elken’s blog

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ピャニッチのバルサ加入で起こること

近年補強が上手く行っているとは言えないバルセロナがようやくクラブの理念に適したマエストロを獲得しそうだ。

ミラレム・ピャニッチ、現代でも屈指の実力を持つ中盤の選手であり、バルサのスタイルにフィットする可能性が高い理想的な選手である。

 

報道によるとアルトゥールとのトレードが有力とされているようだが、この取引は両者にとってメリットが大きい。

ユベントスからしてみればこれ以上、ユーベにおいては伸びしろの無いピャニッチと、バルサにとってはポジションを奪い切る実力はまだないアルトゥールという立ち位置だ。

 

確かにピャニッチはもう30歳で、アルトゥールはシャビ・エルナンデスの後継者とされる有力な若手選手なので今更ピャニッチを加入させて何がしたいのだという意見もある。

ただ自分は圧倒的に賛成派だ。

正直に行ってアルトゥールは完成するまでにあと数年は掛かるだろうし、シャビのようなポテンシャルは無いように思える。

逆にピャニッチはシャビとイニエスタの両方の役割を、本家ほどではないが高い次元でこなすことができる。

近年、両者の役割まで担っていたメッシの負担を大きく削減することになれば、チーム力は大きく向上することになり、メッシもより決定的な攻撃に専念できるようになる。そしてアルトゥールにとってもセリエAは本領を発揮するに相応しいリーグだ。これほど理想的なトレードも無い。

 

また近年、選手の寿命は伸びており、ピャニッチ程のクオリティを持つ選手であれば年齢は問題にならない。バルサの中盤で目覚ましい活躍をした選手は30を超えていたことが多い。

4年契約で34歳までプレーすると考えれば十分であるし、ピャニッチにとっては初のCLを獲得するまたとない機会になるのでモチベーションも高いはずだ。

ローマ時代も含めればイタリアでプレーした時間は長い、スペインでの新たな冒険は良い刺激になり新しいピャニッチが見られることを期待したい。

自分自身ローマ時代やブラジルワールドカップやその予選でのプレーに魅せられて、ずっと彼がバルサに加入する日を夢見ていた。ユベントスに居場所を見つけてからはもう不可能な夢だと諦めかけていたが、この度急速に現実味を帯びてきた。

気が早いが既にFIFA20でバルセロナに入団させたばかりだ笑

 

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また今回のバルセロナ、ユベントス間での移籍では複数の選手が動くのではないかと考えられている。

アヤックス旋風の目玉として加入したデリフトだが、彼は現在ユベントスで苦戦している。しかしバルサにとっては今でも諦めきれないほどに手に入れたかった選手だ。

 

自分の考えとしてはたとえ金額が釣り合わなかったとしても、ピャニッチ、デリフトと、アルトゥール、コウチーニョのセット同士でトレードしても良いぐらい大盤振る舞いをする価値があると見ている。

 

ただバルサフロントとしてはコウチーニョはラウタロとの取引の切り札として温存しようと思っているのではないか。その一方でコウチーニョ自身はセリエAならユベントスに行きたがっているという複雑な事情だ。

個人的な意見で恐縮だが、もしラウタロ獲得を狙うのであればルイス・スアレスを出すぐらいの勇気があってもいい。

セリエAは老兵選手が得点王になる特殊なリーグであり、スアレスのようなゴールに対して独特な感覚を持つストライカーにとっては天国だ。

インテルはラウタロの移籍について断固として拒否している状況である以上、またクラブ間での争いは避けられない。近年のバルサはあまりにも移籍問題で揉め過ぎて敵を増やしてしまっている。

インテルまで強引な駆け引きによって敵対関係にするべきではない。

 

そして欧州のビッグクラブでは、ユベントスは数少ない良好な関係を維持できているクラブだ。ダニエウ・アウベスは白い貴婦人にとって思い入れのあるバルサ出身選手ではないだろうか。今回も出来るだけ穏便に事を済ませてもらいたい。

主力中の主力選手以外なら誰でも好きな選手を差し出すぐらいの気概を見せれば、ユベントスと大きな取引を実現できるはずだ。

もちろんゲームのようにそう簡単には行かないのだが今の両クラブにはちょうどいい選手同士が揃っている。お互い絶妙に欠けているピースだ。

両クラブにとって良い未来を期待したい。