既にリーガ・エスパニョーラで首位を独走していたバルセロナは、レアル・マドリードと伝統の一戦クラシコで激突することになった。
結果はサンチャゴ・ベルナベウで3-0の圧勝、盤石なバルセロナの強さを証明しほぼ優勝を確定させたといっても過言ではない状態になっている。
FCバルセロナ、今シーズンのカンピオーネに決定!
続々と欧州でも優勝チームが決まっており4大リーグ全てで自分の好きなチームが優勝しそうな勢いなので個人的には大満足だ。
スペイン:FCバルセロナ
ドイツ:バイエルン・ミュンヘン
イングランド:マンチェスター・シティ
イタリア:ACミラン
日本:川崎フロンターレ
綺麗なまでに自分がそれぞれのリーグで応援しているチームが優勝街道まっしぐら、もしくは優勝を決めているので今シーズンは本当にラッキーだ。
そして今回のクラシコは結構笑えるシーンが多かったという印象を受けた。
冒頭のロナウドの空振り、2ゴール目のカルバハルのハンドがスローで流されたシーン、センターフォワードのごとくゴールに突き進むピケ、3点目を決めてないのに自分が決めたように喜ぶスアレス、ボアテングされたマルセロ・・・などなど見ごたえ満載だった。
やはりメッシとクリスティアーノ・ロナウドは同じピッチに立つと如実にクオリティの差が明らかになる、シャビの言葉を借りるならば「比べるべくもない」としか言いようがない。
スアレスはやっぱり最高だ、見ていて動きが面白すぎる。
スアレスが可愛いと思うようになればバルサの見すぎ、マルセロが可愛いと思うようになればマドリーの見すぎである。
そしてジダンの指揮官としての化けの皮が剥がれて無能だということが明らかになってきた。CL二連覇を決めた昨シーズンですら「発明の無い監督、普通のことをやってるだけ」と言われており元々アイデアや戦術の引き出しが無い事は指摘されていた。
ラファエル・ベニテスとの違いはカリスマ性があるかないかだけ、むしろ戦術家としてはベニテスの方が有能だった可能性すらある。
どうもレアル・マドリードの戦い方を見ていると力任せという印象を受けてしまうが、今の盤石なバルセロナにはそれが通用しない。マドリディスタはその力強い王者のスタイルを好むのかもしれないが、彼らのホームでここまでバルセロナにやられてしまえば自信は揺らぎかねない。
クラブワールドカップの時はさすがレアル・マドリードだと感じたが素直に今のバルサがそれ以上に強い。
開幕前はもはやオワコン扱いされて暗黒期突入かと思いきや、暗黒期に突入したのはレアル・マドリードの方だったという。
なぜあの状態から這い上がったのかと言えばそれはメッシが神だからとしか言いようがない。昨シーズンの終盤にあったクラシコでもメッシが奇跡のゴールをアディショナルタイムに決めて、今回も難なく活躍してビッグマッチでの強さがここにきて神がかり的な領域にある。
しかしこの試合で安心はできない、むしろ本番はここからだろう。
真に目標に据えなければならないのはチャンピオンズリーグだ、それを獲らなければ昨シーズンのレアル・マドリードを超えたとは言い切れない。
更に言えばその先にあるワールドカップはメッシにとって自身が歴史上最高の選手だと示すラストチャンスだ。
自らを歴史上最高の選手だと言い放ち世界中から叩かれる選手もいるが、メッシには結果とプレーで示してもらいたいというのがバルセロナサポーターの願いでもある。
正直なところ今シーズンの開幕前はCLどころかリーグ制覇ですら不可能だと思っていただけに本当にこの展開は予想外だ。
ヴェラッティが獲得できずパウリーニョの移籍が決まったときはがっかりしたが、それが今では正解だったと思える。その時は悪いと思えることも、未来はそうとはかぎらないということを今シーズンのバルセロナは示した。
今やチャンピオンズリーグまで現実に手が届く範囲内に来つつあり、もうそれはバルセロニスタが眠る前に考える夢ではなく選手たちが現実的に目指す目標となっている。
リーガの次はビッグイヤーだ、この喜びはもう過去の事として既にバルセロナは切り替わりつつある。