elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

スポーツにおいて成長期に食べることもトレーニング

スポーツというのは何も練習をするだけが大事ではない。

食べることも休むことも立派なトレーニングの一環でありこの基礎をおろそかにしていてはどれだけすぐれた練習をしても意味がないのだ。

その中でも特に日本ではまだ成長期に食べる事の重要性は認識されていない。

世界と戦うスポーツにおいて日本人選手のフィジカル不足は常に問題になりその部分が決定的な差になっていることも少なくはない。その問題を見て「結局日本人はフィジカルが弱い」「日本人の体は貧相」「移民を入れないと解決しない」と結論付けるのが日本のスポーツファンでの間では日常光景になっている。

 

まるで日本人選手が先天的にどうしようもないフィジカル不足であるかのように言われるのだ。

しかし海外のスポーツ関係者はその問題に対して「そもそも日本人は食べる量が圧倒的に少ない」と指摘する。

真の問題点は食べていないことにあるのだ。

海外の食事などを見ても日本のMサイズが海外のSサイズだったりするし食材でも量が非常に少なかったりする。日本人が物を食べない背景には食品が高価だという事も背景にあるかもしれない。食品の輸入国であり生産国ではないのでそれほど安くなかったり量が少なかったりするのだ。

そのため幼少期や成長期に食べる量がどうしても少なくなってしまい最終的に骨格や体格の面で大きな差をつけられてしまう。

成人してからトレーニングをして体を大きくすること自体は可能だ。

しかしそれは見せかけの筋肉や表面上の大きさでありそれらを支える骨格の部分では成人してからのトレーニングではどうにもならない部分がある。

そのために成長期にどれだけ食べて体の基礎を作るかが重要なのだ。こればかりは18歳を過ぎてから一人で独自にやっても絶対に不可能な事であり親や周りの人間がサポートする以外に方法がない。子供のころはトレーニング意識が低く食べる事に無頓着になる場合がある、今食べることの重要性にその時は気づかず成人してから「食べておけばよかった」と後悔したときにはもう遅い。

 

よく外国人スポーツ選手とのフィジカル要素の違いで骨格があげられる。身長は同じだが骨の太さや首の太さ、足の太さなどが決定的に異なっているのだ。それは確かに民族的な理由もある。しかしそれが全てではない、やはりその背景には食生活の要因がある。単純に量が少ない事はもちろんだがタンパク質系の食事が少ないのも問題が。

たとえばアルゼンチン人サッカー選手は牛肉生産大国、消費大国だけあって子供の頃に非常に牛肉を大量に食べて育つ。そのために筋肉や骨格が育つ構造になっている。

日本では牛肉の部分で真似をすることはできないが例えばで代替することは可能だ。牛を大量に育てる土壌は存在しないが広大な海が日本には存在する。その最大の利点を生かして魚を食べることも重要だ。実際アルゼンチン代表リオネル・メッシは怪我がちだったが魚主体の食事に切り替えて怪我が減ったと言われている。

むしろ日本の環境は魚にこれだけ恵まれているという点でアルゼンチンより有利だという事すらできる。現状魚の消費量は年々落ち込み、その調理のしにくさもあり敬遠されている。タンパク質摂取と魚介類摂取の重要性を広く認識させていくことも日本のスポーツ環境の育成において重要なこの1つだと言える。

 

また食べるだけでなく最終的には寝ることも大事だ。どれだけ食べても寝なければ意味がない。寝ることはいわば最後の総仕上げと言える。

しっかりトレーニングし成長期に睡眠と食事で体の基礎を作り上げることがアスリートの育成において非常に重要だ。

そしてそれらは成人してからではどうしようもできない物でありこの時期のサポートを周りの人間がする事や、10代の頃からそのことを本人も意識し続けることも大事だ。

例えば本田圭佑は高校サッカー時代にプロテインを大量に購入して自分で体作りをしていた。食事だけでは足りないのでプロテインで補う事もスポーツに置いては非常に重要だ。しかしこのプロテイン摂取もできれば小学校高学年ぐらいから日本でスポーツ選手を目指す家庭では常識的な習慣にしていくことが理想だ。

 

確かに日本人のフィジカルは外国人に比べて劣っている部分もある。しかしそれでもまだ努力の余地はある。先天的な問題だとすべてを片付けてしまうのではなく習慣的な問題もあることを認識するのがまずはスタートだ。「移民を入れるべき」と考える前にまだできることは数多くある。

魚料理や肉料理、チーズ料理を増やし、プロテインなどで補うと言ったことがスポーツをしている子供がいる一般家庭で当たり前になっていけば日本人のフィジカル改善の余地はまだ多いにあるのではないだろうか。