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ACミラン新10番、その男の名ハカン・チャルハノール

中国資本による新体制に移行したACミランは、本田圭佑の退団に伴い新しいエースナンバー10番の選手を探していた。近年低迷するセリエAの名門を立て直す司令塔が必要とされていた。

その白羽の矢が立ったのはハカン・チャルハノール、トルコ代表でプレーする期待の若手選手でありその才能は高く評価されている。

 

正直な話この一報を聞いたとき近年のACミランを見続けてきた自分は大きく驚かされた。

「今のACミランがこれほどの選手を獲得できるのか」と。

チャルハノールと言えば次世代スター候補であり、世界中のビッグクラブが狙う逸材である。そのフリーキックはワールドクラスの領域にあり、キックの精度は世界トップクラスの選手と比べても遜色は無い。フリーキックやセットプレーの質に限定するのであれば世界の十傑に入ると言っても過言ではない選手である。

チャルハノール

そんな選手を今のACミランが獲得できたことはやはり中国資本の影響だろうか。

ACミランができる範囲内で非常に"巧い"補強をしたという印象を感じる。

新しい10番の候補としてハメス・ロドリゲスやセスク・ファブレガスなども取りざたされていたが現実的にはやはり高望みであった。ミランが現実的に獲得できる範囲内で最高のプレーメーカーを入団させることができたと言えるだろう。

現実的な範囲内での補強にもかかわらず、本来のACミランらしく華やかな選手を獲得することができた、それが率直な感想になる。

 

またハカン・チャルハノールとしても出場停止の問題があり一時表舞台からは姿を消していたが、その時期に目をとめてくれたACミランには大きな恩義を感じクラブのために尽くしてくれるかもしれない。

元々ドイツ代表に選ばれる可能性があった逸材だが、学業との両立を問題視され困難な状況にあった時期に手を差し伸べてくれたトルコ代表に今は忠誠を誓っている。アルダ・トゥランが代表を引退した今後、トルコのエースとして台頭していくのは間違いなくチャルハノールだろう。

 

そういった忠義に厚いこの男はACミランの10番として相応しく、まだ20代前半という事もあり数年後大きなステップアップをしていてもおかしくない。30億前後の移籍金が今回発生したが、もしACミラン再生の軌道に乗ることができれば数年後倍以上の移籍金を残しこのクラブを旅立つか、このクラブのレジェンドになるかもしれない。

 

しかしここまでの見方はあくまでも希望的観測にすぎない。

サッカーの世界は思い通りにならない事や予定通り進まないことに溢れている。正直なところチャルハノールを現段階で過大評価することには一抹の不安がある。

チャルハノールのプレースタイルを一言で表せば「トルコ版清武弘嗣」というイメージに近い。

 

フリーキックは非常に評価されており疑いの余地はない。そして足元のテクニックや流動的な連動にも問題はない。更に代表の試合を見たときも、ブンデスリーガの試合を見たときも類稀なる才能や存在感を発揮している。

清武もまた日本代表やブンデスリーガの試合映像を見たとき、非常に傑出したテクニシャンのように見えるし人を高揚させる技術やファンタジー性がある。

おそらくブンデスリーガと母国の代表の試合だけで判断するならばハカン・チャルハノールも清武弘嗣も優れた才能を秘めた選手に見えるだろう。清武もかつてはこれからワールドクラスに躍り出るスター候補として扱われていた。

 

トルコ代表の試合を見たときチャルハノールは確かに面白い選手であり、ボールを保持したとき何かを起こしそうな気配がある。

その時に感じた印象は清武弘嗣を日本代表で見たときの印象に近い。

セットプレーは一級品、流れの中でのプレーも連動性が高いときは準ワールドクラスという意味では共通している。

そういった選手が果たしてACミランに加入した場合存在感を輝かせることができるかと言えば未知数な部分はある。

 

ただそのセットプレーの技術で流れを度外視して得点をもたらすことは大きな強みであり、ユベントスやASローマのような上位勢との試合に大きな役割をもたらす可能性がある。更にまだ若いため経験を積むことでより成長するという伸びしろがある。セリエAにアダプトすれば眩いばかりの輝きを見せることができるはずだ。

ACミランが根気強くチャルハノールを見守れば数年後世界屈指のテクニシャンとして扱われている姿が思い浮かぶ。

サッカー選手が順調に成長するかは時として様々な要因に左右される。本人の才能や努力だけではどうにもならない部分があるのもまた事実だ。

ACミランとハカン・チャルハノールの新しい物語が上手くいくことを願わずにはいられない。

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