コロナにまつわる驚きのニュースが毎日のように届けられるが、ついにサッカー界でも続々と有名選手が感染し始めた。
現状、今までの感染者の中でディバラは一番の大物だろう。バスケでは既に大物選手が感染していたが、ついにトップクラスの選手がコロナウイルスの犠牲になった。
正直ディバラと、ついでにアフロは衝撃すぎる。マテュイディでだいぶ驚いたけれどもついにディバラまでかと。第一号はチェルシーの若手選手のオドイがかかったということから始まって、その直後アルテタが公表し、たった数週間でメッシの次に有名なアルゼンチン代表選手がかかった。
コロナの感染力は尋常じゃなくて、1人で1分しか乗ってないエレベーターでかかったり、感染者と接触してなくてもかかったりするという所にある。その上、生命力が強く、長期間生きている。
世界中の人々が、スポーツがなくなってフラストレーションが溜まっている。
もう、自分は今季は完全に諦めた。再開は不可能だろうなと。何なら東京五輪も無理だと思っている。
ということで、こういう時はもう語るしかない。
終わったという前提で今季の欧州サッカーを振り返りたい。
最初は本当に平和だった。19-20シーズンの始まりは、久保建英の電撃的なレアル・マドリード移籍から始まった。個人的な話をすると5月のゴールデンウィークの最後ぐらい、初めてJリーグの現地観戦をしにいった。本当に国内で久保建英を見られるギリギリのラストチャンスで見に行った。あの時は「将来の代表中心選手とバルサの選手を今のうちに見とくか」ぐらいの気持ちだった。
その状況からまずPSGの噂が出て、数週間後にはレアル・マドリードに行くのだから驚きの連続だった。
そこからもうプレシーズンマッチや練習試合で大盛り上がり。今思えばあの頃が一番楽しかったのかもしれない。ユース時代の頃からついに日本人がバルサの選手になるのかと夢見ていたらマドリーの選手になっていた、だけどまぁいいかと笑
とにかく日本人のメガクラブ移籍の嬉しさが勝った。
そこから次は安部がバルサに行き、Bチームでそこそこ活躍していたら怪我を負ってしまったということもあった。東京五輪世代で言えば、あのダサすぎる迷彩ユニフォームと森保の謎のスリーバックに対するこだわりで散々な試合を見せられた印象が強い。
副音声実況でローランドに「覇気が無い」とまで言われる始末。そして森保と女子ワールドカップを指揮した高倉に固執するある意味元凶とも言える田嶋会長が先日コロナに感染したばかりでどうなることやらと。ただ、悲惨な試合であってもやってくれるだけまだマシだったなというぐらい全てが別物になってしまった。
マジョルカに移ってからの久保建英は今季の流行語が「セビおじ」になってもおかしくないくらいに、ヤバいチームで苦戦を強いられた。
そんな「90分間の拷問」とまで言われたマジョルカの試合だったが、面白い事に皆結構愛着が湧いてきていつの間にか名残惜しくなっていく様相は面白かった。
セビおじ以外の選手の顔もわかるようになり、ちょっとチームがよくなり始めたと思ったらついにラ・リーガも休止せざるを得なくなった。
ただあと一年、愉快なセビおじズ達との試合を見なければならないと言ったら誰もが拒否するだろう。
来季が無事に開催されるならウーデゴールの後釜としてソシエダで見たい。
それにしても、高校生の時点で3ゴール3アシストを最下位チームで成し遂げるというのは素晴らしい。まだヨーロッパ挑戦一年目でこれ、そして世界的な大事件を目の当たりにするという久保の人生経験の濃密さは漫画を超えている。もう数年欧州にいるような感覚だ。
そして今季の欧州サッカーで欠かせない話題といえば大暴れしたリバプールの顛末だ。
歴史上最強チームとしてプレミア無敗優勝かと思いきや、ワトフォードだかに負けてアトレティコ・マドリードにダブルを食らうというオチが待っていた。その上、もしかしたら優勝自体が無いことになりそうな気配まで漂い始めている。
これで本当に優勝できなかったら、もう向こう30年不可能だろう。
まさかのVやねん超えや、50年ぶりの戴冠超えを見られるかもしれないとは。
申し訳ないが、バルセロニスタとしては唯一この状況で面白く楽しみなのはリバプールの行方だ笑
そして空気になる南野拓実の移籍、来季にかけよう。
そのバルセロナは来季、今度こそ本気でネイマールが復帰しそうだ。まず開幕前の夏に毎日自分が何をしていたかというと、ネイマールの去就チェックだ。結局最後まで移籍するする詐欺で終わったのと、デンベレのPSG移籍拒否というお笑いに満ちたプレシーズンだった。
何気にバルベルデ解任もあったが、果たしてネイマール復帰でどうなるのか。シャビ監督はまだ早い。
そしてマンチェスター・シティの不正疑惑とCL出場停止、イブラのミラン復帰などもあった。ミランの快進撃はもうちょっと見たかっただけにコロナには怒りが沸く。
そしてネイマールと同じく気になっていた本田圭佑の去就だが、スルツキのコネでフィテッセに滑り込むところまでは神がかっていた。あの時は本当に東京五輪のオーバーエイジあるのではないかと思っていた。もう今や五輪自体が難しそうで「俺たちの邪魔をするな」となぜかツイッターでコロナに語りかけている。
ただ、ああいう本田のいい意味での暑苦しさは嫌いではない。
その後ブラジルで歓迎されたのも束の間、今度はコロナという逆境が登場する。
その他、日本人選手で言えば柴崎や遠藤という欧州2部組の若手も活躍していただけに本当に損失は大きい。
不思議なジンクスがありセリエAでラツィオが首位の時はイタリアが災いに巻き込まれるという法則があり、最古では第一次世界大戦にまで遡るという。
今季ラツィオの優勝はあり得ただけに、ユベントスの優勝途切れさせない力はリバプールの優勝しきれない力並に強い。
どうでもいいが今季のユーベのユニフォームが個人的に物凄くかっこいいと思っている。だからこそなぜFIFAでピエモンテ・カルチョになったんだとこれまた怒り心頭でだ。
それにしてもイタリアがこんなことになると誰が予想したか。
最初の時はイタリアの対応は都市封鎖を上手くしているとむしろ称賛されていた。
正直、今回は全世界が「対岸の火事」という考えで軽んじていたように思う。
「右往左往」という言葉もあるように、昔の人が作った慣用句や四字熟語、ことわざって本当に合ってるんだなと。
ダイプリの時の欧米の他人事っぷりは凄まじかったし、その欧州に上陸してからもフランスやイギリスはイタリアを嘲笑していた。そして一番日本の対応を嬉々として叩いていた韓国が速攻日本を追い抜いた。
何ならその初期に批判されてた日本ですら、中国だけで発生してるときは本当に他人事だったので、これはまさに全世界が「因果応報」を体験している。インバウンドに目がくらんで堂々と春節需要を歓迎していた。
人に言った言葉は返ってくるということがよくわかった、その事を人類の教訓にできないものか。
誰が悪いというよりも現場ネコのように、どの国も何かしらのミスをしてそれが大事になってしまった。
ある意味、人類の地球連合軍VSウイルスが第三次世界大戦なのだろう。
しかしトランプがチャイニーズウイルスとツイートしたり、逆にアメリカの人工ウイルスを中国に巻いたと中国サイドから批判が上がったり超大国同士が厳しく避難しあっている状況だ。自分は悪くないと言ったり、先送りにしたり楽観していたら急にパンデミックになったりと、人間の本質というのは世界共通なのだなと思い知らされた。
年末のクラブワールドカップでリバプールの試合を見ていた時は本当に平和だったが、その時水面下でウイルスは暴走し始めていた。
今願うことはただ、楽しくサッカーやスポーツ、イベントを見ていたあの日々に戻してくれということだけだ。