形で、一躍世界の強豪国に躍り出た。

逆に移民混成の代名詞だったオランダ代表は近年有力な移民選手に恵まれず低迷しつつある。

サッカーのステッカー,Franceフランス代表チームのウインドーシール

 

フランスと日本の状況は全く違うので一概には比較できないが、豊富な資源に恵まれた産油国相手にどう立ち向かうかという日本経済の状態とも似ている。

経済では資源に恵まれない国として工夫してきたが、スポーツでもフィジカルに優れた人材という意味では決して恵まれていない。

 

これからフィジカルエリートが無尽蔵に存在する西アフリカを支配していたフランスの黄金期が始まるのか、それとも、全く異なるトレンドが現れるのか、可能性で言えば前者の方が確率的に高いはずだ。

 

むしろサッカーにおいてフランスの時代はここから始まったばかりであり、フランスにどう対抗するかという時代になっていくかもしれない。

かつて植民地を保有し、いくらでも若い世代がフランス国籍をサッカーのために保有しようとするならば少子化を迎えつつある先進国は対抗できなくなるだろう。それでいながらフランスには最先端の育成組織があり、世界5大リーグに数えられるリーグ・アンが存在する。

近年クラブチームレベルでも、パリ・サンジェルマンが本格的にメガクラブになるために台頭しつつあり、フランスの時代が始まったという印象は強い。

21世紀がグローバル社会へと舵を切りつつある時代において、その時代の流れを最も濃厚に反映しているのがフランス代表だと言えるだろう。

その試みが正しいかどうかを判断する判断材料としては、ロシアでのワールドカップが一つの試金石になり得るだろう。