実はと言うと今ではTWICEのメンバー9人全員が完璧に見分けがつく自分も、最初に見たときは誰がどこの国出身なのかほとんど区別がつかなかった。
今でもTWICEを初めて見たときの衝撃は覚えているけれど、とにかくあの時の第一印象は「誰が日本人なんだ?」というものだった。
TWICEに興味を持った人ならば誰もが最初に通る関門だが、意外と区別が難しく初めは迷い戸惑う。
風の噂で日本人メンバーが3人、TWICEという韓国のアイドルグループで活躍しているという話は聞きつつも、そこまで興味はなかったのが正直なところかもしれない。
しかし本当に何気ないきっかけでKARAや少女時代が懐かしくなり、「さて最近の韓流K-POPでも見てみるかな」となった時に何気なく見たTWICEに衝撃を受けた。
今思えばダヒョンが全てのきっかけで、もしダヒョンがいなければ多分自分はTWICEを単なる最近のK-POPアイドルグループとして見過ごしていたかもしれない。
TWICE(트와이스)の面白さはやはり、その多国籍な文化にあるように思う。
一見すると日韓台という3カ国はそれぞれ対立し合っているように見えるがけれども、本質を見ればとても似ている"三人組"であり、世界中探してもここまで似ている3カ国というのは中々存在しない。
せいぜい「ベネルクス三国」と言われるオランダ、ルクセンブルク、ベルギーが思い浮かぶが、そこまで連帯感という物は感じない。
北欧のノルウェー、スウェーデン、デンマークも確かに3人組的な要素はあるし、ラトビア三国のエストニア、ラトビア、リトアニアという組み合わせも存在する。
しかしここで問題になるのは「経済規模」である。
アジアの先進国スリートップ日本、韓国、台湾からなるこの経済圏は、世界中探してもこの三国を超える組み合わせはほとんどないと言っても無理はない。
実は世界的な視点で見ても、「日韓台」ほど経済的にも人口的にも、そして文化や人種の面でもここまで均一性のとれた文化圏や経済圏というのは存在しないと言っても過言ではない。
まさにその日本、韓国、台湾の出身メンバーからなるのがTWICEであり、今のグローバル時代を象徴している多国籍アイドルグループとして人気を博している。
このTWICEきっかけで、隣国の文化を知ることができたり興味を持ったりしたという人は日本だけでなくもちろん韓国や台湾にも存在しており、「TWICE」という"共通言語"で今や国籍や海を越えて話すことができる。
例えばこの何気ない日本人、韓国人、台湾人の会話を是非とも見ていただきたい。
具体的な名前を言えばTWICEのサナ、ダヒョン、ツウィの3人がとても仲良く話している。
ここにはまるで国籍という壁を感じず、それぞれが本当に親しく話している。
「サナのコミュ力すげぇ」とか「ダヒョンの髪型おもしれぇ」とか、「ツウィ自然に笑ってる」とか、そういう細かいつっこみはともかく、とにかく全員楽しそうなんだよね。これが日韓台の近隣諸国のあるべき真の姿というか、こうした未来を思い描けばとても良いんじゃないかなとも思う。
似ているからこそ普段はとても小さな違いを探し出して対立しているけれども、実は一番共有できる物が多くて、理解し合いやすいのが日韓台だというのをサナ、ダヒョン、ツウィの3人が紛れもなく示している。
先入観さえなければ、本当はこうやってもっと普通に自然にできるんじゃないかなと思うし、むしろベストは3か国なんじゃないかなとTWICEを見ていて思う。
世界中探してもここまで相性の良い3か国というのは中々見つからない。
日本、韓国、台湾、世界最高の3人組はTWICEが示してくれている。