炎の体育会TVについにクリスティアーノ・ロナウドが初出演ということで、最初見るつもりはなかったもののやっぱり気になって見てしまった。
バルセロニスタぼく「別にロナウドの事が好きだから見たわけではないでござるよ。そこは勘違いしないでいただきたい。」
この番組企画の構成は、過去に体育会TVに出演しロナウドの大ファンだと語っていたぜんのすけ君がイタリアに会いに行くというもの。
しかし実際にいってみると、当初夢見ていた対談やリフティング対決は出来ずコマーシャル撮影をたった2分間しか見れないという展開に。
そこでぜんのすけ君はあまりのショックに途中から控え室で涙ぐみながら、ロナウドに会えますようにと祈ったり、偽インタビュー企画でも本気で悲しみテンション低く、ここまで来たのにと半泣き状態。
番組の企画予定では少年が笑顔の時にロナウドが後ろの壁を破ってドッキリで現れるという計画だったものの、ぜんのすけ君があまりに純粋にロナウドに憧れる少年だった事で難航した。
その時にロナウドが発した言葉が「もう出てあげようよ」と爽やかなスマイルでぜんのすけ君へのサプライズ敢行を提案、クリロナが言うならと番組スタッフも予定変更で同意!
なぜクリロナがぜんのすけ君にここまでサービス精神旺盛だったかというと、とにかく純粋で本当にサッカーとロナウドが好きで、なおかつ泣き虫だったことにあると思う。
何を隠そうクリスティアーノ・ロナウド自身が元々クライングベイビーと言われていた泣き虫で、これまで大舞台で何度も人目をはばからず悔し涙を流してきたことがある。
推測ではあるものの、かつての自分に重なるその姿にクリロナ自身通じるものがあったように見えた。
あれだけの世界的スターになっても、根は少年というか常に本気で向き合うところや、未だに負けず嫌いで向上心の塊であるところはさすがにライバルのメッシファンですら認めずにはいられない。
テベス風に言えば「もう勘弁してくれよ!」という感じだ。
本当にサッカー少年が見習うべきはこういったロナウドの姿勢であるように思う。
サプライズ登場も悲しみの涙と嬉し涙が複雑に重なり涙が止まらないぜんのすけ君を、むしろロナウドが気遣ってゴールパフォーマンスをして喜ばせようと奮闘。
その後元気を取り戻したぜんのすけ君も一緒にやり、「多分緊張しないと思う」と強気だった頃の笑顔を取り戻す。
ぜんのすけ君が用意したポルトガル語のインタビューにも答え「サッカー選手になりたいならとにかくどんな時も自分を信じること」とアドバイス、これはマデイラ島から本土にわたり方言の訛りをからかわれ、プロになってからは世界中から叩かれ続けてるロナウドだからこそ説得力がある。
その後「今、ゼンが聞きたいことを素直に聞いてごらん」とメモしてきた事以外もむしろロナウド側から提案、そしてリフティング対決が実現!
こういう時サッカー少年は「技見せてください」と言うが、小学生男子はなぜ技が好きなのか笑
思えば自分もかつては技が好きだとか純粋な憧れを信じていたが、今では歪んだ人間になってもこれまでもロナウドの批判ばかりしてきた。
やっぱりキャラとしての面白さはクリロナで、非サッカーファンにも魅力が伝わるのはロナウドであるように思う。
マラドーナのカリスマ性はマイケル・ジョーダンに並ぶスポーツの枠を越えた存在感があっても、メッシはどうしてもサッカーを日頃から見慣れている層にしか伝わらない。
実際体育会TVに出ても技術は凄いというのは分かるが、それならロナウジーニョの方が天才スケール感があったし、メッシの評価はどうしても内輪に閉じているのは否めない。
自分は問答無用でメッシが歴代最高選手だと考えているが、やはりそれはテクニカルな見方でしかないのも事実だ。
そしてクリロナの本気はまだまだ続く。
ここで元気を取り戻したぜんのすけ君が「好きな子へのプロポーズの仕方を教えて下さい」と予想外の質問をして、これには世界のロナウドもとんでもない質問をしやがってこの坊やはという顔で驚く。
しかしクリロナはブレない、相手の少年は本気だという時には真摯に向き合いガチアドバイス!
またこのぜんのすけ君が坊主頭で顔は端正なイケメンで、なおかつ純粋ということもあって、今の世の中こんな子がいるのかと微笑ましくなった、クリロナが気に入ったのそんなところにもあったと思う。
部屋にはロナウドのポスターを貼り、7番のユニフォームで練習、ロナウドの人生を描いた漫画を読む生粋のファンであるぜんのすけ君の映像を見ていたからこその計らいだった。
別れ際には「サッカー選手なってから会いましょう!」と宣言、もしかしたらレアル・マドリードの7番は彼が10年後背負っているかもしれない。その時の指揮官がロナウドだったもはや漫画の世界だ。
そしてロナウド自身が漫画になるような人生をこれまで送ってきた。漫画の世界は越えられる、そんなロナウドの姿にぜんのすけ君だけでなく見ている側も勇気付けられた気がする。