elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

Sexy Zone「聡マリ」にとってキスマイの「舞祭組」は参考になる

ジャニーズのグループには必ずと言っていいほどメンバー格差というものが問題になる。むしろメンバー格差の無いグループの方が少数派で全員バランスよく活躍しているグループの方が少ない。

どうしても人気商売なのがアイドルでありメンバー同士で差がついたり扱いが変わったりすることはある。グループそのものが好きという人にとっての理想はメンバー全員が活躍することでもあるし、グループ全員が万遍なく活躍しているグループは人気になりやすい。そしてジャニーズファンには自分の応援しているメンバーさえ活躍すればいいというファンは少数派で、多くのファンが他メンバーの活躍にも気にかけておりできれば全員活躍してほしいと願っていることが多い。

 

しかしそれは理想であり現実には格差が存在する。

そしてときにそれは誰から見てもかわいそうに見えるほどに露骨になってしまうことがある。この問題において似たようなことを経験しているのはKis-My-Ft2とSexy Zoneである。NEWSとKAT-TUNがメンバー脱退問題で似たような状況にあり悩みを共有しているのならば、キスマイとセクゾはメンバー間格差という問題を共有している。

 

キスマイは前列の3人と後列4人の格差が露骨でデビュー当初は衣装の色が違ったり後列が実質バックで踊るジュニアと同じような扱いを受けたりしていた。今では舞祭組がそれをネタにして笑っているが当時の心境としてはかなり複雑なものがあったに違いない。

そしてSexy Zoneもまた似たような問題を抱えている。2015年末にカラフルEyesで5人体制に復帰するまでは3人体制になりもはや実質分離されるほど露骨で、衣装も違うものになっていた。ほぼバックのジュニアと変わらず「ジュニアとの同化」とう意味で松島聡マリウス葉の聡マリと、キスマイの舞祭組4人は同じ待遇を経験している。

更にCDデビューまで完全に切り離されてもはやジャニーズの歴史上最大級の格差問題を経験したのがSexy Zoneでもある。

 

しかしまずそのKis-My-Ft2には転機が訪れる。

中居正広が彼ら後列4人を「舞祭組」として自信の番組でプロデュース。これにより4人に個性が出始めて4人での活動なども増えた。むしろ前列3人に対して不遇な4人というイメージが付きキャラとして定着。音楽番組などでみせる4人の高度な連携は見ていて楽しいキャラになっている。

中居正広というSMAPのレジェンドというのは本当に後輩思いな先輩であり不遇メンバーを常に気にかけていてくれる。

Sexy Zoneが3人体制だった時期に音楽番組で5人で出る機会があり、その時に「5人でセクシーゾーンだよね」と多くの人が見ている局面で声をかけてくれたのは間違いなく中居正広である。今思えばあの時の言葉はとても大事だったなと思わされるしSexy Zoneファンが中居正広に恩義を感じているのはそういう経験があるからでもある。

 

そんな松島聡マリウス葉の聡マリコンビは今Sexy Zoneに復帰し日々5人での活動を行っているが、やはり現時点での人気の面では前列3人に及ばない部分があるかもしれない。しかし最近2人とも間違いなく成長してきており、以前ほど差はなくなってきていることは間違いない。

そしてセンターの佐藤勝利も「5人全員がトップレベルを目指さないといけない」と改めて5人全員の力が必要であることを強調。

 

そう考えたときに聡マリがさらに成長することが求められる。そのためにもやはり前列3人との違いや新しい魅力を伸ばすことは大事になってくる。

そこで参考になるのがまさにキスマイの舞祭組だ。

前列3人に対して舞祭組という地位を確立、後列4人というイメージを確立した。かつてジュニアと同化していたバックが一つのユニットになった。

松島聡マリウス葉「聡マリ」という存在価値をより大きく確立すればもっと広く定着するかもしれない。不遇時代をともに二人三脚で支え合った聡マリには言葉にできないような友情がある。知れば知るほど聡マリの魅力に気づく。

この聡マリというシンメは友情という意味ではアイドル界屈指の存在でもある。

舞祭組の4人が彼らにしか共有できない同じ境遇で認め合ってるように、聡マリにも2人だけが経験した時期がある。舞祭組も聡マリも1人ではその時に耐えられなかったかもしれないが、仲間がいたから乗り越えることができた。その苦しい時期を支え合った経験によって生まれた友情というのは簡単には折れない。

舞祭組、そしてKis-My-Ft2全員がかつての格差問題を笑って振り返るぐらいにまでなったように、聡マリやSexy Zoneもかつての扱いを皆で懐かしんで見れる日が来るだろうか。

「あの時期は必要だった」「なかったことにしたい黒歴史だと思わないでほしい」とセクゾメンバーは言っているように決してただ駄目なだけの時期でもなかった。あの問題があったから改めて5人の重要性というのを理解することができたのかもしれない。

 

その格差問題を乗り越えた今、これからグループ全体としてどう成長できるか。

そして舞祭組のように聡マリが独自のユニットとして更に定着していけるか。

本当に魅力的なコンビでもある松島聡マリウス葉のコンビが連携をさらに磨きあげられれば舞祭組のように定着するかもしれない。不遇な時にも文句を言わず笑顔で乗り切ってきた2人には幸せになってほしいなとつくづく思う。昔の映像を見たときも聡マリの友情は本当に癒される。

中居正広「君ら衣装違うよね」と言われたとき松島聡「僕らなりのスタイルです」と明るく前向きに語った。その前向きさがあればきっと聡マリは大きな飛躍を遂げるに違いない。