elken’s blog

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FCバルセロナとかいう自分たちのサッカー教団

FCバルセロナといえば世界のサッカークラブの中でトップ3に入ることは確実と言ってもいいほど強大な力を持ったクラブであり、日本でもその人気は高い。楽天がスポンサーになったことも含めて日本で更に有名になっていくに違いない。

 

そのバルセロナの最大の特徴と言えば「美しいサッカー」や「魅せるサッカー」だ。

サッカーが好きな者ならばそのスタイルに感動しないはずがないと言っても過言ではない程、華麗な個人技や華麗な連携、チームワークを得意としエンターテイメント性にとんだサッカーをしている。

その起源は伝説的オランダのサッカー選手ヨハン・クライフが選手時代と監督時代の両方において持ち込んだエッセンスでありその哲学を基に今日まで発達してきた。

「バルサのフィロソフィー」はカンテラと呼ばれる育成組織を主体に伝統として今日まで受け継がれている。

 

スペイン中央政権に反抗するカタルーニャの象徴としてのFCバルセロナは決して「マドリーのようにただ勝つだけのサッカーであってはならない、アイデンテイティや哲学がそこにはなければならない、中央政府の優遇を受けた白いクラブとは違うんだ」という自負がある。そのためにバルセロニスタはそこにエンターテイメント性を重視し美しさを要求する。

バルセロナの美しいスタイルにはそのような伝統や時代背景がある。長い歴史がそのアイデンティティを形成してきた。

カタルーニャ民族の象徴としてクラブ以上の存在であることが求められている。

FCバルセロナ

そのためしばしば自分たちバルセロナの美しく華麗なサッカーに対して強い自負を持ちすぎるあまり他のクラブを批判する発言をする選手やクラブ関係者、サポーターも存在する。

「アンチフットボール」と言って他のクラブのスタイルやカウンターサッカーのようなスタイルを揶揄することはバルセロナの選手やバルセロナのサポーターに共通する。そして勝てなかったときは「我々が無いようでは勝っていた」「相手チームは美しくなかった」と批判する光景がしばしばみられる。

 

まさにこの光景は自分たちのサッカーができれば勝っていたという発言にそっくりだ。いやむしろその上位互換や強化版の存在がバルセロナかもしれない。しかしバルセロナのその言葉は決して嘘ではない。バルセロナはその自分たちのサッカーが機能したときに関しては間違いなく最強であり異次元のゴールラッシュを生み出す。機能したときに関しては紛れもなく最強なのだ。アンチフットボールを華麗なサッカーでいなすのがバルサのスタイルである。

FCバルセロナの人材獲得術と育成メソッドのすべて チャビのクローンを生み出すことは可能なのか

 

しかし時としてそのサッカーの歯車がうまく噛み合わない時があるのも事実だ。常に一緒に練習して世界最高の選手が集まっているテクニシャンぞろいのバルセロナでさえも時としてそのサッカーがうまくかみ合わない時がある。その時にまさに「自分たちのサッカーができていれば・・・」となるのだ。

まさにこのクラブは教団であり宗教だ。

その信念や哲学が強すぎるあまりサポーターも信仰心に近いようなものを持っているしバルサが絶対だと信じてやまない。

そして自分自身もまたその哲学の共感する人間の1人だ。

実はここまで自分がバルセロナが好きな理由はそういったクラブ体質によるのだ。バルサが普通のクラブと違って独特で面白いのはそういった強固な信念に支えられているからだと言える。

バルセロナの選手たちが織り成すシナジー効果が発揮されたときのプレースタイルは紛れもなく最高のエンターテイメントであり非常に美しい。しかしそれだけでなくその文化や体質、伝統、風土にも面白さが存在する。

サッカーという競技は何もただ球技をするだけではなく様々な物事が背景に絡んで来る。

 

本場カタルーニャだけでなく、世界、そして日本のバルセロナファンの気質も含めて自分には居心地がよく感じる。

よく日本人なのに海外サッカーを応援することが疑問視されるが、自分の地元にはJ1のクラブがなく県外も海外もよそ様に変わりがないのであれば海の向こうのクラブを応援することも楽しいのではないかと考えている。

もちろん地元のチームの動向を気にしつつ、好きな海外のチームも楽しむ、そういう多様性があるのもサッカーの魅力だ。

そしてもはやバルセロナは日本においても独自の文化を作りつつあり、実際のクラブ関係者の言動などを強く受けている。そのため海外サッカーファンの中でも特異な雰囲気を持っている。

 

そういった伝統や哲学、クラブ関係者の独特な体質があるからバルサは魅力出来なのではないだろうか。

世界に燦然と輝くブラウグラナのチームにはそういった他にはない独特な伝統や気質が存在する。いわばカタルーニャ魂の象徴のようなものがこのクラブにはあるのだ。

時としてそれは一切その地に縁のない人々をも魅了する。

 

バルサの華麗なサッカーは1日にして成り立つものではない。

様々な人々の意志や哲学が継承され、中央政府のレアル・マドリードに対抗しようとしてきた反骨心がその魅力の根源なのだ。