elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

イブラヒモビッチが代表に復帰したそうな目でこちらを見ている

世間はワールドカップが開催されることに浮かれているが、誰か忘れていないか?

そう言いたげな男がスウェーデンにいる。

ズラタン・イブラヒモビッチ、元スウェーデン代表であり数々のクラブを渡り歩き優勝をもたらしてきた伝説の選手だ。

その破天荒な生き様とルックス、エキセントリックかつセンセーショナルな言動、そして破壊的なプレースタイル、その全てがイブラヒモビッチの魅力だ。

 

メッシやロナウドがどれほど得点を重ねようとも、人間としての魅力や印象に残るプレーではイブラヒモビッチの方が好みだという人は世界中に多く存在する。

記録はもちろんのこと、何よりも記憶にインパクトを与える選手だ。

イブラヒモビッチが生み出すゴールのほとんどが印象に残る。

 

もしかしたらカリスマ性という意味では現代サッカー界において今も伝説の領域にある選手だ。

全てがかっこよく規格外である、その姿に多くのサッカーファンが心酔する。

戦国武将ならば織田信長のような存在感があり、いつまでも語り継がれる特別な人間性と才能を兼ね備えている。

単に優等生なだけではつまらない、人間という生き物は滅茶苦茶でなければ面白くない。

人は不完全で失敗や過ちも時にはすることがあるだろう、しかし誰も想像していないようなことをやってのけるのもまた人間という存在の面白さなのだ。

ズラタン・イブラヒモビッチ、いい意味でも悪い意味でも最高に人間めいているフットボーラーだ。

 

今シーズンのイブラヒモビッチはマンチェスター・ユナイテッドにおいて実質構想外のような形になっており、指揮官ジョゼ・モウリーニョもついに来季はユナイテッドを去るであろうと明言している。

またスウェーデン代表は既に2016年に引退しており、華やかな表舞台からは今の所遠ざかっている。

もはやイブラはオワコンなのか、現代サッカーを長年に渡り活気づけてきた悪童でありヒールが息を潜めていることはどこか物寂しく感じる。

イブラヒモビッチ

今のサッカーには何かが足りない、その何かの正体はズラタン・イブラヒモビッチ、その男だ。

そんなズラタンはこう発言する。

「15年間やってきた代表でプレーできなくて寂しいな、それが普通のことだよ。俺がいないところでみんながプレーしているのはつらいぜ。」

 

今年2018年に開催されるロシアワールドカップは様々なサプライズが予選の段階から起こり、数々の強豪国が落選している。

スウェーデン代表と出場権をかけて争ったイタリア代表はまさにその最たる例だ。

W杯常連であり根強いファンが存在するイタリア代表が出場権を逃したことを嘆く人々は今も多い。

しかしその変わりイブラヒモビッチが参戦するならばその悲しみは、サッカーファンにとって新たな楽しみに変わる。

この男が4年に一度の最高峰の戦いに参戦するかどうかで、この大会の面白さは大きく左右される。

 

誰もがイブラヒモビッチがただで転ぶ男でないことを知っている。

あいつは必ず復活して何かをしでかす、そういう根っからのトラブルメーカーだ。

男最後の祭り、盛大な花火を打ち上げようとこのスウェーデンの問題児は企んでいるはずだ。

2002年大会を最後にスウェーデン代表は久しくワールドカップという華の舞台から遠ざかってきたが、ついに今年そのチャンスが巡ってきた。

そしてその祭りに参加したくて仕方が無さそうなこの男は、その野心を隠そうとはしていない。

イブラヒモビッチは常に野心に満ち溢れ、夢を渇望する存在であり続けてきた。

どんな時も強烈な闘争心と規格外の発想でゴールを狙い続け、そして有言実行してきた。

 

最良のセンターフォワードやストライカーを上げるならば様々な名選手の名前を羅列することができる。

しかし最も魅力的なゴールハンターの名を上げるとするならば、いくら探しても一つの名前しか見当たらない。

ズラタン・イブラヒモビッチ、常にサプライズと人生を共にしてきた男の名である。