elken’s blog

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韓国焼酎チャミスルのすもも味を飲んでみた

韓国の芸能や文化に詳しい人にとっては今更な知識だが、彼らは日本人以上によくお酒を飲む。

独自発展したともいえるし、良くも悪くも昔ながらの飲酒文化が残っている。

労働のストレスや人生の鬱憤を晴らすために飲む文化という意味では、日本に非常に近いしむしろそれ以上だ。

大量のお酒を飲めた方がかっこいいという価値観も日本に比べると根強い。一応、大学生の飲酒量は韓国でも下がっていてアルハラは徐々に問題視されてきてはいる。

 

ただやはり韓国はアジア最強の飲酒大国であり、日本人からすればちょっと昔の価値観に見えることもある。まあ自分はそんな文化が好きなので、批判しようと思うどころか憧れているぐらいだ。

 

そんな韓国のお酒文化に対する憧憬が行き過ぎて、韓国産のソジュ=焼酎を度々飲んでいるのが自分だ。

ソジュは焼酎を韓国語読みした発音で、本当に大韓民国の国民酒といっても過言ではない。

なぜこんな焼酎が生まれたかというと、昔の韓国は朝鮮戦争から立ち直ったばかり、米のような原材料も余ってはいなかった、そのため時の政権で統制しようという管理体制が敷かれたわけだ。

統制経済により安定的に均質な味を普及させることが可能になった。

 

これは韓国の地酒が日本に比べると非常に貧弱だという結果を導いたと同時に、逆に言えば昔の全国どこでも似たお酒が飲めて貧富の格差がないという状況を生み出した。

 

ソウル:チャミスル(全国シェアNO1)

プサン:C1&ジョウンデー

カンウォンド:チョウムチョロム

チェジュ:ハルラサン

テグ:マシヌンチャム

チョルラド:イプセジュ

 

このような感じで色々と名前の違いはあり、度数や成分の違いはそれぞれ工夫しているのだが、まあ大体同じ味だ。日本に入ってきていないマシヌンチャムとイプセジュ以外全て飲んだ自分から言わせてもらうと、まあ済州島のハルラサンが一番良かったかなというぐらいの違いでしかない。

良くも悪くも上限がなく富裕層も低所得層も同じ酒を飲むという文化だ。

お酒を飲めば皆垣根を超えた仲間だという感覚なので、嫌らしい格付けが存在しない。

日本人にとっての国民酒である日本酒は本当に素晴らしく成熟した文化である一方で、格差がありすぎて結局若者が離れて外国人向けの輸出品になりつつある。

 

まあそんな前置きをやっとこさ終えて、近年ソジュの世界で流行になっているのが「果実焼酎(クァイルソジュ)」だ。

度数をやや低めにして、果実のフレーバーを加えたバリエーションがトレンドになっている。流行がワンテンポ遅れて日本に入ってくるハットグやらチーズダッカルビとは比較にならない程、現地で真に流行っている大衆文化が果実焼酎なのだ。

 

80年代までは女性が外で人前でお酒を飲むというのはみっともないという文化があったらしい。ただ、今は違う。

日本も同様だが、女性がかなり飲むようになってきている。そもそもそれはアジア全体の傾向で、数十年前までほとんど女性がお酒を飲まなかった国が急速的に飲酒量を増やしている。

韓国でもそういう女性に合わせた果実焼酎が非常に人気で、ついには日本にも輸出され始めた。

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ここで今度こそ本当の本当の本題に移る。

 

ソジュのいろいろな新しい味は開発されていてグレープフルーツ、ブルベリー、ザクロ、マスカット等などいろいろある。日本の缶チューハイと似たものなので常に新味が出るところも面白い。

 

そして今回、新発売されたのが「すもも味」なのである。

とは言っても韓国では既に一年前から出ているし、日本でもコリアタウンではかなり早くから売っていた。

それが、大阪だという立地もあるかのしれないが普通のスーパーに売り出されるようになり、今回ようやく手に入れたわけですよ。

 

もちろん全ての場所にあるわけではないがちょっとした規模の所は流行を察知して置いている。

ちょっと前までは「すもも味のチャミスルは幻の味」と思っていたら、近場で手に入る大阪の凄さ。

チャミスル自体がどこでも手に入るし、それ程みなはん飲むんかいなと笑

 

ちなみに一番大事な味を表現すると、思ってたより甘くはなかった。

これまでの果実焼酎に比べるとやや甘みは無いものの、お酒としてはちょうどいい。

ネットで頼むのが面倒であれば、鏡月のザクロ味をすももに替えたくらいのイメージで十分伝わるので、そこまで特別という味かと言われれば普通だ。

日本人にわかりやすく説明するとまあ、すもも風味の鏡月という感じで9割合ってるといっても過言ではない。

ただ、もちろん美味いは美味い。

韓国ではストゼロと同じくらいの値段で売っていて、酔うための役割をしている。

日本人が炭酸の爽快感を認めるとしたら、韓国人はまろやかさや濃さを求める傾向にあるかもしれない。

それぞれがよく食べる料理との相性もあるかもしれないが、この僅かな差というのは問題ではなく、結局ただどちらもお酒を求めているだけなんだろうなって思い親近感を抱かずにはいられない。