グアルディオラのサッカー哲学
正直自分はこの頃の時代を知らないので歴史的資料としても面白かった。
まさかペップがあれほどの活躍をするとは予想していなかっただろうなぁ。
このブログでもペップは新米監督なので後ろ盾はしっかりしてほしいとか
現役時代の名声を傷つけなければいいが、というような心配がささやかれている。
しかし現実としてグアルディオラはとんでもない監督になった。
就任初年度でバルサを大改革し圧倒的なチームを作り上げた
フットボールの歴史に名を残すような偉大なチームを作り上げた
更に面白いのがバルセロニスタのモウリーニョを監督にしてほしかったという意見
実際にはモウリーニョはインテルで指揮を執り6冠を成し遂げる。
今思えば信じられない。モウリーニョ時代のインテルはクラブワールドカップで見たけど確かに凄かった。
あの頃のインテルは本当にかっこよかった。
その後レアル・マドリードの監督となりグアルディオラと壮絶な戦いをすることになる。
グアルディオラの偉大な改革は、ロナウジーニョ、エトー、デコなどを放出して
チャビ、イニエスタ、そしてメッシ中心のチームに変えたこと
さらにセルヒオ・ブスケツをチームの軸にした。
普通だったらなかなかこの改革はできない。
とんでもない先見性の持ち主だし、自分のしたいサッカーのためには過去の実績など関係なく純粋に能力で判断する。
歴史上あれだけ徹底的にパスを回し崩すことにこだわったチームはない。
カウンターチャンスですらパスをつないだし、クロスもほとんどあげなかった。
そしてペナルティエリア内での細かい連携もハイレベルに高めあげた。
ここで普通なら打つという段階でもさらにもう一段階、二段階崩すことにこだわっていた。
あれほど美しいチームはなかった。
まさに自分の理想として思い描いていたチームが存在していた。
本当に美しいサッカーをしていた。
ペップバルサはサッカーの歴史上もっとも美しいチームだった。
それまでクライフなどの監督が挑んできた美しいチーム作り
その理想がまさに花開いたような理想の極致だった。
ペップバルサ時代の絶対勝てない、これは反則だというようなオーラ
引き分けでも事件のように扱われたあのチーム。
現在のエンリケバルサはその領域を目指せるか。
非常に楽しみである。