この日を待っていた、欧州サッカー界に再び自由が訪れた記念すべき日だ。
世界中からヘイトを集め尽くしていたレアルマドリードが、衝撃的な逆転劇によってUEFAチャンピオンズリーグの舞台から姿を消すこととなったのだからバルセロニスタなら笑いが止まらないだろう。
現に現地版ムンド・デポルティーボではこの話題で持ちきりでハッスルしまくっている。前日飲み過ぎで憂鬱だったが、これで気分が一気に晴れやかになった。ありがとうレアルマドリード、最高の二日酔い覚ましは君らだ。
あまりにも調子に乗るのはやめておこう、なぜならまだバルセロナにはリヨンとの2ndlegの試合が残っておりこれがフラグになりかねないからだ。
しかしこれで喜ぶばという方が無理だろう?笑
マドリーの敗退が心地よく感じない者にはブラウグラナの情熱が流れていない。
これほどダサい負け方もない。
この一週間で全てのタイトルを失い、その代わり忌々しいメレンゲカラーのクラブに残っているのは負債と暗い見通しだけだ。
彼らがここまで恨まれるのには訳がある。説明するまでもなく不正によって彼らは三連覇を成し遂げたが、それを評価しているのはフランシスコ・フランコの独裁を肯定するような人々だ。
独裁政治の弾圧や言論統制を美化することと、UEFAを支配し権力で手にしたドーピングのような薄汚れたトロフィーを称賛することは同義だ。
リーグ戦では結果を出せていないことが何よりの真の実力の証左であり、後々疑惑と共に語られるだけの偽りしかそこには存在しない。
アヤックスはよくやった、さすが彼らにはヨハン・クライフの偉大な血統が流れている。
オランダの名門が復活すればフットボールに再び輝きがもたらされるだろう。
その一方で、品格の欠片もないような野蛮な集団が追放される事は計り知れない喜びを全世界のフットボールファンに与える。
今季レアルマドリードは序盤から低調で、やや調子を取り戻してきたかのように見えていた時期もあった。ベンゼマがストライカーとして覚醒しただの、ヴィニシウスはネイマールを越えるだの勢いが良いことを口走っていたが今彼らは文字通り白けている。
白ける、白旗をあげる、空白、そんな白だ。
フットボールにおけるホワイトウォッシュの目論見は本日終了した、アディオスマドリー!
そういえばイエローカードを後の試合のために早い段階で消化しておこうと小汚ない手段を使った輩もいたが、アイツは今頃何をしているのだろうか。ピケのSNS更新を監視している頃だろうか。
そしてマドリーが衰退するほどに評価が上がっていくクリスティアーノは、まるで公認監督が結果を出せないたびに同じく評価が上がっていく恩師ファーガソンのような状態だ。
彼の振る舞いは時に誉められるべきでは無いこともあったが、基本的にはナイスガイでありバルセロニスタも心の底では認めていた。
今のマドリーにはそういう選手がいない。
勝者のメンタリティーも風格も失ってしまった哀れなメレンゲ集団よ、ノブレスオブリージュとはレアルマドリードから最も程遠い言葉だ。
彼らがフットボールを強権によって支配した日々は長く暗い時代だった。この世界に正義は存在しないのかと、その腐敗に落胆することもあった。
しかしこれでその冬の時代は終わった。
欧州全土に惨禍をもたらした独裁者がその立場を、その本拠地たるベルナベウ、別名バルサの庭で追われた。ようやくフットボール界にも暖かい春の風が吹こうとしている。
これが世界一憎まれるクラブにふさわしい最後の姿だ。
王権の瓦解は既にもう始まっている、これが新時代の幕開けであり、フットボールが本来の美しさを取り戻す契機であってほしい。
とにかくレアルマドリードは破れ去ったのだ。
最後に一つ告白しておこう。
うちの飼い猫は白猫なんだ。