elken’s blog

ジャニーズとサッカーを中心にあらゆることを評論するブログ

今節の欧州サッカー面白すぎる、5月という季節の楽しさ

GKのアリソン劇的ヘッド弾、久保建英今季初ゴール、バルサまたやらかし、ジダン解任の噂、レスターFAカップ優勝、CL争いでACミラン引き分け

この一晩二晩でかなり面白いことが起きている。昨晩一番笑ったのはアリソンの劇的ヘッド弾で、ゴールキーパーアディショナルタイムに攻め上がってゴール決めるパターンは久しぶりに見た。普通に負けまくるけど時々面白い勝ち方をするリバプールがやっと戻ってきてむしろ古参ファンはこれがうちらだと喜んでそう笑
可愛げがないんだよ強いだけのりばぽなんて。ライブで見れた人羨ましい。

 

そして久保君の今季初ゴール、ゴラッソなのだが久保の喜びようが面白すぎる。ああいう熱い喜び方はこういう中小のクラブでは特に愛される。ユニフォーム脱いで掲げるのってメッシ意識なんだろうか。クチョが本人より喜んでいたし、貴重な決勝ゴールでチーム全体が大喜びなのは熱い。

 

そしてそのメッシのバルセロナはまたやらかして負ける。これで完全に優勝の可能性が絶たれて終戦
コパ優勝で勝者のメンタリティが身についたと思ったら、その後大事な優勝争いでやらかしすぎだろと。なんかもう笑いが出てきてしまう。ちなみにデパイやアグエロという微妙な補強だけは上手くいくという。笑えるのが女子はCL優勝なだけに不甲斐なさが強調されるということ。バルサレディースはほんと頼もしくてこれぞバルサという強さ。女子に見習おうという気が無いのかおまえら、と小一時間問い詰めたい
レアル優勝だけはムカつくのでこれから数週間はアトレティコサポだ笑
あとスアレス応援でもある。コパ優勝のとき祝ってくれたのがスアレスだ。

 

そしてついにジダンの解任報道。本人は否定しているもののどうなるのか。まぁレジェンド力が使えるユベントスだろうけど、ピルロ可哀想。コロナ禍でロナウドという負債縛りで指揮はキツすぎんよ
今季笑いをいっぱい提供してくれた二人に感謝
ヨーロッパリーグ行けば完璧なのだが、ミランが大事なところで引き分け。前節の大勝があっただけにこういう試合の後は怖い。

そしてレスターがFA杯で優勝
世界最古のカップ戦で伝統と権威もある大会なので、レスターの格がまた上がった。もうトッテナムアーセナルなんかより余程プレミアのビッグクラブや強豪という雰囲気がある。岡崎慎司も祝っていた。正直低迷期にビッグクラブ在籍していた日本人選手よりもよほど岡崎慎司が「ビッグクラブ在籍経験がある」と言えるよなぁ


レスターみたいな優勝や成り上がりがあったり、今節のアリソンの劇的弾のようにビッグクラブがWBAのような中堅クラブに苦戦したり、バルサグラナダやセルタに負けたりこういう醍醐味はやっぱりスーパーリーグみたいな紛い物では楽しめないなと改めて感じた。
どのクラブが伏兵になるか予想がつかない。ゲームでも使用率上位のキャラばかりだと飽きるし思わぬマイナーキャラが活躍するから面白い。

久保建英のゴールだって、スモールクラブ同士だけどめちゃくちゃ熱くて面白かったし、そりゃ欧州人はスーパーリーグに反対するわけだ。名も無き町工場が凄い部品作っているようなもので、全てが連動しているのがサッカーだ。JリーグのJ2や3もそういう延長や一部であって、世界のサッカーと関係ないわけではない。今季の伊藤、鈴木、遠藤、鎌田、堂安、冨安らの活躍もそれぞれの物語があって面白かったし語る人は多くいる。

 

もうすぐ今シーズン終了するけど、チャンピオンズリーグの決勝をずっと待つというのもまた楽しみだ。年末年始と同じくらいか、それ以上にこの時期が一年経ったんだなと感じる。CL決勝がサッカーファンにとっての一年の締めくくりというか笑
大人も正社員とかだと年度が区切りという感じはするかもしれないけど、それでも学生のような新学年始まったとか進級したという実感はない。年末年始以外で一年を感じるのって趣味によって違うだろうし、サッカーファンでもJリーグ応援だと異なる(Jリーグは雪国が冬は厳しいので春の始まりから秋の終わりまで)

 

欧州サッカーファンあるある:紅白とガキ使笑ってはいけないの内容は覚えていなかったり見ていないが、CL決勝は過去の組み合わせや結果までわかるのでそれで年を識別している。


例えば去年2020年はコロナで無観客と延期になったバイエルンとパリの決勝だったなと、その時代の流れもなんとなくわかる。その前のリバプールVSトッテナムのときはまだコロナじゃなかったんだなとも懐かしい。リバプール優勝ということはその前年はサラーがラモスに破壊されたシーズンだ。それがレアル三連覇の最終シーズンでその前はユベントスアトレティコに勝っているはずだ。そしてその前がバルサのMSNがトレブルを達成した最高のシーズン。その前がレアルのデシマで、ハインケスバイエルンチェルシー(笑えるのがここ十年クラブワールドカップで唯一決勝で負けたのがトーレスいた時代のチェルシー)、ペップバルサインテル、というのがこの10年。

年々時の早さを感じるが、これもサッカーとともに一年を生きてこそ。その時自分そうしていたな、というのがなんとなくわかる。スポーツを見ると大人になってからでも一年が実感できるというのはメリットだ。
卒業や入学シーズンなんて子供がいてもそこまでセンチメンタルに感じることはないだろう。小3が小4になったと言われても、いろんな慌ただしさが勝る。まして独身だとか子供とっくに社会人になってるとかだったら実感はない。

12月のそわそわ感もいいのよ。去年は嵐休止前ラストイヤーだっただけにいつもとは違った。その雰囲気もすでに懐かしい。
ただ5月というのも、サッカーファンにとっては独特の感覚がある。一般的には新年度始まってそのやる気や新鮮味が薄れてくる5月病の季節で、ゴールデンウィークも終わり梅雨がもうすぐやってくるという憂鬱さやだるさの季節だが、海外サッカーファンにとっては続々新展開がある慌ただしい季節だ。夏になったらなったで移籍市場が面白いし、今シーズンこんなだったなと感傷に浸るセンチメンタルさもある。アイドルの何周年とかも確かにあるのだが、特別な年じゃないと普通の1年ではある(今年はセクゾとキスマイデビュー十周年)

スポーツはそういう意味で毎年勝負で、季節を感じられる魅力はある。ある程度日程が決まっていてそのスポーツ界全体で共有するので、メリハリはある。アーティストのスケジュールというのはどうなるか目処が立たないので、この季節は絶対こうだというのはない。夏ソング出すとかはあるが。確かに夏ソングで季節感はあって昔はAKBで、今はTWICEとOH MY GIRLの夏ソングで1年は感じる。数年前の夏ソングを聞くと、この時こうだったなというのはある。
AKBは絶対卒業シーズンに桜ソングだったからそれは懐かしい。自分のときは桜の木になろうだったなとかね。


グループにもよるよなぁ、OH MY GIRLは季節感重視だけどBLACKPINKは季節感はあまり重視しない。全盛期AKBはマジで季節感重視で、それがどこでも流れてて音楽番組も出まくりだったからなんだかんだで思い出はある。今はもう一切わからないし坂道も季節の印象はない。
言われてみれば季節感重視しないグループも多い。セクゾはセクサマ聞くとクリスマスだなとは思う。

 

この5月という微妙な時期に、妙な感傷があるのは海外サカオタ独特だろう。日本の季節感とは違うというか、日本ではそこまで特別なものではない。ゴールデンウィークの行楽シーズンと終わったあとの後の祭り感の虚しさだろうか。サカオタにはそれにプラスして一年の終わりという重要な時期だ。優勝決まったチームのサポは総仕上げで嬉しいし、不甲斐なかったチームは来季を考える。学生が成績上がったみたいに自分が努力したわけでもねぇのにな笑

卒業なんて大人になるとどうでもいいというかあったとしても仕事関連だ。第2ボタンくださいと言われるとか、いい学校に受かったみたいなそんないい思い出もねぇのよこちとら笑


年取るほどにそういう感傷も薄れていく。そうやって大人になったからこそ、サッカーのワンシーズンで感じる一年の重みがありがたい。むしろ大人になってからのほうが卒業とは美しいものだみたいな押しつけがなくなって、純粋に好きな趣味で季節を感じられる楽しさが嬉しい。卒業式の練習とか重苦しくて嫌いだったからなぁ
卒業イベントに行かないタイプだし、帰宅部だから部活の昇格とか引退もなくてそういう実感が薄いんだろうなと言われればそれまでよ笑

 

なんというか自分の場合日本の季節感覚に対する反発でもあるんだろね。世の中から強制されるこういう季節を楽しまなければならないという同調圧力が嫌なひねくれ者で、自分の趣味で自分の時間を決めたい。
だから自分にとっては欧州サッカーというのが1年のくぐりだということを選んだ。世間に対する逆張り、俺ら海外サッカーファンだけの季節感みたいな。帰国子女とかが日本の卒業シーズンってわからなくて嫌味っぽく秋が新学年シーズンなんだよなぁ、みたいなノリというかね。

 

夏だと甲子園や戦争反省ムードは鬱陶しいけど、移籍市場は楽しいし逆張ってたいのよ世間に。何気に欧州では5月8日がドイツの降伏で終戦にあたり、ベッカムも数年前Vサインしていることが話題になった。そう考えるとヨーロッパ人にとって5月ってめっちゃ特別なんだなと。日本人からすれば8月だと思うけど、ヨーロッパ人にとっては直接占領から解放されたのは5月なのでその認識の差は仕方がない。歴史的にも生活に根付いたサッカーという文化的にも5月は重要だということなのだろう。


戦争の終盤とサッカーの終盤の偶然の一致、そして多くのヨーロッパ人にとっては戦争が終わっておめでたいというムードでCL決勝というクライマックスや各国リーグの優勝決定がある。自分はその感覚をあえて日本で味わうという独特な雰囲気が気に入っている。歴史とサッカーわかる人にしか伝わらない感覚というか、限られた一体感だ。
チャンピオンズリーグ決勝(今年は5.30)が近づくと毎年そんな感傷に浸りたくなる自分がいるわけだ。