elken’s blog

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イタリア代表のW杯予選敗退はあり得るだろうか

既に名のある強豪国がワールドカップ予選で姿を消している中、次なる犠牲者はイタリア代表となるかもしれない。

日本代表が今月11月の10日、15日にブラジル代表、ベルギー代表との連戦を控えているが三カ国とも既に予選突破は決まっているため安心できる試合だということもできる。

しかし10日、13日に狂気のプレーオフに挑むのがイタリア代表であり対戦相手はスウェーデン代表だ。

 

こんな短期間でもうすぐイタリアの命運が決まってしまう。

一見するとこの組み合わせはイタリア代表が有利に思える。自力ならば間違いなくアズーリのほうが勝っている。

小粒化したと言われながらもバルザーリ、ボヌッチ、キエッリーニのBBCにピルロの後継者ヴェラッティ、そして復活を遂げつつあるエル・シャーラウィ、インモービレ、勢いのあるザザなど有力なメンバーがそろっている。

一方でイブラヒモビッチが引退したスウェーデン代表はあのラーションかと思ったら別の全然知らない選手だったという領域なほど名のある選手を不足している。

 

しかし昨今の北アイルランド代表やアイスランド代表の躍進を見ても分かるように「知らない選手の集まり」ともいえるチームほど強い。まずあの過酷な欧州予選でプレーオフに回っているだけでもそれなりに実力があるチームだということもできる。

 

ひょっとしたらイタリア代表がここで敗退してしまう可能性は大いにあるだろう。

オランダ代表の敗戦はまだ納得できるが流石にイタリア代表まで敗退ともなれば、これはチリ代表の敗退以上に衝撃であり多くのサッカーファンが楽しみを失ってしまう事になる。

個人的にもヴェラッティとエル・シャーラウィが本戦で見れないともなると非常に寂しい、そしてセリエAのファンにとっては一番の見どころを無くしてしまうことになる。アズーリことイタリア代表は伝統的に日本で非常に人気が高い海外の代表チームでもあるため仮に敗退するともなればいわゆるアジア枠の多さに異論が唱えられることは火を見るよりも明らかだ。

 

オランダ代表:もはや欧州の中堅国と言えるほど実力やメンバーの質は下がってきているため納得がいく。

チリ代表:これほど実力を上げたのはここ最近で、元々ファンもそれほど多くない。

アメリカ代表:面白いチームであり、本国アメリカでも大きく盛り上がるようになっているため大会の熱狂には必要だがワールドカップに必須だと考える人は少ない。

ウェールズ代表:ガレス・ベイルやラムジーがいるとは言え、元からW杯に縁のないチームだということで諦めがつく。

 

既に敗退した有名な国と比べると、少しイタリア代表の意味合いは違ってくる。

ワールドカップの優勝回数はブラジルに次ぐ4回で2位タイ、まさにこの大会の常連であり顔そのものだ。

更に現代表のメンバーも全盛期に比べると小粒化してきているが依然として優勝候補の一角と考えても不自然ではないほど充実している。もしこれほどのチームが敗退したともなれば一大事だ。

 

こういった相次ぐ強豪国の敗退を見ているとおそらく今が一番ワールドカップ予選が厳しい時代だと言えるかもしれない。

24か国時代が予選が最も厳しかったという意見もあるが、当時に比べると世界へのサッカーの普及度は大きく飛躍しており平均的にレベルがどの国も高まっているため32か国の枠ですら追い付かない時代になっているため今が一番厳しい時期とも考えられる。

難易度のピークは次回の2022年カタールワールドカップ予選になるだろうか、それ以降は48か国に拡大されるため難易度は緩和されることになる。

 

個人的な意見を言わせてもらうのであればこれでも「アジア枠を減らすべき」だとは思わない。まして日本代表がチリやオランダに譲るべきだとも思ないし、日本は十分出場する価値がある国だと言える。少なくともアジアでイラン代表の次に出場を決めた国であり、通ぶって「日本いらない」という意見には同調できないし欧州の中堅国と同等かそれ以上に見る価値があるのは事実だ。

 

そもそもワールドカップというのは様々な国のサッカー文化を見る大会でもあり、アジアやアフリカも参加しているからお祭り感があって大規模なイベントとして楽しむことができる。

そう考えるとオランダ代表よりアメリカ代表が敗退したことの方が個人的には残念な部分でもある。

サッカー不毛の地と言われたのはもはや過去の話で、プレシーズンマッチにしてもワールドカップにしてもかなり盛り上がるアメリカが敗退したことは惜しい。

 

その意味で個人的に中国代表には早く予選を突破してくれとも言いたい。いろんな人が見て大会が派手に大規模になることで選手たちもやる気が増し、ビッグイベントとしての楽しみも大きくなるなら大歓迎で実際アメリカや日韓でやってから大会の規模はかなり大きくなっていて現代のサッカーファンはその恩恵を受けてもいる。

 

そういった話はともかく現時点ではイタリア代表が危機に瀕していることは間違いない。

アルゼンチン代表は土壇場でメッシが奇跡を起こしたが、イタリア代表に同じようなことは起きるだろうか。チェルシー戦で2ゴール決めたエル・シャーラウィがここでも決めてイタリアのメッシになれるか。

 

一方スウェーデン代表が敗退することが既定路線のようになっているがサッカーは何が起こるかわからない、この2試合だけ奇跡を起こせば北欧の雄にもチャンスはあるはずだ。

それが起こってしまうのがサッカーの世界でもある。

スウェーデンが是が非でも出場するためにとにかく結果だけに拘って2試合開き直れば何かが起きる。彼らとしても日韓大会を最後に寸前で出場を逃してきた歴史がある、この二度と訪れる事のないような大一番にすべてを欠けて来れば歴戦のイタリア代表と言えども油断はできない。

今回の予選最大のビッグサプライズは目前に迫っているのかもしれない。