elken’s blog

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カルロス・テベス、泣きながら中国リーグから逃亡か?

世界最高年俸で中国リーグの上海伸花に移籍したテベスがこのたびすでに退団を希望しているとの報道が出ている。なんとたった2ヶ月で中国や上海の環境に嫌気がさし退団を希望しているというのだ。

アルゼンチンメディアの書いていることなので信憑性は怪しいがこれが本当だとしたら近年のサッカー界における最大のお笑い移籍になるだろう。

46億円の年俸を捨てて、むしろ7億払ってまで上海伸花退団となれば一体何がしたかったのかと思わずにはいられない。

YOUは何しに中国へ?

 

カルロス・テベスさんの最近の経歴

ユベントスで10番をつけ大活躍し、まだ欧州のトップレベルでやれるにもかかわらず母国アルゼンチンのボカ・ジュニオルスに移籍。

その後「お金には興味がない、ボカの人々のために戦う。サッカーにはもっと大事なものがある」と宣言したが46億もらえてメッシやロナウドを超えられるとわかった途端中国スーパーリーグへと電撃移籍。

しかしそのクラブはJリーグのクラブと対戦したがその試合に勝てず「テベスってこんなしょぼかった?」「消えていた」などと言われ、AFCアジアチャンピオンズリーグにすら出ることができない結果に。

テベス

更にこのたび中国での生活になじめず指揮官とも対立していると報道され今に至る。わずか2か月で中国から泣いて逃亡する結果になるのか。中国一体どんな恐ろしいところなんだ。

さすがにアルゼンチンメディアのよくわからない報道だし「おまえアルゼンチンに早く戻ってこいよ」的なアルゼンチン人記者の願望含めた記事であるんじゃないかなと考えられずにはいられない。スペインメディアですらめちゃくちゃなのだからアルゼンチンのサッカーメディアはさらに滅茶苦茶である。

「よくわからないことを書かれる」と言うサッカー選手は多いし、日本代表でも大迫勇也が現地のドイツ新聞に「ホームシックにかかっている」と報道されて後に否定している。「日本の春は綺麗ですよ」といっただけなのに「日本に帰りたがってる」と拡大解釈され新聞を売るために大げさに書かれたのが真実だ。

このようにサッカーの世界では新聞を売るための記事がまかり通っている。にわかには信じたがたいし、せめて46億円サボリながらでももらってアルゼンチンに帰るのがセオリーだろう。これで本当に7億払って逃げ帰ったら仰天ニュース。

 

そもそも南米のタフな環境で鍛えられてきたテベスが中国の環境ぐらいに泣いて逃げ出すとは思えない。上海と言えばもはや世界的な都市であらゆるものが揃っているはずだ。テベスが幼少期を過ごした頃の南米アルゼンチンより間違いなく発展している。アルゼンチン自体はかなり先進国水準の発達をしているがテベスが育ったのは貧困層が済む場所で貧困以外何もなかった。

そんなカルロス・テベスが中国や上海の環境で値を上げるとは到底思えないし、そもそもアルゼンチン人や南米人というのはアジアに対して知識が無さすぎる部分もある。中国に対して2,30年前のイメージを未だに抱いている人が大半だしメディア関係者もろくに中国の事情を調べずに書いているのではないかとさえ思われる。テベス自身少しホームシックになりやすい傾向があるが、46億捨てるほど重度のホームシックだとは思えない。我慢するだけの環境は十分中国にあるはずだ。

「サッカーメディアをまともに信じちゃいけない、特にラテン系の国のニュースはめちゃくちゃ」これはもはやサッカーにおける常識である。

 

しかしテベスが中国で楽しくサッカーができていないという事に関しては事実だろう。中国リーグの問題点は外国人を補強しまくっているがピッチにはそれほど多くの外国人選手を立たせることができないのと、主力となる中国人選手のレベルがそれほど高くはないという事である。

それゆえに今までヨーロッパや南米でやってきたプレーが当然できなくなってしまう。同郷のラベッシが今ノーゴール記録を継続中なところを見るとどうやらこの問題はテベス以外にも共通するようである。

最近ルイス・フィーゴ「中国は屋根から家を作ろうとしている」と遠回しに批判したりジーコも「中国リーグは成長していない。別の場所に投資するべき」というようなことを言っている。凄いフォワードを連れてきたら何とかなるという時代でもないのがサッカーの常だ。

このままテベスが本領を発揮することなくサッカーを楽しめずに終わればもしかしたらその電撃復帰は起こるかもしれない。そして仮に契約を全うしたとしても終わった頃には「もっとも効率の悪かった投資」と批判されている可能性が高い。

中国スーパーリーグは今その成長手段を模索している最中だ。

このテベスの移籍がどういった意味をもたらすのか、結果を判断するにはもう少し時間がかかりそうだ。