elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

SMAPが解散した後のジャニーズを見て思う事

去年SMAPが解散してだいぶ月日が経って、ようやく「SMAPがいないジャニーズ」が日常の光景として受け入れられるようになってきた。

それ自分個人の感情だけではなく世間の認識のあり方もSMAPがもう存在しないことをごく普通の事として考えるようになっている。

 

それだけ去年のSMAP解散騒動というのは日本全国のいろんな人の関心を集める大きな出来事だった。

ちょうど去年の今ごろ「今年でSMAPは最後」と言っていて、それからもうすぐ1年が経とうとしている。

そんなSMAP後の"元年"だった2017年のジャニーズ界は混沌に満ちており、SMAPの不在がじんわりと効きはじめてきた年だったと言える。

 

あれほど偉大だったSMAPというグループがもう解散したんだなと自分が実感したのは本当に何気ない日の事である。

テレビで前に録画していたハードディスクに溜まっている番組を自分は定期的に見ていて、その中には長らく見ていなかった数年前の物もある。

そこに「おじゃマップ」にSexy Zoneの中島健人が出演するという回があって香取慎吾とまだ茶髪時代の中島健人が沖縄ロケで共演していたのだ。

 

これを見てぐっと来た自分がいて、「もうこういう光景を見れないんだな」と長らく見ていなかったその過去の番組を今になって見て様々な思いにかられた。確かに香取慎吾は今も出演しているし番組も存続してはいる。しかしジャニーズのタレントがこうして同じ事務所同士で先輩と後輩として共演することというのは今後もうないんだろうな、と。

元々SMAPとセクシーゾーンは飯島派閥で実は派閥問題があった時代はSMAPとの共演の方が多かったし、Kis-My-Ft2などもこの系譜に入る。

 

SMAPというグループに助けてもらった後輩のグループはとても多いし、SMAPファン以外からの恩みたいなものもかなり多い。

そういったSMAPのいなくなって気付く大きさという意味では、ジャニーズに興味ない人でもスマップは好きだと言う人が本当に多いんだなということを最近改めて感じる。

全然ジャニーズに関係ないブログを見ていてもSMAP解散については触れていたり、「好きな曲がいっぱいあったのに今後聞けないと思うと寂しい」「5人で見れないのは悲しい」と語っていたりする。

 

更にその後釜としてジャニーズ事務所が売り出そうとしている嵐は、現状SMAPの不在を埋めるほどの存在感を出しきれていない。

紅白歌合戦の司会を5人のローテーション制にしたり、東京五輪に向けて着々と準備を進めているもののむしろ全盛期と比べて明らかに勢いを失っている。

元々SMAPと嵐は比較できないとさえ言われていたし、右肩上がりで快進撃を続けるはずだったその嵐に今年スキャンダルが続出してかつての勢いを徐々に失い始めているのも事実だ。

 

確かにSMAPにも数多くのスキャンダルはあったがそれでも人気が衰えないどころかそれが次の飛躍の要因になることさえもあった。

嵐はあくまでまだ「アイドル」で一般タレントの領域には踏み込めていない、そう感じたのきっかけはまだ嵐ファンのほとんどがアイドルファン的な層だということを明らかにした一連のスキャンダルラッシュだ。

嵐の場合現状もまだアイドルファン、ジャニーズファン的な支持者が殆どで、元々2010年代に入り全盛期のAKB48と熾烈なオリコン争いを繰り広げていた頃とファン層はそれほど変わっていない現実が明らかになった。

AKB48が人気になったのとほぼ同じ理由、つまりアイドルファンからのコアな支持によって嵐は人気を確立した。ただそのアイドル的な支持はスキャンダルに対して致命的に弱い。

アイドルであることに加えて一般タレントとしての付加価値がまだ足りないのが嵐の弱点だと言える。

もちろこれはまだ過程の段階であるし、ここから嵐がどう進化していくかはもちろん自分としても期待しているしとにかく今年はいろいろ変化の年だった。

SMAPがんばりますっ!!2010 10時間超完全版 [ SMAP ]

 

失って気付く大きさという表現が一番正しい。

SMAPの存在って日本の芸能界にとってこんなにも大きかったんだなと再認識することいなったのはそういう何気ない日常の一コマがきっかけだ。

こういう何気ないいろんな場所で少しずつSMAPがもう解散しているんだと感じることは今後増えていくかもしれないし、じんわりとその影響がすでに1年で出てきている。

 

例えば最近インターネット番組で香取慎吾、草なぎ剛、稲垣吾郎の3人が出演する番組が大きな盛り上がりを見せたことはジャニーズ事務所にとっては大きな衝撃だったはずだ。

主力メンバーは残留しているから3人の影響力はそれほどではないと考えていたのだとしたら、ジャニーズ事務所の認識は間違いだったことになる。

ジャニーズ事務所に大きな利益をもたらしたSMAPは、本当に解散騒動が出始める直前まで「コンサートをすれば今もトップクラスの人気」と言われていたし現在も存続していれば毎年さまざまな層の人々を動員できていたはずだ。

 

その解散以降、SMAPのいなくなったジャニーズ事務所は大きな打撃を受けているという報道が増え始め"反ジャニーズ"的なメディアの論調も以前に比べて明らかに増加した。

「ジャニーズ恐れるに足らず」とでも言えばよいのだろうか、とにかく風向きは徐々に変わり始めているという印象を受ける。

芸能界に冠たるジャニーズ事務所も昨今のインターネットの時代にいよいよ舵を切らなければいけないという事を、退所した3人の活躍を見て痛感したのではないか。

 

もちろんこれがジャニーズの改革のきっかけになり新しい時代のスタイルに生まれ変わる要因になれば、それは変革に伴う必要なプロセスだったと語られる日が来るかもしれない。

このSMAPの解散は1960年代から続くジャニーズ事務所の歴史において間違いなくターニングポイントの一つになるだろう。そして芸能界とそのあり方にも大きな影響を与えることになるはずだ。

それは元SMAPメンバーのネットでの活躍が芸能人の新たな表現の場を証明したという意味でも、更にジャニーズ事務所が今後ネットに進出するという意味でも大きなきっかけになる。

実際に徐々にジャニーズはネット解禁を進めていて、その途中に元SMAPメンバーの活躍が明らかになった。これは確実に事務所も把握しているはずなので今後の活動に何らかの影響をもたらすことは必至だ。

 

ジャニーズがどう変わるのか、そして事務所や芸能界がどう変わるのか。

今年はその大きな節目の一年だった。

来年ジャニーズはどういう方向に向かっていくことになるだろうか。ただ一つ言えるのは自分はそれほど悲観していない、どんな変化の時も必ず上手く行っていないように見える時期を経験するものだからだ。

元々SMAPも光GENJIブームが終焉してジャニーズが流行らなくなった時にデビューし不遇の時代を経験してから大きくなっていった。ジャニーズの長い歴史においてそういう時期は度々訪れる、今はそういう過渡期なのかもしれない。

今後ジャニーズ、ひいては芸能界がどうなっていくかにこれからも注目していきたい。

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