elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

サッカー韓国代表VSポーランド代表の試合を見て思ったこと

今回の国際Aマッチデーにおいて日本代表がウクライナと試合をしていた裏で、韓国代表はポーランド代表と試合をしていた。

この組み合わせの試合は日本のサポーターにとっても見る価値がある試合である。

なぜならばポーランド代表は日本代表がワールドカップ本戦で対戦する国であり、韓国代表は同じアジア枠からの出場でもあるため参考にできる部分が存在するからだ。

 

フル映像が無いのでハイライトでの評価になってしまうことは前置きした上で、この試合は非常に見ごたえがあった。

まずポーランド代表については相変わらずレヴァンドフスキが要注意人物であり、当然ながら日本代表戦でも脅威となることは間違いない。

レヴァンドフスキとどう対峙するかというのはこの試合を見て少しはイメージしやすくなるかもしれないし、そもそもポーランド代表も日本戦を想定して今回韓国と試合を組んでいる。

非常に素早い攻撃で一発のクロスやスルーパスからチャンスを作り、少しでもレヴァンドフスキに通ればほぼ取り逃さないだろう。

 

先日のウクライナ戦は1-2の敗戦に終わったが、ポーランドに先制されてからどう立て直すかという視点で自分は見ていた。

この試合ではまずポーランドに2点先制されるが、韓国代表はそこから2点追い付き一時的に同点までたどり着いた。その後強烈なミドルシュートを決められて3-2で決着がついたが、2点をポーランド相手に取り返す得点力は見事だと言わざるを得ない。

 

日本代表に欲しいのもこういった得点力であり、欧州の強豪チームとこれだけ台頭に戦えている韓国代表は予選の時の停滞が嘘であったかのように着実に成長している。

まるで欧州のチーム同士が試合をしているかのような激しい試合となっており、今の韓国代表は欧州のレベルに達していると言っても過言ではない。

特にソン・フンミンはここに来てようやく代表にフィットし始め、本領を発揮する機会が増えている。

かつて本田圭佑が「個の力で韓国は次のステージに入ろうとしている」と語ったが、2点目のミドルシュートなどはまさにその個の力を表している。

 

日本代表のピークが予選突破を決めたオーストラリア戦ならば、そこから日本は停滞し、韓国は成長を続けているというのが現実的な評価だ。

韓国代表は日本が対戦するコロンビア代表にも勝利を収めており、見習うべきところは見習わなければならないはずだ。

 

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韓国代表というのは日本よりワールドカップに参加している歴史が長く、その意味でも学ぶべきところは多い。

韓国はある意味で弱者の立場である事を恐れない力強さがあるように思う。

サッカーに置いては昔からワールドカップに参加している古参の伝統国でもあるため、弱者であることや厳しい組に入れられることに彼らは慣れている。

ワールドカップというのは周りが厳しい国であって当たり前という前提から入っているので、過度に恐れることが無い。

韓国という国自体がそもそも歴史的に様々な脅威に晒されてきただけでなく、現在進行形で続いているため強者に立ち向かうというファイティングスピリットのような物は非常に強い。

 

韓国が今回在籍しているグループはドイツ、メキシコ、スウェーデンがいる「死の組」となっており、常識で考えれば突破は絶望的だ。

昨年末の組み合分け抽選でも、最後の日本と韓国が残り、かろうじて日本は最悪の組を避けることができたが韓国はその組に入ることになった。

今になって冷静に考えれば日本が入ったコロンビア、ポーランド、セネガルという組も十分に厳しいが韓国が対面している状況はさらに難易度が高い。

 

今回自分は韓国に同情的な部分もあり、実は今回応援するチームの一つに韓国代表を入れている。

そもそも韓国がグループリーグを突破する時は日本も突破するという法則があるので日韓ともに活躍することが理想的だ。

ドイツ代表が1位突破することはほぼ既定事項だが、今の韓国代表を見ているとメキシコとスウェーデンとの2位争いには十分可能性があるように見える。

正直アジアのサッカーファンとしては、スウェーデンやメキシコがグループリーグを突破したところであまり関係が無いというのも本音だ。

逆に同じ東アジアの韓国がこの難しい組で勝ち抜ければ、まだアジア人にもサッカーの世界で可能性があるという希望を抱くことができる。

 

韓国代表

また韓国は近い国なのでワールドカップの盛り上がりが高まれば日本に波及するというポジティブな要素もある。

元々韓国は伝統的にサッカーが人気な国でもあり、特にプレミアリーグのファンは非常に多い。そして何よりロンドン五輪での銅メダル獲得や、ソン・フンミンの活躍もあり今サッカー熱が非常に高い。

 

更にこのポーランド戦の試合を見て、この赤と黒の韓国代表のユニフォームがかっこいいなと思って調べたところ、どこかで見覚えのある顔を発見する。

分かる人ならわかるかもしれないが、この女性、あのRed Velvetのスルギなのだ。

韓国で今最も勢いのあるガールズグループと言えば、Red Velvetでありその中でも特にスルギは人気が高く実際にNIKEの韓国代表関連の広告にもこのように登場している。

 

もちろん日韓戦になれば日本代表を応援するが、今回の自分はK-POP的にも、そしてアジアサッカー的にも韓国代表に期待を寄せている。

韓国代表が勝てば自分の好きなK-POPアイドルのメンバーが喜ぶと思えば、負けてほしいとは思えない。

日本代表と韓国代表のどちらもグループリーグを勝ち抜けば、TWICEのメンバーは盛り上がるだろうなとか想像すると不思議と今回は応援寄りだ。

2010年の時は当時のKARAがサッカーをイメージした曲を発表していたが、今回もワールドカップに合わせたようなアイドルの活動が見られるかもしれない。

 

ちなみに韓国語でサッカーは「チュック(축구)」と呼ばれており、「足球」を韓国語読みした発音となっている。

なぜ韓国でサッカーが人気なのかと言えば、それは日本統治時代に「支配者である日本人に勝つ事の出来るスポーツだったから」という説もあり非常に歴史は長い。

韓国の元大統領である全斗煥がアマチュアのゴールキーパーだったというエピソードもあり、戦前から国民的なスポーツでもある。

戦前は日本に立ち向かうスポーツであり、戦後は世界に立ち向かうためのスポーツが韓国におけるサッカーでもあった。

だからこそ強者に立ち向かうというメンタリティにどこか見習う事の出来る要素があるのではないか。

今回非常に厳しい組に入った韓国だが、彼らの闘争心や反骨心に負けないように、そして競い合うように日本代表にも上を目指してもらいたい。

無冠、されど至強 東京朝鮮高校サッカー部と金明植の時代