elken’s blog

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イブラヒモビッチは来季もマンチェスター・ユナイテッドに留まるのか?

イングリッシュ・プレミアリーグにやってきたその王はその実力が難なくイングランドの地でも通用することを示している。

ズラタン・イブラヒモビッチ、世界最高のフォワードの1人でありすべてを制圧する存在である。各国リーグを渡り歩き常に優勝というタイトルをもたらし続けてきたその狩猟者は次なる挑戦としてイングランドの地に足を踏み入れた。

イングランドというこれまで彼が未踏の地でベテランの域に差し掛かる年齢のイブラヒモビッチが通用するかどうかは不安視されていた。しかしその不安をものともせずゴールを量産。あっという間にイブラヒモビッチイングランドを制圧し「ユナイテッドの神になる」という宣言も冗談と思えなくなっている。

 

しかしイブラヒモビッチマンチェスター・ユナイテッドの契約は1シーズンのみであり来季も留まるとの保証はない。監督のジョゼ・モウリーニョはイブラが来季もユナイテッドを選ぶことを熱望しているようだがまだ契約情報は定かではない。

 

ここで重要になってくるのがイブラヒモビッチがいま最も求めているタイトルは何かという事である。それはこれまでのキャリアで唯一一度も手にしたことがない栄光、すなわちUEFAチャンピオンズリーグのタイトルである。

おそらくイブラヒモビッチプレミアリーグの移籍を決断したとき「最初のシーズンは4位以内でフィニッシュして次のチャンピオンズリーグで優勝を狙う」という算段だったのではないだろうか。またモウリーニョのチームは2シーズン目に覚醒することが多く、最初のシーズンでプレミアに集中し2シーズン目でプレミアリーグとチャンピオンズのタイトルを一挙両得しようと考えてたのではないか。

自信のキャリアに唯一足りないビッグイヤーを飾ろうとしたとき残された時間は少ない。その1年を犠牲にしてでもUCLへの出場が叶わないマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を選んだ。

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しかしそう簡単には事が運ばないのがプレミアリーグである。現状マンチェスター・ユナイテッドは来季チャンピピオンズリーグの舞台にストレートインする4位以内につけてはいない。その一方で希は決して断たれたわけではない。

今最も欧州行きの切符を獲得できる可能性が高いのがヨーロッパリーグでの優勝だろう。大会のフォーマットが変わりEL優勝チームにはCL参加の権利が与えられるようになり今モウリーニョは全力でEL優勝に取り掛かっている。ベスト4進出を決めており、残りのチームはリヨン、セルタ、アヤックスマンチェスター・ユナイテッドとなっている。ユナテッドがこのメンツにいること自体隔世の感があるが現状ELを戦うことが実力に相応しくなっているのがこの赤いクラブでもある。

 

仮にヨーロッパリーグも優勝できず、プレミアリーグでもCL出場権を得られず、来季の補強も有力な選手を獲得できずに終わった場合イブラヒモビッチはフリーで移籍する可能性もあるかもしれない。1年契約にしたのはいわばそういった様子見が目的で年齢的にも1つのクラブを長期間で育て上げるという計画を取ってはいられない。今即戦力として確実に結果を出せるクラブに向かいたいというのがズラタン・イブラヒモビッチの本音だ。

 

例えばプレミアリーグでの実力を証明したこのストライカーは来季プレミアリーグでの別クラブを選択することもできる。

今季優勝の可能性が高いチェルシーは有力な選択肢になるだろう。エデン・アザールが移籍するのではないか、ディエゴ・コスタがスペイン復帰を望んでいるのではないかと言われるチェルシーは次のフォワードを求めている。イタリアで通用したそのフォワードはコンテ体制のセリエA式のサッカーに確実に適応するだろう。また来季チャンピオンズリーグ出場も可能だ。ユナイテッドが来季もチャンピオンズの舞台に出場できないならばその可能性は否定できない。

またセリエA復帰」というプランも未だに取りざたされている。今季UCLで仮にユベントスが優勝直前でタイトルを逃してしまった場合「ユベントス復帰」という選択肢を選手とクラブ双方が選択する可能性はある。

戦術の変更は必要だが戦術的に柔軟なアッレグリイグアインとのツートップ形成をイラブヒモビッチに求めるかもしれない。少なくとも今欧州での力を飛躍的に伸ばしセリエA復権を牽引するユベントスはユナイテッドより数歩前に進んだチームである。チャンピオンズリーグのタイトルに餓えたユベントスイブラヒモビッチが再び組む可能性も否定できない。決してユナイテッド以外の行先がないというわけではないのがイブラヒモビッチだ。

 

かつての恩師が率いており、今大型補強を進めるマンチェスター・ユナイテッドと共に戦い続けるのか、もしくは他のクラブを選ぶのか。イブラヒモビッチは重大な決断を迫られている。まずは直近のヨーロッパリーグプレミアリーグの成績次第だろう。1年も無駄にはできないこのタイトルハンターが次の所属先をどうするのか注目せずにはいられない。どうなるか様子を見てみよう。

 

創作と割り切れば滅茶苦茶面白いイブラの自伝