elken’s blog

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日本がバルサのサッカーを取り入れるにはパス以外も必要

バルサの弱点はその屋台骨となるパスサッカーが上手くいかない時、リズムが悪いときに停滞するということ。

4-1で負けたセルタ戦なんかは自分たちがやりたいリズムになれなかった。それがしっかり機能するまでに時間がかかる。

その間にゴールを獲られてしまうと厳しい。それで相手のリズムにされるとチーム全体がなかなかうまく行かなくなり始める。ノリ始める、機能し始めるまでに毎日ロンドやパスワークの練習を繰り返しているバルサの選手でさえ苦労する。確かに自分たちが楽しくサッカーをできているときはバルサは恐ろしく強い。そしてそれを押し通せるだけの能力がバルサにはある。それを押し通すことでバルサはこの地位を築いた。

やりたいことを押し通して勝つことのできるチームはバルサ以外にほとんど存在しない、好きな事だけをして結果を出せる人がほとんどいないように。

しかしそれがうまく行かない時にバルサはかなり苦戦したり、脆く崩れることがある。

年がら年中一緒にやって、ずっとパスサッカーやってるにもかかわらず機能しない時はなかなか機能しない。機能するにしてもそれまで時間がかかる。

あのバルサですら苦労する、それがパスサッカーのむずかしさ。

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そしてバルサの強さはパスサッカーだけではないという事。

この記事には前節のマラガ戦をヒントに書かれてある。

自分自身この試合を見ていたが、なかなかバルサ楽しくやらせてもらえていないな、というのを感じた。

日本に「バルサのサッカー」は向いていないのか? マラガ戦、明暗を分けた“原理”の有無 | フットボールチャンネル | サッカー情報満載!

この記事の要約

バルサは対策されてうまくかない時でも決定力のいるフォワードがいるから何とか勝てる

・結局はフォワードの決定力。世界ではフォワードが高い給料をもらってる。日本はJリーグの高年俸者がフォワード以外ばかり、フォワードが評価されてないので育たない。

 

バルサやスペインサッカーに近づきたいならフォワードを大事にしろという論調

これには自分も賛成

実際MSNトリオにしても、その前のビジャ、サンチェス、イブラヒモビッチ、アンリ、エトー、ペドロなども得点力は非常に高い。バルサは伝統的な3トップの一角には攻撃力のあるフォワードを置く、そしてその傾向は近年ますます強くなっている

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ペップバルサのような中央のメッシを大事にして両翼を脇役にするようなサッカーですら、ビジャやサンチェス、ペドロのような得点力のある選手を置いていた。

個人的にペップバルサのやり方であれば、もっと中盤色の強い選手を両翼においても成り立つのではないかと思っていたが、それでもフォワードらしいフォワードを置き、彼らにパスサッカーのパーツになることをさせていた。

バルサを作り上げるには、3トップに決定力のあるフォワードは不可欠。得点力がなければバルサスタイルは成り立たない。

そしてもう1つ自分の意見を加えるならばドリブルの重要性はバルサを論じる上でもっと注目されるべきものだと思う。

バルサはパスサッカー、ポゼッションサッカーに見えて実はかなりドリブル能力が高い人が多い。ネイマールスアレス、メッシの打開力でゴールすることは見慣れた光景

ジョルディ・アルバ、トゥラン、イニエスタもドリブルはかなり上手い。

パスサッカーの神ともいえるチャビですら、ペドロ曰く「チャビはいざという時のドリブルは抜群に上手い」

ドリブルのイメージないマスチェラーノですらスペイン・スーパーカップ第二戦で急に最終ラインからドリブルで持ち出し始めて一気に流れ変えて、それがきっかけでゴールになった。この試合バルサはなかなか点が取れずにいたが、マスチェラーノの空気をかえるドリブルによって先制した。

ドリブルとまではいかなくても、セルヒオ・ブスケツは相手との超至近距離でなんなくい相手のプレスをなすことができる。

実はバルサはドリブルやキープができる人を大量に集めたチームなのである。

ドリブルにしろキープもとにかく相手との接近戦があってこその戦術

相手ブロッグと離れた距離や身体接触を避けるだけのパスを回せないのならゴールには近づけない。打開力がなければ引いた相手には対応できない。

バルサはパスサッカーに見えてドリブルをかなり評価する、ドリブルが上手くなければバルサには行けない。

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そして当然3トップには世界トップクラスの得点力も求める。

実際バルサのサッカーを見ていると、ドリブルによる打開力から流れを変えて崩しを始めることも多く、ドリブルとパスの連動こそ強いという事を証明している。ドリブルとパスの組み合わせがキーになっている。

バルサのパスサッカーは実はドリブルが多用されており、ドリブルに依存しているといってもいい。その使い分けや組み合わせに彼らはインテリジェンスがある。

ドリブルの出来る選手がそろっていない時のバルサはかなり停滞感がある。

メッシのように中央の密集地帯でドリブルができる選手がいない時は、ただ相手ブロックの外で回すだけで最後は大まかなクロスに頼る、という光景になることが多い。

メッシが不在の時のタタ・マルティーノ時代では特にこういう状況になる試合が多かったがその時は本当に停滞感、行き詰まり感ばかり感じていた。

ドリブルのないパスサッカーは先の見えない、ただ持たされているだけのものになることが非常に多い

グアルディオラ並に徹底的にパスサッカーをするにしても弱小相手には通じても、強い相手に強固なブロック作られたら難しい。実際ペップのバイエルン・ミュンヘンアンチェロッティのレア・マドリードと戦ったときには、徹底的にブロックを作られその外でパスを延々と回すしかなかった。

あの試合、もしバイエルンにペップバルサ時代のメッシとイニエスタがいればそのレアル・マドリードの密集にさえ入っていくのではないかと思ってみていた。

バイエルン・ミュンヘンのメンバーですら質が低くてペップの理想はかなえられない

結局は細かい場所でドリブルできる選手がいて、その選手が他とドリブルを使いながら連動して、そして決定力もある状態がバルサがうまく行く時。

バルサのサッカーはパスが上手い人が集まってるからできるわけではない。

正確にはパスや連携もできるドリブラー、ストライカーが集まっているからこそ実現可能なサッカーと言えるかもしれない